投影恒星数約1000万個。世界最高のプラネタリウム「ケイロン」それを配備され、10月20日にオープンしたばかりの「千葉市科学館」へ行ってきました。
まずは施設の説明からです。千葉市立郷土博物館のプラネタリウムが閉館しその後、千葉県庁の近くに建設された「ガラス張り」が目を引く「Qiball(キボール)」。その7階から10階までが「千葉市立科学館」となり先月20日にオープンしたのです。交通も郷土資料館から比べると格段によくなりましたね。駅からもほんの少しだけ近くなりましたし。駐車場は20分毎100円と高いですね。しかし、モーターサイクルと自転車は無料駐輪場があるのがうれしいですね。でもモーターサイクルの収容台数はそんなにはありませんし、設備的には自転車駐輪場に近い感じです。ともかく、中に入ったら「青い矢印」を頼りに専用エレベーターで7Fへ。エレベーターは「科学館」らしい内装で期待を盛り上げてくれます。エントランスに着き、入場券を2台ある自販機で購入します。料金は「科学館」で「大人」は500円。プラネタリウムも同じく500円です。それとお得な「常設展示+プラネタリウム」で800円です。ちなみに小中学生は各100円でセットが160円。高校生は各300円でセットが480円です。チケットはエントランスにあるクリップで見える場所に着けておきましょう。
私は混雑を見込んでプラネタリウムの開場前1時間半前に到着したのでゆっくり「常設展」を見ることにしました。観想としては「体験する物」が多いですね。しかもそれは「ゲーム感覚」ですからこどもにとっては楽しいでしょうね。ただ、あまり科学館じみていないので本格的な科学館の感じで行くと裏切られる事になるでしょう。雰囲気的には「日本未来科学館」のような感じです。ともかく常設展をぐるりとみながらプラネタリウムの開場時間まで待つことに、年甲斐も無くゲームで汗を流すなんて事は…してました。開場は上映時間の5分前。ただ、並ぶ場所がいまいち解り辛いのが難点で、7Fトイレの方にあり、並ぶ場所もなんだか解り辛い感じです。それと、照明の光量不足も感じられました。それと、殺風景でしたので何か天体写真位のパネル展示物があった方が良かったかなって思います。上映10分前になると、結構列が出来初めて、人数も集まってきます。平日としては結構な大入りです。そしていよいよドームの中へ。ドームは水平式の23mで千葉県最大の大きさ、キャパは200名でシート配列は扇形。シートは幅もあり、前後の間隔も広くゆったりできる広さで、シート自体も程よい方さで良いですね。リクライニングは、レバー式で右側レバーを引くとリクライニングします。それでドームスクリーンが凄く、パンチングメタルなのですが、継ぎ目がほとんどわからなく、1枚のスクリーンのようで驚きましたよ。そんなこんなで上映開始です。まず、現在上映している「オープニング・デジタル映像番組として「横浜こども科学館」でも上映された「宇宙大衝突」と「春番組」の「星の王子さま」のCMが5分程度流れましてから、本編である「星空散歩」です。まず「ホライズンライン」は「Qiball」屋上から見た景色で、写真で精密かつリアリティに千葉の町並みが再現され太陽もただの丸では無くきちんとした輝きを持たせつつ、光を控えめにしてあるリアルな太陽が西へ沈んでいき、ぽつぽつと星が登場していきますが、やはり都会の灯かりの下では2等星以下はハッキリ見えません…。そこで解説員さんが「家に帰ったらまずカーテンを閉めて、ベランダに出てみてください。そうすることによって外に出る光が無くなり少しでも星が見やすくなります」と。コレを、一人ひとりがやっていく事で夜空は本来の姿を少しずつ取り戻して行く事が出来るのです。1等星しか見えなかった空が、だんだん2等、3等・・・と次第に暗い星が見えるようになってくることでしょう。それが5年先か10年先か。そして「満天の星が見える千葉を想像して目をつぶってください」と目をつぶってしばらくし、目を開けると、「ケイロン」の本領発揮です。1000万個の星が姿を現します。正直1000万の星空、明るいです。暗い部分はひとつも無く、ドーム全体が白く霞んだ感じですね。でも「メガスター」よりもソフトでギラついた感じはしませんでしたし主だった星も多くの星にまぎれずに簡単に探し出すことが可能です。もう500万も1000万もそんなに大差が無く感じますね。空は今夜20時になりここで問題が出されます、「一番明るい星は?」という物ですが、私は迷わず「月齢11」の「月」を見ました。まぁ、結果的には「月」って事だったんですが、そうなんですよ「惑星」も「星」ですからカウントされますって事で「月」なんですよ。まぁ正直に恒星を指差していた方が大半だと思われます。その後月は明るい為星の観察には邪魔なので、暗くなってもらい解説開始です。まずは「秋の四辺形」で「ぺガスス」。それから「アンドロメダ」と「カシオペヤ」。「くじら」に「ペルセウス」と「エチオピア王家」の話にのって紹介され、さらに時間を進めて23時に。冬の代表的星座の「オリオン」が天頂付近に南中している中紹介されたのは「オリオン」「おうし」「おおいぬ」「こいぬ」が紹介されて、「今日のコラム」に移ります。今日のコラムは「月とかぐや」って事で「月と探査衛星「かぐや」についてです約39年前」の「アポロ計画」から現在「かぐや」の事が語られます。そして、最後に夜明けに向かって時間が進んで太陽が昇って終了です
上映終了後「解説員」の「天笠」さんと色々と話、そして、「ケイロン」でどのように星が映っているか、など、投影機を実際に私との話のために動かしていただいたり、今後の予定や裏話など、ホント楽しいお話をさせていただきました。さらに出口も、この回では使わない、もうひとつの出口から退場させてもらったり。もう天笠さん、色々とありがとうございました。
時間よってオート番組と生解説が聞け、特に生解説はベテラン勢の楽しい解説が聞けるので今後も「通う」事になるでしょうね。そうなると「年間パスポート」にしたほうがよさそうですね。3000円コレを安いと考えるか。
千葉市立科学館
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それでは、本日の登場人物は「1000万の星」って事で「千」の「光」と「千」の「影」。「鎌倉の双子」事「三笠 千光/千影」姉妹です。千の光は千の影を生む。1000万の星は何を生むのでしょうか?