待望の「新型 インプレッサ」、「GJ」「GP」が正式に「富士重工」から発表されましたね。
ただし、本日は「発表」だけでして、「発売」では無いんですよね…。肝心の発売日は「12月20日」になるようです。
とりあえず、発表以前から「プレカタログ」などで情報も出ていますけど、詳細な事が「SUBARUWebサイト」でも確認できるようになりましたし。とりあえず「プレスリリース」はこんな感じで
新型 スバル インプレッサを発表
富士重工業は、本日、スバル インプレッサ シリーズのフルモデルチェンジを発表し、12月20日より発売します。
第四世代となる新型インプレッサの商品コンセプトは「New Value Class」。これまでの時代にない新しい価値を提供するために、水平対向エンジンを中心とするスバル独自のシンメトリカルAWD(All-Wheel Drive)がもたらす信頼感のある走りやハンドリング性能、高い安全性をベースとしながら、高い環境性能を併せ持ち、インプレッサならではのスポーティさの更なる進化、発展と、時代に合った環境性能と安全性能を備えた、魅力ある上質なグローバルカーを目指しました。
富士重工業は、ブランドステートメント「Confidence in Motion」において、“確かなクルマづくり”を貫きながら、お客様のライフスタイルや価値観と強いつながりを持つ商品の開発に注力し、スバルがお客様に提供する価値「安心と愉しさ」でスバルファンの拡大を目指しており、新型インプレッサはその方向性を具現化した最初の商品です。
インプレッサは1992年の発売以来、スタイリッシュでスポーティ、上質なコンパクトカーとして世界中の幅広いお客様から支持されています。
【商品コンセプト】
開発の主要テーマは、「スタイリッシュな外観と質感の高い内装」の実現と、自動車の本質的な愉しさである「走りの気持ちよさ」とさらなる「環境性能」の向上です。このため、燃費・環境性能の向上、これまで以上に軽快で気持ちのよい「運転する愉しさ」の追求、さらにボディサイズを拡大することなくゆとりを持たせた広く快適で質感あふれる室内空間の実現により、従来のクラス観を打ち破る高い価値を持ったクルマを開発しました。
「New Value Class」
- スタイリッシュな外観と質感の高い内装
Aピラー下端部の前出しや、ホイールベースの拡大による、開放感のあるキャビンを予感させるスタイリッシュな外観
素材感へのこだわりと、寸法以上の広がり感を感じさせる上質感のある室内空間 - 軽快で気持ちの良い走り
新世代BOXERエンジン+新リニアトロニック搭載による加速性能の向上
空力性能向上・ボディ軽量化+進化型SIシャシーによるハンドリング性能の向上
VDC+4輪ディスクブレーキ全車標準装備による安心感の向上
EyeSight(ver.2)の搭載と衝突安全性能の向上 - 燃費のよさを実感できる環境性能
新世代BOXERエンジン+新リニアトロニック+アイドリングストップの新採用
空力性能の向上とボディ軽量化
マルチファンクションディスプレイによる省燃費運転のサポート
【主な商品の特徴】
<パッケージ/ユーティリティ>
従来同等のボディサイズに、乗る人全てが今まで以上に快適に過ごせる室内空間の実現を目指しました。
- ホイールベースを25mm拡大しました。さらにドア構造の見直しなどにより、従来型と全長および全幅を変えることなく、室内スペースを拡大するとともに、ショルダー&エルボースペース、後席足元にゆとりを持たせました。
- Aピラー下端を200mm前に出すことにより、広さ感と視界確保を両立しました。
- 車体側面の開口寸法を広げるとともにサイドシルのフロアとの段差を現行よりもフロントで20ミリ、リヤで10ミリ低めるなどにより乗降性を大幅に高めました。
- 伸びやかで高さを抑えたインストルメントパネル、低められたドア窓肩部、そしてフロントドアに設けた三角窓により、良好な視界や広さ感、開放感を高めました。
- 4ドア車のトランクスペースを拡大。また大きな開口部を有する6:4分割可倒式トランクスルー機能の採用によりトランクスペースの使いやすさを向上しました。
- 5ドア車のカーゴルームは、ルーフ後端の構造の見直しや、パンク修理キットの採用などにより、床面高さを下げながらサブトランクも追加しました。6:4分割可倒式リヤシートと併せてユーティリティの大幅な向上をいたしました。
■デザイン
<エクステリア デザイン>
力強く存在感のあるフロントマスクと洗練されたシルエット、インプレッサらしい走りの軽快感を表現したスタイリッシュなデザインとしました。
- ボディサイズを拡大することなく、「存在感」、「広さ」、「使いやすさ」を感じるスタイリングを実現しました。
- ホークアイヘッドランプやヘキサゴングリル、安定感のある走りを特徴づけるホイールアーチなど、スバル車に統一したキャラクターを採用し、スバルのアイデンティティを強調しています。
- A ピラー下端位置の前方への移動やホイールベースの拡大により、開放感のあるキャビンを予感させるスタイリッシュなシルエットを実現。また、G4では特徴的なCピラーデザインでクーペのような流麗さと、トランクの存在感を両立させたデザインとしました。
<インテリア デザイン>
素材感へのこだわりと、寸法以上の広がり感と上質感のある室内空間に仕上げました。
- インストルメントパネルは広がり感をもたらす水平基調の造形を採用しました。
- メタル、レザー、ファブリックなどの素材の持ち味を活かし、触って感じる上質感など、随所に心地よさを表現しました。
- ステアリングにはスポーティな3本スポークタイプを採用。手触り感にもこだわり、高級感をもたせるとともにステアリングのスイッチ類も操作性を高めた大きさと形状にしました。
- フロントシートは、バックレスト上端を現行モデルよりも50mm高くし、よりサポート性を向上させました。運転席、助手席ともに従来モデルよりもヒップポイントを高く設定することで見晴らしがよく、優れた乗降性を実現しました。リヤシートのヒップポイントも現行モデルよりも高めに設定し、開放感を高めました。
- 車両の走行状況などがひと目で確認できる「マルチファンクションディスプレイ」を採用*1。エコドライブをアシストする表示や、全車速域追従クルーズコントロールの走行状況やVDCの作動状況の表示など、省燃費走行や安全運転をサポートする機能を持たせました。
*1: 1.6i-L、2.0i、2.0i EyeSight、2.0i-S、2.0i-S EyeSight
■メカニズム
<エンジン&トランスミッション>
エンジンには、昨年秋に全面新設計した新世代ボクサーエンジン(水平対向エンジン)を採用。水平対向エンジンのメリットはそのままに、燃費性能や排出ガス浄化性能の向上を図りました。トランスミッションには、新開発の軽量でコンパクトなリニアトロニック(CVT)を組み合わせ、燃費と、レスポンスが良く、大きな排気量のクルマからの乗換えでも不満のない軽快な走りを両立しました。
-1.6? DOHCエンジン-
- 走りの良さと、燃費性能、価格のベストバランスが求められる次世代の小排気量エンジンとして、スバルが最適と選択した1.6?新世代ボクサーエンジン。新型インプレッサから投入し、グローバルへの展開を始めます。
- 従来型の1.5?エンジンに対して、100ccの排気量分をトルクアップに使うことで、低回転から高回転まで全域でトルクを向上し、実用領域での「軽快で気持ちの良い走り」を実現。従来型の2.0?と比較しても遜色のない加速性能を実現しています。
- 従来型の1.5?エンジンと比較して約20%*2の燃費性能の向上を実現しております。
-2.0? DOHCエンジン-
- 従来型の2.0?比で燃費性能を約27%*2向上させるとともに、日常的に使う中低速域のトルクを向上。2.0?ながら従来の2.5?並みの加速性能と、軽いアクセルの踏み込みでも素早い加速感が感じられるレスポンスの良いエンジンとしました。
*2: 10・15モード比
-新開発リニアトロニック(CVT)-
- チェーン式無段変速機の特長である軽量、コンパクト、優れた燃費性能、レシオカバレージの広さなどを活かしながら、パーツやレイアウトを最適化し、さらにドライバビリティと環境性能を高めたCVTを新開発しました。
- 優れたレスポンスのパドル式の6 速マニュアルモード*3を設定し、MT感覚で自在にシフトを操り、ドライビングを楽しめるようにしました。
*3: 2.0?車
-アイドリングストップ*4-
- ドライバーの意思を重視し、走りの気持ちよさと安心感を損なわない新開発のアイドリングストップを搭載しました。
*4: 1.6i-LのCVT車、2.0?全車
- エンジン停止から再始動までの時間を短くし、渋滞などでもストレスなく再発進を可能とするために、リニアトロニック車にはタンデムソレノイドを搭載したスターターを採用。飛び込み式のスターターでありながら、エンジンが止まりきっていなくても再始動が可能となりました。
<シャシー>
進化型のSIシャシーは、路面の凹凸をしっかり吸収しながらも、リニアに反応するしっかりとしたハンドリング性能と安心感のある乗り心地を実現しました。シャシー要所の剛性向上やセッティングの最適化によって、快適な乗り心地ときびきびしたハンドリングを両立しました。
- クロスメンバーの剛性を高めることで振動を抑え、操縦安定性と乗り心地を向上しました。
- フロントサスペンションにはストラット式を採用。ストラットのシリンダー内部に車両の挙動を安定させるためのリバウンドスプリング*5を採用しました。また、スタビライザーの径をアップすることで走行安定性を向上しました。
*5: 2.0?車
- フロント、リヤ共にダンパーのバルブに高応答性タイプを採用し、車両の応答性を向上しました。
- リヤサスペンションにはダブルウィッシュボーン式を採用。また、ラテラルリンクの外側ブッシュをピローボールタイプへ変更し、直進安定性を高めました。
- ピニオンアシスト式の電動パワーステアリングを採用*6。燃費の向上を図るとともに、きめ細やかなモーター制御により自然な操舵フィーリングを実現しました。
*6: 1.6i-LのCVT車、2.0?全車
<ボディ>
- インシュレーターの最適配置により、高い静粛性を実現しました。
- 超高張力鋼板を採用し軽量でありながら高い強度を持つキャビンとしました。
- プラットフォームを新設計。要所を補剛することにより、軽量ながら高剛性な車体としました。
■安全
<アクティブセイフティ>
- Aピラーやフロントドアのパーテーションウインドゥのピラーを細くし、さらにドアミラーをドアパネルにマウントとすることで死角を減らし、見晴らしが良く運転しやすい視界を実現しました。
- 全車にVDC(横滑り防止装置)を標準装備。制御のタイミングを最適化することで、走りの楽しさと危険回避性能を両立しました。また、ブレーキアシスト機能も採用しました。
- ブレーキオーバーライド制御を全車に採用しました。
<パッシブセイフティ>
- 高張力鋼板を効果的に使用し軽量化を図るとともに骨格を見直し、全方位の高い衝突安全性を実現しました。
- フロントフードおよびバルクヘッドに、歩行者保護のための衝撃吸収構造を積極的に採用し、剛性を損わずに高い衝撃吸収性能を実現しました。
<プリクラッシュセイフティ>
- レガシィで好評なEyeSight(ver.2)をインプレッサにも拡大展開しました*7。プリクラッシュセイフティを実現することで、従来から磨いてきた安全性を大きく底上げしました。
*7: 2.0i EyeSight、2.0i-S EyeSightに採用
■環境
新世代ボクサーエンジンや新リニアトロニックの採用などパワートレインの一新やアイドリングストップなど燃費向上デバイスの追加や、さらに空力性能の向上、徹底した軽量化を施し、燃費性能を大幅に向上しました。また、マルチファンクションディスプレイによる燃料消費状況の視認化などで、更なる省燃費走行に寄与します。
また、アイドリングストップとCVTの搭載車では、AWD車においても2015年燃費基準を達成しております。
<1.6? 2WD リニアトロニック アイドリングストップ搭載車>
17.6km/?(JC08モード)/20.0km/?(10・15モード)*8
<2.0? 2WD リニアトロニック車 アイドリングストップ搭載車>
17.2km/?(JC08モード)/18.2km/?(10・15モード)
*8: 1.6i-L
とまぁこんな感じです。正直現時点では「ターボエンジン」の話はありませんから「WRX STI」のような「スポーツ車」とは考えない方が良いでしょうね。それに現時点で「インプレッサWRX STI」では無く「WRX STI」と「インプレッサ」の名前は外れているのでスポーツモデルを期待している方は「WRX STI」が出るまで待つしかないでしょう。でもその場合「Aピラー」の三角窓や「ドアミラー」をどう処理するかが楽しみです。それと「ハッチバック」が出るのか?今の「WRX STI」は完全に「GT系」として考えられてしまっているので「セダン」がメインになってしまっていますから。本来のインプレッサは「ラリーで勝つ」のがコンセプトだったのですが…これはどうなるでしょう?「1.6L」の設定がありますから、現在の「WRC規定」である「1.6L ターボエンジン仕様」が出れば「WRC」への復帰も考えられるかも知れません。北米では売り上げが良いみたいですからまた「WRC」へと戻ってきてほしいものです。ぺター・ソルベルグ氏も「ワークスシート」を希望しているようですし。
私個人としては、今回の「GJ」「GP」で期待するのは当然ながら「GP」、つまり「5door」、「インプレッサ SPORT」でしょう。ただ、今回も「1.6L AWD」のみにしか「MT」の設定が無いのは残念です。他はATのみ、しかし「AT」は新設計の「リニアトロニック」つまり「CVT」になっています。あと「アイドリングストップ」はどのような作動になるのか気になりますね。今回のGPで一番気に入った部分は「マルチファンクションディスプレイ」でしょう。これは「4.3インチ」の大画面でフルカラー。今までは「時計/燃費/外気温」が表示されるのみで、存在感も薄く、私の場合は「市販の時計」で塞いでしまっているほど。でも「マルチファンクションディスプレイ」では、「瞬間燃費/積算燃費」に「航続可能距離」は当然。「瞬間燃費」と「平均燃費」の差をゲージで表す「ECOゲージ」にその「履歴」と「リザルト」も表示でき、「VDC」スタビリティコントロールのリアルタイム表示ができたり、ブレーキ異常などの車両の状況を知らせる事も出来るのです。いままで「SUBARU」はこのような「マルチファンクション」において古い感じがありましたがこれで、時代の先端に追いついた感じがします。
ともあれ、どちらにしろディーラーでの試乗ができるのは「発売後」となりますから12月20日以降にしか乗れませんけど、どんな感じなのかが楽しみです。
それでは本日の登場人物はこの方。「ラリードライバー」で「コースカーチーム」に所属している「ノルウェジアン・エルクハウンド」の「Cheifille」である「アルテ・ベルク」さんです。本日発表された新型インプレッサ。ラリードライバーであるアルテさんもとても楽しみにしているようです。でもアルテさんだったら「東京モーターショー2011」で皆さんよりも一足に乗れるかも知れませんね。