さて、そんなワケで、今日はプラネタリウムデーって事で行ってきました。
今回は東京都内はある程度行ってしまい、しかも行っていない所は番組があまり惹かれるものでは無いので東京を離れて、お隣埼玉県の「熊谷市立文化センタープラネタリウム」です。それにしても「熊谷」って「さいたま市」よりも遠いんですね。片道約80kmとちょっとしたショートツーリング並みですよ。それではレビューを
場所は「JR熊谷駅」から「南口」から徒歩4分と比較的駅から近い位置にあります。そして、周囲には目だって高い建物がないので多分すぐ目に付くでしょうね。「熊谷市立文化センター」は「プラネタリウム」のほかにも「資料館」と「図書館」があるので、プラネタリウムの上映時間前の待ち時間や上映後によって見るのもいかがでしょうか?それで建物自体は昭和50年代に建てられた物らしく結構古い感じの4階建てです。駐車場は施設自体には無いみたいですが、隣に大きい駐車場があるので駐車するには困らないでしょう。自転車、モーターサイクルもあまり収納台数は無いですが、屋根付きの駐輪場があります。さて、中に入るといかにも「市の施設」って感じで、入って左側に守衛さんがいる「総合案内」の近くにエレベーターがあるのでそれでプラネタリウムがある4Fへ。出るとそこにはドンとした感じで正面にチケットの自販機が置いてあるので「観覧料」、「大人100円」「子供50円」のボタンを押して購入。ちなみに周囲には何も置いて有りませんし、係員もいません。さらに左へ行くと。待合室みたいな、プラネタリウム入り口ロビーと、その入り口の右側にはパンフレットと関連ポスターが貼ってありますのでそれで情報収集をしましょう。そして、ロビーには中心に屈折式の望遠鏡が、壁面には天体写真や、今回の番組のダイジェスト版などが展示されてます。ちなみに残りは少なかったですが、「一家に一枚宇宙図」が「ご自由にお取ください」になってましたので、欲しい方はお早めに。開演15分前に係りの方が上がってきてドームへの扉を開けて、入場開始です。ドームは水平式で直径12mと中規模では小型。シート配置は扇型でキャパは100人です、シートはオートリクライニングで、幅、方さ、背もたれの高さも高くて間隔も広くてグットです。しかも、このシート、右肘かけの部分に4つボタンがあり、解説員さんの問題に対して回答ボタンを押す事によって「対話式」のプラネタリウムができるのです。実際このシステムをフル活用した投影もされているようですね。ちなみに集計はPCで行っており、問題に対して何人と言う集計方式ですので、何番の席の誰が正解したかはどうなんでしょうね?そして、投影機は「五藤光学」の「ウラノス」これは「HELIOS」のダウンサイジング版で、1球式なのが特徴的で直径は60cmと小型ですが投影恒星数は約1万個で6.5等星までと高性能です。
上映開始時間になりいきなり、ドームの光が落ちて、ホライズンラインが投影されます。ホライズンラインはこの「熊谷市立文化センター」の屋上からの景色で、正面が南で、東京と違って富士山がそこに位置します。浅間山が北に見えています。そして北北西に17時頃の太陽が出現して沈んでいきます。今の「宵の明星」は「土星」、「金星」と西の低い位置に「水星」が出ていますがホントに高度が低いのでよほど見晴らしが良い所じゃないと観察できないでしょうね。東には「木星」がこれまた低い位置に出ています。そして時間が進んで20時の星空に。熊谷の空は東京と違って多少星も多く見えます。それでも3等星までらしいですね。ちなみに解説員は「男性でチョットお年を召した方です。その為でしょうかチョットつつっかえたり、間違えたりが多かったですね…。「熊谷市大停電です」と言って完全に街の明かりがなくなって、赤道線と黄道が現れ、黄道の位置に惑星が並んでいるのと、黄道は太陽の通り道である事が解説されて、その位置の重要さから黄道から星座が作られていった事が解説されて今の時期に見える黄道12星座が登場。「ふたご」「かに」「しし」「おとめ「てんびん」「さそり」が紹介されます。ただ、この星座の紹介の時に「ギリシャ神話」が当てはまる前、メソポタミヤ時期のの星座の解説をしてくれたのが良かったですね。例えば「ふたご」は「夫婦」の星座。「かに」はそのハサミから「災厄を断ち切る」意味「しし」は「レグルス」から「百獣の王 ライオン」。「おとめ」は「麦」が収穫される時に当てはまったので当初は「むぎ座」だったのが「ギリシャ神話」と結びついて「おとめ」にそして収穫した麦を売る時に計るので「てんびん」となっていたようですね。確かにギリシャ神話と結び付けられる前があったのでこういった話は面白いですね。そして、黄道が消えて、今度は春の星座ですが、これは「おおくま」と「うしかい」「おとめ」が簡単に紹介されて、何故か「ヘラクレス」でもでもこのヘラクレス。スペルは「Hercules」英語読みだと「ハーキュリース」しかし、これがフランス語読みになると「エルキューレ」になるのです。フランス語は「H」を発音しませんからこうなるのです。で、「エルキューレ」といえば「アガサクリステイ」原作の「ポワロ」のフルネームが「エルキューレ・ポワロ」つまりポワロはギリシャで12の難関に立ち向かった「英雄ヘラクレス」ってワケですね。これで解説は終了して神話番組「星になった医者~アスクレピオスの物語~」が始まります。この番組はオート番組でスライド方式で淡々と進んでいきます。絵的には多分女性が描いた感じで、ちょっと男性キャラが変に美形でしたね。これが5分程度で終わりメインの「多様暦の長い道 Part2 ユリウス暦からグレゴリオ暦へ」が始まります。これもオート番組で当時のフレスコ画を加工して簡単なアニメーションにしたのと、簡単なCGで構成されてます。物語としては「ローマ帝国皇帝ユリウス」がエジプト暦からローマ帝国で共用された暦「ユリウス暦」が作られます。しかしこのユリウス暦季節によってのズレが大きくそのうちそのズレの大きさから役に立たなくなってしまいます。このズレは地球の「地軸」が傾いている為に起こる「首降り運動」の為で起こるのです。でも当時のローマ帝国では小数点の計算が出来なくそのまま放置されました。やがてインドで「0」が発明されて、小数点の計算が出来るようになり暦が…。とここで、画面が落ちました。真っ暗です。でも音声は流れていたので「何も画面が無いのかな」と思っていたのですがそれにしても長すぎ。ってトコで明かりが点き、「コンピュータが落ちてしまい復旧がムリなので上映を中止します」と解説員からアナウンスが。いやービックリです。17館ほどプラネタリウムを行きましたが「上映中断」は初めてですよ。まぁ機械の調子で中止になったので料金は払い戻し。でも私としては、番組の終わりが気になりました。そのうちまた行って見たいと思っています。そういえば、「未来科学館」も機械のトラブルで上映時間が遅れた事もありましたね。途中で中止にはなりませんでしたが。
それにしても残念・・・。
熊谷市立文化センタープラネタリウム
http://www15.ocn.ne.jp/~kumapla/
それでは、本日の登場人物は「Chiefille」より「ベルジアン・タービュレン」で「ベルギー国立博物館」で「古代歴史美術」の学芸員「リリアーヌ・コラフェイス」さん。どうやら久々に親友である「コレット」さんと見に行ったプラネタリウムが機械のトラブルで中止したみたいです。