「秩父鉄道」の「パレオエクスプレス」は「東京から一番近いSL」なそうです。
先日「あの花 パレオエクスプレス記念乗車券」を購入したのですが、「記念乗車券」だけでなく「乗ってみよう」と思ったわけです。ただ、こういった「特別運行列車」って「土日・祝のみの運行」が多く、そうなると大変込み合いどうも乗る気がなくなってしまうんですよね…。
とりあえず「パレオエクスプレス」の「運行カレンダー」を見てみるとなんと「4月28日」が運行しているじゃないですか。この日は偶然にも休みを取っていたのでこの機会に乗ってみる事にしました。
まず、「パレオエクスプレス」の「乗車券」は「ちちてつe-shop」から予約できるので「4月28日」で「下り線」、「三峰口方面」で「秩父から三峰口」までを予約。この時点では「料金」は発生せず、ただの「予約」です。なお「予約」をしても「確実に席に座れる」ワケではないようで、「乗れる」事を予約する感じになります。それでも「定員オーバー」となれば「予約不可」となりますので、そのダイヤでの予約は出来ません。「希望する日にち」と「乗車駅と下車駅」の「乗車区間」を選び、名前や住所等を入力して「予約」すると「予約番号」や注意事項等が記載された「メール」が送られてくるので「PCメール」で設定している方は「携帯」に「転送」しておいた方が良いでしょうね。ちなみに、運行は「上り・下り」で一本しか無く、つまりは「1日1往復」って事になります。「秩父駅」には「12時3分着 12時11分発」なので少なくとも到着5分前には駅に入っておきたいですね。
さて、当日です。まず駅に到着し、「窓口」で「パレオエクスプレス乗車券」を予約している旨を伝えると、「名前」を聞いてきますので「名前」を言って確認を取り、「予約番号」を伝えることはありませんでしたね。そして「料金」なのですが、「パレオエクスプレス」の「SL自由席乗車券料金」の「510円」に「乗車区間」の「運賃」がかかりますが、「SLわくわくチケット」で購入すると少しは割引になるようです。「秩父→三峰口」間は通常「470円」ですが「SLわくわくチケット」ですと「790円」になるのです。多分「窓口」でススメられますので素直に従いましょう。「SL乗車開始時間」が決められており、その「前の列車」が駅を出てからホームへ入場できる事になりますので。それまで待機です。ちなみに「乗車特典」として「SLスタンプラリー2015」の「応募シート」と「乗車記念証」、それに「鉄道むすめ」より「SLパレオエクスプレス×桜沢みなの」の「缶バッチ」が貰えます。
ホームに入り待つこと15分。汽笛と共に「C58 363」が入ってきます。さすが「SL」ですよ石炭を燃やした独特のニオイがあたりに充満します。編成は「4両」。そのうち「先頭客車」は「指定席」となりますので「自由席」は「2号車~4号車」ですから、その間で席を探しましょう。「座席」は「ボックスシート」で客車もそれなりに古い感じがします。そうそう、「1号車」の「2号車側」に「トイレ」を改造した「乗車記念スタンプ置き場」がありますので、「乗車記念証」の裏にスタンプを押しておきましょう。ともあれ、席はさすがに平日だけあり、素こそ空いており、私は「2号車」の真ん中辺りの席へ。「客車」自体には時代でしょうか、「冷房」が完備され、今日の真夏日な気温ですからね、作動はしていましたが、ついつい窓を全開。発車を待ちます。
「発車時刻」となり、ドアが閉まり「汽笛」が鳴り出発です。
この「SL」独特な感じがあり、「電車」と比較するとやはり「力」が弱いですね。まぁSL自体が結構なお年なので、昔のように「フルパワー」ってワケにはいかないのでしょうが、ゆっくりゆっくり進みだします。そしてこの時も「X=Y」のような「一定速度」でスムースに速度が上がっていかず、なんだか「前後」にまるでトラクションが抜けているかのように進んでいくのです。「パレオエクスプレス」は「特急」扱いなんですが、巡航速度はかなり遅く、「40km/h」くらいでしょうか、のんびり進んで行きます。その分窓から入る風はかなり心地良いものになるのですが、たまに「高架」の下を通ったり、風向き等の要因で「スス」が車内へ入ってくる事も。ちなみに「車内音声ガイド」は「林家太平」さんでした。秩父出身ですからね。
沿線には「鉄」な方々以外にもちらほら写真を撮っている方々もおり、のどかに進んでいきます。そして「フト」思いついたのは「携帯」には「動画撮影」機能があるのを思い出し、「三峰口」の1つ前「白久」を過ぎた所から撮影開始。「パレオエクスプレスの車窓から」ですよ。
そんなこんなで「三峰口」へ到着。このあと「C58」は「整備」と「給水・石炭補充」をしてから「ターンテープル」で方向転換し「羽生」へ出発するのですが、それもみる事ができます。と言うよりか「見ていた方が時間が潰せる」のですよ。「三峰口」への到着が「12:45」で「上り電車」が出るのが「12:50」。外から撮影していたりしていれば5分なんてあっという間に過ぎてしまいます。そして「12:50」の次は「13:50」。つまり「1時間」は「三峰口」にいる事になるのです。当然山奥の駅、周囲には商店なんてあまり無く、「定食屋さん」か「そば屋さん」なんだかが2件あるだけ。折り返しの「パレオエクスプレス」も14時発ですから、どちらにしても1時間はいなければいけませんので、SLの整備を見たり、併設されている「鉄道公園」で車両を見るしか無いのです。そして1時間後「東急車輛7900系」。私にとっては懐かしい車両ですが、それで「秩父」へ戻るのですが、これまた大変。「三峰口発」は「秩父」の2手前の駅である「影森」までしか無く、ココでの乗り継ぎも30分近く待たないとならないのですよ…。
ともあれ、「SL」は堪能できましたし、地方の電車事情も体験できましたよ。
それでは、本日の登場人物は「秩父」関連に登場している事が多いこの方。「はとバス」のバスガイドをしている「日本スピッツ」の「Chiefille」である「雪」さんです。「バスガイド」と色々な観光地へ行く事が多い「雪」さんですが、「バスガイド」だけあって移動はバス。「あの花」と「秩父鉄道 パレオエクスプレス」のコラボがあると知って「記念乗車券」を購入した事もあり、「パレオエクスプレス」に乗る事に。「雪」さん人生初の「SL」なのです。ちなみに背景は「パレオエクスプレス」の「客車内」です。