さて、年の瀬も近づきましたね。それでもって私にとっては今年最後の休みなワケでして、今年も最後ですから、お気に入りの場所へ行く事にしました。
私が、そこで行ったのは「国立科学博物館 上野本館」。やはり今年の最後の休みには行っておきたいですからね。
現在「企画展」では「南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠 100年早かった智の人」と「地衣類 -藻類と共生した菌類たち-」が開催されています。その他「戌年のお正月」もありますが、こちらは「博物館へ初詣」の時にじっくり見たいと思いますので、今回は「南方熊楠」と「地衣類」ですね。
「南方熊楠」、この人の名前を聞いたことがある方もいるとは思いますが、実際に「何をした人?」と問われると「?」と思う方も多いと思います。ともかく、「生涯職についた事が無い」人で、「自然科学」においての「環境保護」や「民俗学」の観点から「神社の合祀」に反対した「森羅万象を探求した自然科学者」と最近まで思われており、「かはく」でも「平成18年」に「企画展 南方熊楠 -森羅万象の探求者-」が開催されたそうです。この時はまだ、「かはく」へ通う前でしたからこの企画展は見ていないんですよね…。見ていたら今回との比較が出来て面白かったと思うんですが。
展示の内容としては「南方熊楠」の経歴と、その「熊楠」が集めた「資料」、特に日本では第一人者と言えるであろう「隠花植物」。「菌類・地衣類・大型藻類・微細藻類・変形菌類」を中心に紹介されています。ただ、当時の日本には「海中での生活に適応した下等な植物」とされ重要視されず、論文等は出版される事が無かったそうです。このような経緯があり「熊楠」は論文をあまり発表していないそうです。
では、何をしていたか?と言う事になるのですが、「コレクション」をしていたようですが、ただ集めていただけではなく「ロンドン」へ留学していた時に「大英博物館」の「蔵書」より「抜書」をした「ロンドン抜書」と「必要な資料」を「ノートへ抜書」する。つまり「情報源」から必要な部分を抜き出した「データベース」を作り、それを「腹稿」や「目録」にまとめて「データのリンク」を製作。そして原稿を書く。現在の「Google」や「ウィキ」のような物を自分で作り、まとめてリンクさせて文章化することを「100年以上前」から実践していた事になるのですね。
つまり「南方熊楠」は「ウィキ」や「Google」のような「情報提供者」だったのかもしれません。
そんな熊楠の「人成り」や「資料」をこの展示では知る事が出来るのです。
展示の内容、「菌類図譜」のコーナーでは期間によって展示品が全部で3回変更されるようなので、コレも全てチェックしたいですね。
それでは、本日の登場人物は「生物学関係」ですのでこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。「精霊世界」でも通じる「物事を知るには資料を集める」という知識の基本が「地上界」でも通づるコトである事を知った「アルセレート」さんなのです。ちなみに背景は「南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠 100年早かった智の人」の入り口なのです。