こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

一番古く、新種のヨウスコウカワイルカ

2024年06月24日 | 博物館・科学館

 「群馬県立自然史博物館」にて群馬県と茨城県で発掘された「ヨウスコウカワイルカ類」の化石が世界最古であり、新種である事が判明したとの事で、今月末まで「特別展示」がされているので見に行ってきました。

  ヨウスコウカワイルカは中国揚子江に生息していた「川」に住むイルカで、「ヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属」に分類されるイルカ類で、現生としてはこの一種で「ヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属」を構成しています。

 元々「カワイルカ科」は全体的に数が少なく、絶滅危惧種として分類されており、この「ヨウスコウカワイルカ」も2006年に行われた大規模調査にて1頭も確認できなかったのですが、レッドデーターベースでは「CR」絶滅寸前に分類されています。

 今回の特別展示と言っても、入り口にあるほんの一画ほどのスペースで今回発見された「群馬」と「茨城」の化石それと、それまで最古とされていた「米国カルフォルニア州」で発掘された化石のレプリカが展示と解説パネル、解説モニタだけという物で、かなり物足りない感がありますし、解説も「カルフォルニア州」で発掘された化石よりも100万年古い「1100万年」の地層から発掘された事と、今まで確認されていない「新属新種」である事くらいなんですよ。

 多分まだ論文が発表されたばかりですので、復元想像図なども無くこれからの研究が期待されるって事なんでしょうかね?

 それでは、本日の登場人物は「シャチ」が好きで「クジラ・イルカ類」な話題に登場する事が多いこの方。「アウディ・レムレス」さんです。一番古くて新種なヨウスコウカワイルカの化石なのですよ。ちなみに背景が「群馬県立自然史博物館」で展示されてる今回「新属新種」とされた「ヨウスコウカワイルカ類」の展示スペースなのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火山がなくても出る温泉。

2024年06月20日 | 博物館・科学館

 温泉といえば、火山地帯が近くにある事が思い浮かぶと思います。「箱根」や「草津」なと、活火山の周辺が温泉地になっていますね。

 でも、近くに火山が無くとも、高温の温泉が出る地域があるのです。それが「有馬温泉」。

 火山から遠いのに沸騰するくらいの湯温で、海からも離れているのに「海水濃度の2倍」もの塩分と炭酸水。と「深部流体」による温泉で、長年この「深部流体」の出どころはなぞとされていたのです。

 このことを詳しく解説しているのが、現在「地質標本館」で開催されている「特別展 プレートテクトニクスがつくる なぞの温泉「深部流体」」なのです。

 展示はほぼ「パネル」のみですが、冊子があるので、帰宅してもジックリ読むことはできますね。それと、わかりやすいように書かれているのですが、少し専門的な部分が強いので、ある程度の知識が無いとキツイ感じです。

 ともあれこの「深部流体」ですが、出どころは「大陸プレート」に含まれた水分が沈み込みある程度の深さによる高温高圧で「鉱物から脱水」が起こって出てくる水なのです。

 「深部流体」から発生した水は「スラブ水」とスラブ水がマントルに入りマントルを溶かして「マグマ」を作ります。この「マグマ」が浅いところで火山ガスや水が発生し、これを「マグマ水」と呼ばれています。

 「有馬温泉」は「マグマ」を作らない「低温のマントル」を通って上がってきた「スラブ水」が由来となり、このような形式で発生した温泉を「有馬型温泉」と呼ばれ、有馬温泉以外でも発生しているかを現在調査研究されているのです。

 ただ、「有馬型温泉」は「西南日本」しか存在しないようで、コレは由来となる「スラブ水」がフィリピン海プレートの沈み込みが由来であり、同じ太平洋側でも「東日本」での「太平洋プレート」では発生しません。要は「フィリピン海プレート」が日本近海で沈み込む時の温度や地形によって生み出されている事になります。

 ここらの解説になると完全に「イオン」やらの話となり、かなり難しくなってしまうので理解するのが大変ですよ…。

 それでは本日の登場人物はこの方。「ベルギー国立博物館」にて「地質・鉱物・鉱石研究室」で「学芸員」をしている「ベルジリアン・シェパード・ドッグ・ライノア」の「Chiefille」である「ポレット・テヴェノ」さん。「地質・鉱物・鉱石」が専門である「ポレット」さん。「謎の温泉」とされていた「有馬温泉」に関する展示があるという事で見に来たようで…。ちなみに背景が「地質標本館」にて開催されている「特別展 プレートテクトニクスがつくる なぞの温泉「深部流体」」の会場の一部なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の標高ってどこからどこまで?

2024年06月19日 | 博物館・科学館

 さて、富士山の標高は「3776m」ですが、コレはどこからどこまで?と説明できますか?

 そんな疑問にお答えできるのが「地図と測量の科学館」にて開催されている「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」。

 この企画展では「山」の地図と測量にスポットを当て、そこから「標高」の定義、測量の仕方。そこにある問題点、さらに地図から山の姿を想像する方法。さらにハイキングや軽登山に適した山の紹介をしています。

 それでもって「富士山」の標高ですが、当然ながら「山頂」付近にある地図の基準の一つとなる「三角点」。では「地面側」は?といいますと、コレは「日本水準原点」です。

 日本水準原点は、日本国内すべて「標高0m」の基準点でして、コレは「東京湾の平均海面」が基準となるのです。

 つまり、富士山の「3776m」というのは「東京湾」の平均海面高さである「日本水準点」から「富士山」に設置されている「二等三角点 富士山」の標高である「3776.29m」がさだめられたのです。

 ただし、一番最近の測定では「二等三角点 富士山」の北側にある岩石が「富士山の最高地点」になるそうで、コレは「三角点」より61cm高いそうです。

 また、地図から山の姿を想像する等高線の読み方や、地図として山を立体的に表現する方法が紹介されていましたね。

 それと、登山をするにあたって重要なのが「登山道」。

 遭難者の9割は「登山道から外れて」など、正規登山道から外れたりして迷ってしまった事から起こっているそうで、「登山道」の正確さはとても重要なのです。

 しかし、地図を作るにあたり、すべて現地調査をするには時間も労力が莫大にかかってしまいます。特に登山道は土砂崩れ等により変更を余儀なくされたりすることもありますから、早急な更新が必要になり、測定して5年後に更新なんて悠長な事はできませんからね。

 そこで、「航空写真」によって登山道を把握する方法がとられています。が、多くの山は木が多く森となっているために「登山道が木に隠れて見えない」のです。

 そんな事態を解決する方法として、現在使われているのが「携帯電話」による「位置情報サービス」を利用した「ビッグデータ」を使って登山道を把握する方法です。

 登山情報サイトによる投稿や不特定多数の匿名位置情報データから地図上の登山道とデータからの登山道、実際の登山道を比較、割り出しています。実証実験でもこの「ビッグデータ」からの情報の信頼性が高い事も証明され、現在ではこの方法が主流となっているそうです。

 展示の最後には「国土地理院」の周辺にある「三角点」がある山として「筑波山」などの比較的容易に登れる山が紹介されています。

 ここで、「筑波山」に「一等三角点」が紹介されており、なんだか実際に見たくなってきちゃいましたよ…。山頂付近まで「ケーブルカー」や「ロープウェイ」があり、そんなにキツク無いようですし、行ってみようかな…。

それでは、本日の登場人物はなぜだか「地図」関連の話題に登場することが多い「狆」の「Chiefille」で「女子高生」の「浅葱」さん。「地図と測量の科学館」にて「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」が開催されており、それを見に来た「浅葱」さんでして…。ちなみに背景は「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」の展示室入り口付近なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クレマチス展、最終日でした。

2024年06月02日 | 博物館・科学館

 5月の大型連休中に「筑波実験植物園」の「クレマチス展」へ行ってきたのですが、思ったよりも咲いている品種が少なく、個人的にも「多くの種類を見てみたい」と思い、「クレマチス展」の最終日である本日行ってきました。

 開花状態ですが、思った以上にと言うか、大型連休中に見に来たよりもなんだか多くの品種が咲いている感じで、華やかでしたね。

 さすがに「早咲き」の「パテンス系」や「モンタナ系」「アトラゲネ系」は終わってしまっていましたが、中旬咲きの「フロリダ系」「ラヌギノーサ系」もまだまだ咲いており、下旬見頃の「ジャックマニー系」と「ウィティケラ系」もまだまだこれからって感じでしたね。

 5月は下旬になって思ったよりも天気がよろしくない日が多かったからでしょうかね。思った以上に開花時期が伸びた感じでしたね。

 ともあれ、今年は下旬が一番楽しめましたね。

 それでは、本日の登場人物は「植物園」な話ですのでこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。「クレマチス展」最終日にやってきた「アルセレート」さん、思った以上に多くの品種のクレマチスが咲いており…。ちなみに背景が本日のクレマチス園の一部なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海にいる「無脊椎動物」の世界

2024年05月27日 | 博物館・科学館

 「動物」と聞いてまず思い浮かぶのって多くの方は「背骨」を持つ動物「脊椎動物」が思い浮かぶと思います。しかし、動物の分類を見ると脊椎動物はごく一部であり、ほとんどは「背骨」を持たない「無脊椎動物」。さらに海には多種多様な無脊椎動物がいます。例えば背骨どころか骨を持たない「タコ」や「イカ」、「外骨格」をもつ「カニ」に「エビ」類。「ウミウシ」もそうですし、「ウニ」「貝」「イソギンチャク」もそうですね。

 実際にちょっと考えてみても、海に住んでいる「無脊椎動物」が数多く思い浮かぶ事でしょう。

 そんな「海洋性無脊椎動物」の世界を紹介しているのが「国立科学博物館 上野本館」で開催されている「企画展 知られざる 海生無脊椎動物の世界」なのです。

 現在地球上に生物、「後生動物」は「分類」としての「門」が全部で「34」ありまして、「脊椎動物門」である「魚類」「両生類」「は虫類」「鳥類」「哺乳類」以外の「33門」が無脊椎動物となり、その数は膨大になります。さらにその中で「海に住む」種がいるのが「31門」あり、さらに「18門」は属する全ての種が「海で生活」しているのです。

 この「企画展」ではそんな「無脊椎動物」をそれぞれの「門」に関しての簡単な特徴や、分類を紹介しており、ヒトを含む「脊椎動物」とは違った生活様式や体の作りが解りやすく「パネル」と実物標本で解説されています。

 特に体の作りでは「クラゲ」なんてスゴイですよ、「脳」も無ければ「心臓」もエラ無い。それでも「生物」ですし。大きさも顕微鏡でしか見れないような微生物から「体長18m」にもなる「ダイオウイカまでホント多様性に満ちた生物が多くいるのも無脊椎動物ならではですよ。

 それでは、本日の登場人物は、「科学」な展示の話でしたので、この方。「ベルギー国立博物館」にて「化学・科学館会場職員」をしている「ブラッド・ハウンド」の「Chiefille」、「二ノン・グリュミオー」さんです。無脊椎動物の世界を知ってみましょう。ちなみに背景が「企画展 知られざる 海生無脊椎動物の世界」の入り口なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分類は見た目じゃないんだよ

2024年05月25日 | 博物館・科学館

 引っ越しやらなんやらで、3月16日から、「国立科学博物館 上野本館」で開催されている「特別展 大哺乳類展3 ーわけてつなげて大行進」をやって見に行く事ができました。

 「大哺乳類展」も今回で3回目でして、初回は陸と海の哺乳類を分けて紹介し、「2」では「哺乳類の進化」について。そして「3」は「哺乳類の分類」です。

 生物の分類は「スウェーデンの「博物」「動物」「植物」学者である「カール・フォン・リンネ」が提唱した分類法により、現代では「界・門・綱・目・科・属・種」に分類しており、学名は二名法で表記する方法を提唱した事により、分類化が始まったそうです。そして、この分類法で初期は「見た目」から始まり、その後「解剖学的」、内蔵の作りや骨の構成などでの分類方法となり、現代では「DNA」、遺伝子による分類方法が一般的となっています。

 ただ、分類は固定ではなく、時代や解釈方法により、変化する事もあるのです。実際に「リンネ」が提唱した当初は「2界」、「動物界」と「植物界」でしたが、今の主流となっているは「真正細菌」「古細菌」「原核生物界」「菌界」「植物界」「動物界」となり「動物界」からさらに分類されていき、例えば「シャチ」ならば

 真核生物・動物界・脊索動物門・脊索動物亜門・哺乳綱・鯨偶蹄目・ハクジラ亜目・マイルカ上科・マイルカ科・シャチ亜科・シャチ属・シャチ種。となるワケですね。

 今回の「大哺乳類展」ではこの分類での分け方、見た目は同じでも、全く違う種がいる事、また、その分類方法が紹介されています。

 「ハリネズミ」と「ハリモグラ」のように見た目は似ていますが、ハリネズミは「哺乳綱真無盲腸目ハリネズミ科」ですが、ハリモグラは「哺乳綱単孔目ハリモグラ科」となり、「全く違う」種になりますね。

 今回はその点を中心として、分類の方法とその判別法。そしてその判別部位の実物展示と分類に関しての説明がわかりやすく解説されていますね。

 大哺乳類展では「6つの類」。「原獣類」「有袋類」「アフリカ獣類」「異節類」「ユーアーコンタグリレス」「ローラシアテリア」で本標本を約200体も使い分類しているのです。

 その姿は正に「大行進」ですよ。

 今回の「大哺乳類展」は今まで一番科学的な面が強く、私としてはかなり楽しめましたね。それにガイドキャラの中の人が「林原めぐみ」と「大塚明夫」さんと何故か豪華でしたね。

  ともあれ、転職してから土日休みと世間と同じになってしまったのですが、ある程度予想はしていましたが、ここまで混雑するとは…。ゆっくり見る事ができず、結局はパネルやある程度撮影できる物を撮影して、自宅で見るような感じになってしまっていますよ。次は平日に行きたいです、やはりゆっくりじっくりみたいですから。

 本日の登場人物は、「動物」なお話でしたので、この方。「オーストラリア」で牧場を経営しており、幼い頃から家畜の世話をし、もって生まれた性格から動物の管理に長け、また本人も動物が好きだったので「野生動物保護官」している「オーストラリアン・キャトル・ドッグ」の「Chefille」である「カリーナ」さん。「大哺乳類展」へやってきた「カリーナ」さん、今回は分類に関してなのです。ちなみに背景が「大哺乳類展3」の「大行進」なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ここ最近の園芸品種も登場のクレマチス展。

2024年05月04日 | 博物館・科学館

 今月は天体観望会や会社の会議、それにイベントやらで、今日くらいしか「筑波実験植物園」でこの時期に毎年開催されている「クレマチス展」へ行く機会がないので、行ってきましたよ。

 まず、行って驚いたのは、今日って「筑波実験植物園」の「無料開園日」だったんですね。なんでも今日は「みどりの日」というコトでして、それで「無料開園」となったようです。

 それででしょうか、普段の日よりも人が多かったような気がしましたよ。まぁ私は「友の会」に入っているので、パスで入園できますから「無料開園」は関係ないんですよ。

 さて、今年のクレマチス展ですが、正直例年と変わりは無いんですよね。

 今回は「クレマチス展」の前期という事もあり、「パテンス系」「モンタナ系」「カザグルマ系」が見頃となっており、大輪品種系という事もあり、見事な感じでしたね。

 それで、今日は「クレマチス園見学ポイント紹介」が開催されており、折角なので参加してみました。

 この「クレマチス園見学ポイント紹介」は今日5月4日、5月18日、6月2日の10時、10時半、11時に開催され、クレマチス園担当の研究員さんが解説してくれます。

 内容としては、当然ながら「園内」の紹介と、クレマチスとは何か?などのクレマチスに関する基本情報。それと今の見頃と、おススメ品種を紹介してくれます。

 今回のおススメが「テント」手前に置いてある「新しい品種」で「壺型」の「ワンダフル」。「4枚花弁 紫系」の「霞」、「八重咲き 紫系」の「紅焔」、「6枚花弁 青系」の「シーブリーズ」。

 この4品種はここ数年の新しい園芸品種で、まだ市場にはほとんど出ていない、まだ珍しい品種だそうです。

 そして、このような「新品種」と言うのは「突然変異」で出てくるそうです。

 で、それをどのように増やすか?と言うと、突然変異の花を「挿し木」で増やすとの事なんですね。種でも増えるそうですが、花が咲くまで1年半近くがかかるので、挿し木の方が簡単かつ効率よく増やすことができるとの事です。しかし、「突然変異」なので、たまに「先祖返り」して元になった品種の花になる事もあるそうで、これは面白い話でしたよ。

 クレマチス展は4月下旬から6月上旬まで品種による移り変わりが楽しめるので、前期、中期、後期と3期にわたり楽しむ事ができるので、2~3週間毎に行くと全ての品種が楽しめますよ。

 それでは、本日の登場人物は「植物園」な話ですのでこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。今節もクレマチス展にやってきた「アルセレート」さん、今回はここ数年で出てきた「新品種」に…。ちなみに背景が「新しい品種」の4品種なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の「さくらそう品種展」はクイズにスタンプラリーも

2024年04月22日 | 博物館・科学館

 4月も残すところ10日を切りまして、すっかり新緑の緑となってしまっていますね。でも「サクラ」は終わっても「さくらそう」は今が見頃。毎年この時期に、「国立科学博物館 筑波実験植物園」では、「さくらそう品種展」を開催しており、多様なさくらそうの園芸品種を楽しむ事ができるのです。

 ただ、この「さくらそう品種展」期間が短く今年も「4月13日から4月21日まで」と9日間しか開催されていないのですよ。そして最終日の昨日、行ってきました。「さくらそう品種展」。

 展示は「教育棟」にて「パネル」によるさくらそう園芸品種の由来、サクラソウ園芸品種の成立、さくらそう栽培の歴史を紹介しており、なんでも室町時代くらいから「さくらそう」の「野生種」の栽培と鑑賞が京都の宮廷文化から始まり、やがて「茶花」と「茶道」の席で使われる花となり、関西方面で広がり、江戸時代になると「江戸」で人気となり、様々な園芸種が作られていく事になります。さらに「武士」のたしなみとしてブームが起こり、品種改良が盛んになっていたそうです。ただ、明治に入り、ブームは一気に下火になり、大正時代に少しは持ち直し、現在に至っているようです。
 そして、その江戸時代に作られた「園芸種」は「400種」を超えたと伝えられているほど。さらに価格も1鉢四文と。当時の「おだんご」が1串と同じ価格だったため、「団子より花」と江戸の町人にも人気があったようです。
 また、「江戸」のさくらそうは「荒川流域」の「野生種」が元になってたと考えられています。
 教育棟から出て、「日本庭園の木」がある箇所に「さくらそう」を「江戸時代」から続く展示方式である「桜草花壇」と呼ばれる「5~7段」の棚に花色を順に繰り返して千鳥に並べ花の美しさを引き立てる並べ方の花壇で「筑波実験植物園コレクション」や「筑波大学コレクション」より、全141種類が展示され、花色、花色の模様、花の付き方、花形、花弁形態、花容が一鉢一鉢違う種類のさくらそうを楽しむ事ができるのです。

 一鉢毎に丁寧に植えられ、育てられた色とりどりのさくらそうたちは様々な形と色は感心させてくれますし、品種による違いや、その形容や色から園芸品種名を納得させられたりと楽しませてくれますよ。

 そして今年は「パネルDEクイズ クイズで知るサクラソウ」と「さくらそう品種展スタンプラリー」も開催されており、「クイズで知るサクラソウ」は「教育棟」での「解説パネル」のヒントから2択クイズを用紙に記入し受付に持っていくと特製シールが貰え、「スタンプラリー」は「さくらそう品種展」の会場3か所にあるスタンプを押しこちらも受付へ持っていくと同じくシールが貰えます。

 どちらも条件は簡単ですし、「スタンプラリー」は3か所、しかもほぼ場所は近くなので簡単に終了してします。

 それでは、本日の登場人物は「多様性」な話ですのでこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。去年は開催されなかった、「さくらそう展」へ行ってきた「アルセレート」さん。多種多様なさくらそうは今年もキレイに咲いており…。ちなみに背景がさくらそう品種展の「桜草花壇」なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「食」に関する博物館たち。

2024年03月24日 | 博物館・科学館

 昨日はお墓参りをした後に「国立科学博物館 上野本館」へ行っていました。

 今月16日から「大哺乳類展3」が開催されていますが、土曜日ですし、春休み期間となり混雑しますから、私の目的はそれではなく、2月27日から4月7日までと残り期間があまりない「ヒットネット[HITNET]ミニ企画展「おいしさを造り出す-日本の産業技術-」を見るためです。

 毎年この時期になると開催されており、今回で11回目となります。

 まず、この「ヒットネット」とは「産業技術系博物館」が収蔵する資料の情報を、「国立科学博物館産業技術史資料情報センター」にある共通サーバーからネットで見る事ができるものでして、公開されている情報は、「資料名称」、「資料の特徴」、そして「写真」の三つがあります。さらに、どこの博物館にどのような資料がありるのかを知る事も出来ます。よって全国各地にある博物館で「ヒットネット」に収録されている展示品を検索したり、どのような産業分野からの検索もできるのです。

 そして、この「ヒットネット ミニ企画展」では毎回テーマからの博物館4館が紹介されているので、意外な発見もあったりするんですよ。

 今回は「おいしさを造り出す」がテーマになり、「食」に関する博物館として「 ビート資料館(北海道帯広市)」、「カクキュー八丁味噌の史料館(愛知県岡崎市)」、「赤穂市立海洋科学館・塩の国(兵庫県赤穂市)」、「マルキン醤油記念館(香川県小豆島町)の4館がパネルによる紹介がされています。

 この中で多くの方が「?」となるのが「ビート資料館」でしょうね。「ビート」ってかなりマイナーですし、知っている人は結構少ないでしょうね。「ビート」から造り出されている製品は毎日お世話になっているのですけど。

 「ビート」とは別名「甜菜(テンサイ)」と言われ、「砂糖の原料」。

 砂糖の原料と言うと多くの方は「サトウキビ」を思い浮かべるでしょうが、2021年度の国内砂糖消費量の内、45%が国内生産品でして、その「80%」が「ビート糖」で「サトウキビ糖」は「20%」とビート糖が大きな割合を占めています。

 ビートは10月から11月に収穫され、カブのような根には16~17%ショ糖が蓄えられており、「根」から温水で糖分を抽出し、「グラニュー糖」や「上白糖」が生産されます。

 ちなみに「ブドウ糖」と「果糖」でできた「転化糖液」を砂糖の結晶にコーティングした「上白糖」は「日本」で作られた砂糖なんですよ。

 後の「カクキュー八丁味噌の史料館」は、「八丁味噌」の「赤穂市立海洋科学館・塩の国」は、「塩」、「マルキン醤油記念館」は「しょうゆ」で「塩」によって生産されてる「味噌」と「しょうゆ」で関係性のある紹介ですね。

 今回の紹介された博物館で行きたいと思うのは「ビート資料館」ですがさすがに「北海道」は遠いですよ…。

 それでは、本日の登場人物は「食品」な話題ですから、この方。とある避暑地で「風のロンド」と言うパン屋さんの娘で「パン職人」でもあり「パテシエール」でもある「鈴宮 ありさ」さん。「食」に関する博物館の紹介なのです。ちなみに背景が「ヒットネット ミニ企画展「おいしさを造り出す-日本の産業技術-」の会場なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジュエル・オーキッドが中心の「つくば蘭展」

2024年03月16日 | 博物館・科学館

 今日は春らしい気温でしたね。また天気も良く、お出かけ日和でしたよ。

 それでもって、私ですが、今日は「筑波実験植物園」へ行ってきましたよ。毎年この時期には「つくば蘭展」が開催されており、本日が最終日なんですけどね。

 今回の「つくば蘭展」ですが、メインである「教育棟」でテーマとされているのが「めくるめく森の宝石 ジュエル・オーキッド」。和名では「宝石蘭」と呼ばれ、19世紀にユーロ圏ではちょっとした流行となり、それこそ「宝石」のように「小さなガラスケース」に入れられて室内で鑑賞されていてたそうです。

 しかし、その宝石と呼ばれる理由になったのは「花」ではなく「葉」。

 「レンズ状」となった「葉の表皮細胞」に加え、表皮細胞と内部の細胞の隙間に作られる「光の乱反射」によって目にも鮮やかな輝きと、独特な色、模様、斑点によって表現されるのです。

 これら「ジュエル・オーキッド」は「シュンスラン」の仲間が多く、こうした葉を持つ野生種が100属800種知られているのです。展示では、実物と、大型パネルによる写真を見る事ができます。

 「熱帯資源植物温室」では、恒例となった「つくば洋蘭会」などの市民団体による世界の美しい蘭が展示され、「研修展示館」の1階では「筑波実験植物園」の「野生ランコレクション」が展示され、2階は3種類の「ランの香りの人気投票」がされていたり、動画で「手話で楽しむラン」があります。

 この「手話で楽しむラン」は手話による「ラン」の表現や、手話による「ランの名前当てクイズ」があり、表現の楽しさが学べます。

 しかし、園内はまだ春の装いには少し遠く、春らしさを感じる事ができるようになるにはもう少し時間がかかりそうですね。

それでは、本日の登場人物は「植物園関係」で登場している事が多いこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。今回の「つくば蘭展」は「ジュエル・オーキッド」。その美しさを楽しんだ「アルセレート」さんでした。ちなみに背景は「つくば蘭展」の「撮影スポット」なのです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする