「群馬県立自然史博物館」にて群馬県と茨城県で発掘された「ヨウスコウカワイルカ類」の化石が世界最古であり、新種である事が判明したとの事で、今月末まで「特別展示」がされているので見に行ってきました。
ヨウスコウカワイルカは中国揚子江に生息していた「川」に住むイルカで、「ヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属」に分類されるイルカ類で、現生としてはこの一種で「ヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属」を構成しています。
元々「カワイルカ科」は全体的に数が少なく、絶滅危惧種として分類されており、この「ヨウスコウカワイルカ」も2006年に行われた大規模調査にて1頭も確認できなかったのですが、レッドデーターベースでは「CR」絶滅寸前に分類されています。
今回の特別展示と言っても、入り口にあるほんの一画ほどのスペースで今回発見された「群馬」と「茨城」の化石それと、それまで最古とされていた「米国カルフォルニア州」で発掘された化石のレプリカが展示と解説パネル、解説モニタだけという物で、かなり物足りない感がありますし、解説も「カルフォルニア州」で発掘された化石よりも100万年古い「1100万年」の地層から発掘された事と、今まで確認されていない「新属新種」である事くらいなんですよ。
多分まだ論文が発表されたばかりですので、復元想像図なども無くこれからの研究が期待されるって事なんでしょうかね?
それでは、本日の登場人物は「シャチ」が好きで「クジラ・イルカ類」な話題に登場する事が多いこの方。「アウディ・レムレス」さんです。一番古くて新種なヨウスコウカワイルカの化石なのですよ。ちなみに背景が「群馬県立自然史博物館」で展示されてる今回「新属新種」とされた「ヨウスコウカワイルカ類」の展示スペースなのです。