さぁ、大型連休前半の開始ですね。連休ですので普段よりも遠くへ行っても次の日はゆっくり休める!のですが、今日は比較的近場の「習志野市プラネタリウム館」へ行ってきました。初めて行ったプラネタリウムですので、概要等を紹介しましょう。「習志野市プラネタリウム館」は「東習志野小」や「習志野四中」、「総合教育センター」等教育関連施設が立ち並ぶ中にありますが、目立ったランドマークが無く、行くまでの道も細くフトすると入る道を通り過ぎてしまうかもしれませんね。駐車場は無く、駐輪場も区画が整理された物では無く、施設の入り口あたりに適当に自転車が止めてあったので、私はモーターサイクルをそこに駐車していましたがかなりの狭さでしたので、出るのに一苦労してしまいましたが。入り口に「用務員室」のような受付があり観覧料はそこで払います。ちなみに観覧料金は「市内大人220円」「市外大人440円」中学生以下の子供は市外・市内共に無料です。市外と市内で倍も料金が違うのはなんとも…。上映日も月に「第二土曜日」と「第四日曜日」の2回だけで、上映開始時間は「10時」、「13時」、「15時」の3回となっております。中は「学校」のような作りで、土足禁止ですので、昇降口で靴を脱ぎ、学校で使ってるまんまの下駄箱に靴を入れ、スリッパに履き替えます。スリッパは大人用、子供用がありますのでお間違えの無いように。このように靴を脱ぎますので、脱ぎ履きしやすい靴がおススメです。私はブーツで行って「失敗」しましたので。下駄箱も小学校などと同じようにホール状になっていますので、そこには色々な「天文に関する」物が展示され、ちょっとした科学館の「天文部屋」みたいです。でも内容は古いです。さて、肝心のドームは直径18m、キャパは252名で配置は扇型の水平式。シートはかなり古く、極端な痛みは無いですが、使い古された感じはありますので、クッションは堅くキシミも。リクライニングはレバー式で「いかにも」なレバーを引く方式です。投影機は「五藤光学」の「GMⅡ-AT」と標準的です。スライドは投影機の方にあるようで、視認性は高いのですが、かなりぼやけてしまっており細かい所を見るには向いていませんね。そんなトコで投影開始です。本日の番組内容は「春の星空散歩」と「今月の話題」は「土星の話」で「メインテーマ」は「星になったチロ」です。習志野市プラネタリウム館は「生解説」ですので初めに場内解説のアナウンスしてスカイラインが登場ですが、習志野市の風景では無く、汎用の山と湖がある場所で、早々と殆ど紹介の無いまま太陽は沈み満天の星空に。方角表示灯が付いていますが初めに北を探す為「北極星」を探すので「北斗七星」を探します。このときプロジェクターで正面に北斗七星の形が表示され、それと同じ物が頭の上辺りにあります。と北斗七星を見つけて、北斗七星の意味と北極星の探し方が紹介されて「北極星」を発見。それと「北極星」が「おおくま」の腰からしっぽの一部である事が語られ「おおくまのしっぽ」で「アルゴル」と「ミザール」の「肉眼二重星」も「昔の兵隊さんの視力検査」で使われていた事が語られます。次に春の大曲線をたどり「アルクトゥールス」から星の結びが「ネクタイ」のような「うしかい」、その「うしかい」が手綱を持っている「りょうけん」では「チャールズ王の心臓」こと「コル・カロリ」。南側に行って「スピカ」で「Yのような」星の並びが特徴的な「おとめ」。さらに南へ行って「台形に並んだ4つの星」が目立つ「カラス」。今度は「春の代表的な星座」のひとつ。「しし」では「ネメアの森の化け獅子」と言う事に「レグルス」と「デネボラ」と「春の大三角」でこれらはすべて簡単な神話が説明されます。そして「デネボラ」の隣に輝く「土星」で「今月の話題」が何の前置きも無く始まります。内容としては土星の基本的なスペックに環の話と「ガリレオ」が環を見つけたとかの話は一切ありませんでしたね。それが終わると「メインテーマ」であり、私が見たかった番組である「星になったチロ」の始まりです。さて「星になったチロ」ってどこかで聞いたことがありませんか?「ポプラ社」から1984年に出版された「ノンフィクション児童書」で当時の「読書感想文 課題図書」になった本で、私も読んだ覚えがあります。このオート番組ではその「星になったチロ」を簡潔にした番組なのです。「チロ」と天文書にこの人ありの「藤井旭」さんとの出会い。そして、福島に建てた「白川天文台」と「チロ」がその「天文台長」になった「エピソード」。多くの人に星を見てもらうために考えた「磐梯山」で毎年開催される事になった天体観望イベント「星空への招待」の成り立ち、そこで「チロ」が発見した「はくちょう座の超新星」。しかし藤井さんとの出会いから12年経った夏、チロは体調を崩し手術するもその年の冬に「星になった」事と、本を読んだ人が「思い出す」に十分な内容です。「星になったチロ」が終わると空は「夏の星座」が昇っており「さそり」「はくちょう」「わし」「こと」と夏の星座が簡単に紹介されて夜明けを迎えて終了です。今回は「オート番組」が良かったですが、解説の方は「教育センター」系の特徴である「解説しているだけ」でしたね。ドームの広さもあり設備も標準的なのですから解説さえしっかりしていれば良い場所なんですけどね…。
それでは本日の登場人物は「チロ」ですが「メス」の「北海道犬」で大層「美人」だったようで、しかも熊と遭遇しても一歩もひかない強さも持っているといる。とナンともまぁ萌えな部分から私の「妄想」による「ショートショート」を
「天使になったチロ」
満月がキレイな夜、私は「星」になりました。
「さて、あなたの名前は?」
ご主人様のいる「この世」から去って、なんだか懐かしいような景色の世界を49日間歩いて、何かに導かれるように来た立派な建物の部屋で、人間なんだけど犬の耳としっぽを持ったそっくりな女の人が二人目の前で質問してきました。
「そう、あなたチロ。って言うのね」
そっくりな二人の女の人は揃って何かの本を見て
「「へぇ~、あなた天文台長さんをしていたのね、それに、超新星の発見やその他結構功績があるのね…」」
姿のように寸分たがわない声でチロのしてきた事を言っている。確かにチロはご主人様といっぱい星を見て、いっぱいの仲間と過ごしてきた楽しい思い出です。
「「うん、合格」」
そう言うとまたもや同じタイミングでビシッとチロを指差して
「藤井チロさん。今日からあなたは私達の仲間になる素質」
「天使になる素質があるので」
「「天使候補生として迎えます」」
こうしてチロは「天使候補生」として「精霊世界」で暮らすことになりました。
「天使候補生」になる事を言われた次の日の朝起きるといつもと体の感じが変で鏡とみると…なんとチロはご主人様と同じ姿、人間の姿になっていました。
「きゃ~~~」
「「あら、どうしたのチロちゃん」」
チロの驚いてあげた声に昨日、チロに「天使候補生」になったと言ったそっくりな二人が部屋に入ってきました。
「え?あ、あのチロはにんげんになれたのでしょうか?」
しかも、チロは人間の言葉を話せるようになってます。姿も人間ですしご主人様達と同じ人間になれたのですか。
「ん~と、近いけど違うの」
「人間じゃなくって天使候補生ね。あなた達、天使候補生は今までの姿だと不便だから」
「天使としての肉体、精霊型の体に変換されるの」
二人からの説明でチロは人間の姿になったのを鏡の確認してみましたが、何かおかしいです。ご主人様達と何かが違って…。あ、しっぽがあるし、頭の上には前の姿の耳があります。触ってみると同じ手触りと感じるもの同じです。
「でも、耳としっぽが変わってませんが…」
「うん、チロちゃんは私達と同じキャニン族だから」
「耳としっぽがあるのは当然だよ」
「はい?きゃにんぞく?」
チロは困り果てた表情だったのでしょう、お二人が説明してくれました。キャニン族とは犬の耳としっぽと特性を持った種族で、犬の姿のままだと任務を遂行するに不便なので人型に変換されるそうなのです。その時、元の種族の特徴が残るのでしっぽと耳はそのままなそうです。それと、チロは正式には「天使系キャニン族」で説明しているお二人。この人達も同じように犬のしっぽと耳を持っているのですが、精霊世界で生まれ育った「原種」と言う事でした。
「では、お二人は…、お名前聞いていませんですね」
「「あ、そうだね」」
「私はフィーリア・ナイアス・アヤル。天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 第三惑星西太平洋局局長」
「私はサーリア・フォンス・アヤル。天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 第三惑星西太平洋局局長」
お二人とも姿は元より、声もそっくり。でも初めに自己紹介した「フィーリア」さんは髪の毛を後ろで1つにしていて、次に自己紹介した「サーリア」さんは2つにしているのです。どうやら、見分けるポイントは髪型なようです。
「「そんな訳でよろしくね」」
「はい、チロは藤井チロって言います」
「地球では天文台長さんをしていたんだよね?」
「チロちゃんの功績は知ってるよ。だから天使候補生になれたんだから」
「そうそう、天使候補生になれたんだよ」
「あの、さっきから言われている天使候補生ってなんなのでしょうか?」
「さっきの話し方から脳の活性化は大丈夫みたい」
「そうだね、これなら説明しても大丈夫」
「「天使とはね・・・」」
フィーリアさんとサーリアさんが言うには「天使」とはこの「精霊世界」に死後やってきた魂が生前行ってきた功績や素質を考慮して選考される精霊の補佐官的な存在で成績によっては精霊にもなるようです。でも、誰でもなれると言う訳では無いようでしてさまざまな所で、お仕事をしながらこの世界の事を学びつつ厳しい試験と審査を1周期年かけて行われ、それに合格して初めて「天使」になり、その後天使養成学校で2周期年学んで晴れて各省に派遣されるという事なそうです。
「そういう訳だからチロちゃんは」
「どんな事がしたい?」
「チロは…今までの通りお星様に関する事がしたいです」
「じゃぁ…天象室ね」
「うん、天象室ね」
「「これに着替えてからご飯にしましょ。下で待ってるから」」
フィーリアさんとサーリアさんはチロに黒のお洋服を渡して部屋を出て行ってしまいました。
初めてのお洋服に戸惑いつつ何とか着替えてお食事です。チロは初めてスプーンを使ってお食事をしましたが、上手に出来たのです。それは人間としての一般的な動作や複雑な思考は人型になったときに出来るようになっているとの事でした。ですから初めてお洋服を着たときにも戸惑ったのですがキチンと着れましたし、言葉も理解できた理由はそこにあるようです。それと、お二人はチロの着替えてきた姿を見て「可愛い」とほめてくださいましたので思わずしっぽを振ってしまいコップを倒してしまったのはナイショです。ちなみにこの服はメイド服と言って「使用人」が着る服だそうですがチロは動き易くて気に入りました。あとお食事が終わってから「白」く「ふりる」が付いた「えぷろん」と「きゃっぷ」も着て「立派なメイドさん」になった所で、チロのお仕事先に行く事になりました。
「「到着したよ」」
到着した所には「気象制御管理省 天象運行監視室 第二区域管理局」と書かれた扉がありフィーリアさんとサーリアさんがノックしますと
「は~い、どうぞ」
扉を開けて中に入りますと、そこにはいつかご主人様と「神社」で見た事があるような服を着たやさしい表情の人がいました。
「「こんにちは、マギエルさん」」
「あら、ナイアスさんにフォンスさん。あなた達が直接くるということは、相当有望な娘なのね?」
「とっても有望ですよ」
「ホラ、ご挨拶。あの方は、地の最等精霊で知恵の女神の称号マギエルを持つ第一階位第四級精霊さんでこの気象制御管理省 天象運行監視室 第二区域管理局の局長さん」
「はい。チロは藤井チロと言います。地球では白川天文台で天文台長をしていました」
「あらあら、天使でキャニンって事は貴方前世はワンワンさんだったのでしょ?それで天文台長さんなんて凄いわね」
「いえ、ご主人様が凄かっただけでチロは何にも…」
「そお、少なくともチロちゃんのおかげで楽しめた人や」
「チロちゃんを目当てに来た人もいたんでしょ?」
「「何よりも星を見るのが好きだったんでしょ?」」
サーリアさんとフィーリアさんはそう言って書類を「マギエル」さんに渡してから、仕事があるから。と帰ってしまいました。
「さて、チロ・フジイさん。貴方はこれから1周期年。天使候補生としてこの天象室で私達のお手伝いをしつつ天使を目指す事になります。よろしくね」
「こちらこそ、マギエルさま」
「あら、マギエルは称号だから普段の時は名前で呼んで?私はミズハ・マギエル・シグルドアよ」
「はい、ミズハさま」
ご主人様とお別れしたのは悲しいですが、こうして天使候補生としてチロはご主人様のようにお星様の事を勉強していきます。チロもご主人様を見守っていますから、ご主人様もチロを見守っててくださいね。