台風凄かったですね?なにが凄いって「電車」がほとんど運休して「交通機関」がマヒしてしまったって言うのが一番すごかったですよ。
そんな私も、今回は「帰宅難民」になり損ねましたからね。大体台風が関東に上陸したのは16時半くらいからで、17時くらいが「東京」でのピークと言えたのでしょうか?いつもだったら17時くらいには帰れるのですが、この台風のおかげで仕事が終わらず、終わったのは18時。会社から出ようとした時に、「電車が全部止まっている」と戻ってきた人に会い、調べてみるとJRはもとより私鉄各線、なんと地下鉄までも運休…。ともかく様子を見ようと、食堂でTVを見ていたのですが状況は改善される様子は無く、19時になっても一向に好転しません。外を見てみると雨はすっかり止んでおり、これなら最悪歩いてでも帰れると判断し、駅へ。そこで山手線が運転再開したと聴き、とりあえず、会社から自宅まで全行程を歩くとなると20kmありますから、山手線で自宅から一番近くの駅までとりあえず行って、そこから歩いて帰るコトにしたのです。
19時4分頃に山手線は運転を再開したそうなのですが、「品川~多崎」間で何かを踏んだ。と車両点検が入り、結局乗れたのはそれから10分後。そしてなんとか山手線にのり、一番自宅から近い駅で降り、鉄道状況を確認するも、いまだに運転再開の目処は付いておらず、バス停には長い行列ができ、なんだか1時間くらいで乗れそうな状況ではありませんので自宅まで歩く事を決めて、歩きはじめたのが19時20分。
自慢ですが、私は歩く速度にそれなりに自身があり体力もそれなりにあります。そして降りた駅から自宅までの道のりは完全に知ってますので、迷う心配はありません。駅から自宅までは推定で7kmほど、1時間半あれば十分到着できる計算になります。
大体半分くらいまで来た時にまだ30分も経っていない事に気が付き、1時間以内で帰ると決心し、さらに歩き続けます。
さて、こう言う時ってどんな事を考えて歩いていると思います?私の場合はともかく「帰る!」と言った事だけ考えています。「どうせ長いから」とか、「そのうち到着するから」とか「なんとなく」な考えでは無く、ともかく「帰る」とひたすら歩くのです。だらだらしていませんから、変に「疲れた」とか「何か飲みたいなぁ」とか考えずに早く歩く事ができます。それに、気候もある程度涼しかったので、水分を補給しなくても行ける距離ですし。さらに歩き方も「なんば歩き」にしてさらなる速度アップをします。
それで「なんば歩き」って知っていますか?これは日本古来の歩き方で、明治以前はこの歩き方が普通だったようで、現在ほとんどの方は、右足が前のときは、左手が前、左足が前のときは、右手が前となっていますよね?なんば歩きとは右足が前に出るときは右手が前、左足が前に出るときは左手が前。つまり「手と足が同時に出ている」状態の歩き方でして、鍬などを使う農耕民族の日本人固有の歩行方なのです。この歩き方は、手と足が同時に出るので体のねじれが少なく、重心の移動も片側だけですからフリクションロスも少ないそうなのです、実際にこの歩き方をマスターするとなると訓練が必要となりますが、先は長いので久々に実践してみました。
そんなワケで推定約7kmを約55分で歩ききりました。でもさすがにそれだけの速さで歩きましたから、足の筋肉は完全に張って、熱を持ってしまいましたよ…。
それでは本日の登場人物は、この方。「ブリタニー」の「Chefille」で「フランス陸軍斥候部隊」に所属している「アンリエット」さん。非番で出かけたアンリエットさん。出先から帰ろうとすると、電車がトラブルで運休。他に使える公共交通機関も無く、歩いて帰る事に…、しかし、さすがに軍人なアンリエットさん、ストイックに歩き続けて無事帰宅です。ホント「帰る!」って意思がこういうときは大切だと思います。あ、そう言えば明日も出勤なんだった…全力で歩いたから、これは色々と…。
![2011_09_21 2011_09_21](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/ae/bd63a9f51baaa3c968d092d98c841715.jpg)