日本の天文屋として今年は特別な年といえましょう。まずは「国際天文年」である事と何よりも「7月22日」に「トカラ列島」での「皆既日食」がある事でしょう。皆既日食は日本で46年ぶりと言われるほどなのですよ。でも、それ以外、去年ではモンゴルでも皆既日食は起こっていましたし、少なくとも年に2回世界の何処かしらで日食は起こっているのですから。それでも大抵の方は、国外へ行ってでも見るという人はよっぽどの人ですから、日食を見るのが初めてと言う方が殆どではないでしょう。ちなみに私は過去2回部分日食を見た覚えがありますよ。そんな「日食初心者」さんにはこんな番組はどうでしょうか?「板橋区教育科学館プラネタリウム」で投影中の「初めての日食」。そのままのタイトルですが、その内容の程をいいますと、「進行」は「旅行プレゼン番組」として進んでいく、少々珍しいタイプで「説明」が無理なくされているのが良いですね。その対象となっている日食は当然ながら今年の「トカラ日食」で、日本で皆既日食が見られる事から始まり、日食がどうして起こるか、そしてその範囲や種類を紹介してから、観測の仕方です。コレはずいぶん親切で、まさに「初めての日食」にふさわしいです。肉眼での「安全な観測」方法、カメラで撮る場合、注意点や、ポイントがしっかり紹介されています。観測の方法がわかったところで今度は実際に「VTR」で昨年「モンゴル」で観測できた日食で流れと、見所をさらにピックアップ。実際の日食がどのような感じか把握するに容易ですよ。最後は「皆既」以外つまり「トカラ列島」以外での「部分日食」がどのように見れるか、今後の日食の起こる時期を紹介して終了です。
番組のつくりとしてはかなりのレベルでしたが、いかんせん「絵」が古い事と魅力が無いって事ですね。それと紹介番組としての進行はいいのですが「TVショッピング」的な部分が多くなっていたのは気になります。だって「オーディエンス」の声が聞こえるのはチョット…。それと「絵」が「世田谷区教育センター」クラスでしたら良いのにね。
ちなみに星座解説は冬の星座と春の星座で、オリオン、おおいぬ、こいぬ、おうし、ふたご、ぎょしゃの冬の星座から「しし」を中心にかに、うみへび、そして「おとめ」、からす、こっぷに「かみのけ」と結構良いペースで解説していましたよ。
それでは本日の登場人物は「天体」の大イベントって事で「天象精霊」の上位クラス、「第一階位第四級」の「天象運行監視室 第二区域局局長」の「ミズハ・マギエル・シグルドア」さんです。「ミズハ」さんも付けていますが、日食を観測するときは「眼の保護」と「見易さ」を考慮して「日食グラス」を使いましょうね。「板橋区立教育科学館」で販売しているそうですので。
![2009_03_29 2009_03_29](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/1a/6ea082706fe83154594c58fe06429517.jpg)