2025年に実施される「第4次排気ガス規制」により、存続が危ぶまれていた「原付」が新たに「110~125cc・最高出力4kw」の「新基準原付」として去年から検討されていましたが、昨年12月に「警視庁」から「二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会」の報告書が公開されました。
これによると、12名の「運転免許技能試験官」による「50cc原付」と「110~125cc原付二種」での走行評価を行い、総合評価で「ほぼ同等」か「やや優れている」との結果。さらに「原付免許保持者」による先ほどととの同試験による走行評価も「ほぼ同じ」と「やや優れている」との結果になりました。
以上の結果から2025年11月からの排気ガス規制までに「125cc」までが「新原付基準」となる事が決まったようです。
ただ、125ccを4.5kwの出力にするのですから、逆を言えば、「新原付基準車」を「125cc」の出力に戻す事も可能となります。
当然4.5kw以上の出力にする不正改造の防止も検討されており、こちらは「汎用工具での出力制御部分のカバー」を外す事ができないような特殊な構造にしたり、電子的な制御をする事により不正改造防止処置を講ずるとの事です。
また、「最高出力の測定方法」も「エンジンのみ」の「グロス値」から「完成車状態」での測定となる「ネット値」が二輪車でも導入される事が検討されています。これは将来的に「EV化」された時の区分方法としても適用できますからね。
ちなみにEUでは「最高出力による免許区分」が導入されており、日本の排気量区分では大型になるが、EUでは中型区分になる車両もあるくらいですし。