閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

お姫様のベッド

2008-12-15 11:27:45 | 日々
ゆうべ見た夢の話です。

とても大きなお城の中にいる。
わたしはこのお城のお姫様で、12歳くらいである。
(笑わないでお読みください)

お城に猟師の一団がやってくる。
どうやらここは接収されたか何かで、
いくさか狩りの陣地として使われることになったらしい。
猟師たちが(戊辰戦争の頃の歩兵みたいな格好で、
三角の笠?をかぶっている。ここだけ妙に和風)
石の階段をのぼり、続々とお城に入ってくる。
みんな無遠慮で嫌な感じだ。

廊下に侍女がいて、もう夜なので寝るところなのだが、
ざわざわした雰囲気に不安げな表情をしている。
わたしは侍女たちをあつめて寝室へ急ぐ。
お姫様の寝室はとても広く、天井も高くて教会のようだ。
ベッドだけでも六畳間くらいの大きさがある。
頭のほうにいくにつれて高くなっていて、
スキー場の初心者コースくらいの勾配に見える。
深紅のベッドカバーも巨大で、つるつるしたサテンでとても重い。
なんとか一部をはがしてもぐりこむと、
侍女たちもあっちこっち好きなところにもぐりこむ。
侍女といったってみんな小学生くらいの女の子なのだ。
修学旅行の旅館みたいにきゃあきゃあ騒ぎながら
とびはねたり布団をひっぱりあったりしている。
廊下を猟師たちが通っていくのが影絵のように壁にうつる。
でも、みんなでここにいれば大丈夫だよね、と思っている。

目が覚めたら、両脇に猫が1匹ずつ入っていて、
足の上にも1匹のっていた。
ひどく冷え込んだ朝でした。

写真は庭のモクレンの「最後の一葉」。
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残留

2008-12-14 23:00:19 | 日々
ジュビロ磐田、J1残留決定。
ふう。

閑猫堂には珍しいスポーツの話題ですね。
野球もバレーもバスケもよくわかりませんが、
サッカーのルールは、おおまかになら、わかります。
(自分ではできませんけどね。ゴールからゴールまでの距離を
片道走ったら息がきれちゃいますよ…)

Jリーグがまだ全部で12チームだった当時、
同県にお住まいの、うちでは(勝手に)「三島のおばちゃま」と
お呼びしている作家さんがエスパルスのファンで、
わたしがジュビロファンで…
わたしのほうはスタジアムに観戦に行くほどではないけれど、
TV中継がないときはラジオで聴くくらい熱心なときもありました。

最近はもう、ときどきニュースで勝敗をチェックする程度で、
知ってる選手もキーパー以外ほとんどいなくなってしまったのですが、
さすがに決定戦の最後の30分はTVから目が離せなかったなあ。

スポーツに限らず、TVはずいぶん見なくなったし、
本も昔にくらべれば読まなくなった。
これまでに吸収したもので倉庫がいっぱいになってきたのかも。
音楽も、新曲を追いかけるより、懐かしのメロディを聴いて
しみじみするのが良くなってきました。
うーん、なんだかおばあさんのようだ…。


きょうは「なんきんまめの歌」のオルゴールバージョンを
つくって一日遊んでしまいました。
音楽ソフトの説明書を呼夜が持ってっちゃったせいで、
編集機能に「移調」というのがあることにいまごろ気づき、
「あああああ!」と叫んでいます。
そうよね。音符をいっこずつ手作業で移す人なんかいないんだ…。

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なんきんまめの歌

2008-12-13 11:46:48 | お知らせ(いろいろ)
「ひらけ!なんきんまめ」のテーマソングができました。
こちら

田中六大さん自作自演!
ほわわんとした気持ちよい歌です。
とっとこ走るころすけのアニメが可愛いです。

じつは、
わたしも独自にこっそり「なんきんまめの歌」を作ったのですが、
パソコンの音楽ソフトでついつい遊びすぎた結果、
変な打楽器がいっぱいで、メロディがバンドネオンで、
間奏にマリンバのソロが入るという…ものすごいにぎやかな
ピーナツ屋のコマーシャルソングみたいなのができてしまいました。
六大さんのがオープニングテーマで、
わたしのがエンディング、ってことでどうかしら(笑)

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たまには自分を褒めてやろう

2008-12-10 13:55:12 | 日々
「年内締切」のおしごとがひとつ終了。
ほらねー、やっぱりできたじゃないか(笑)

ちょっとひと休みで、なんとなくぼーっとしながら、
久しぶりにパソコンで音楽を作って遊んでいます。
ヨーロッパの民謡風の素朴なメロディ…のはずだったのに、
音を重ねるにつれて、われながら不気味な感じになっていく。
うーん、なんだろう、これは。
オカルト映画のサウンドトラックみたいだ。
呼夜の「バウムテスト」じゃないけれど、
絵のかわりに音楽でも心理判断ってできるかも。
(主旋律がパンフルートで、伴奏にチューブラベルを使ったのが
まずいんだと思いますが)

本日のタイトルはSIONのアルバム「東京ノクターン」から。
“お前もよくやってると
 たまにゃ自分をちゃんと褒めてやろう”
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レース

2008-12-09 10:29:26 | 日々
お客様がいらして、手土産をいただいた。
箱をあけてみたら、真っ白いレースのテーブルセンター。

応接間のソファの前の小テーブルに敷いてありそうな。
一昔前なら、その上に、小鳥がゆったり水浴びできるサイズの
ガラスの灰皿がきっとのっているだろう。
とてもきれいなテーブルセンターだが、あいにく、
わが家には応接間もなければソファもない。

アトリエにある「テーブル」は、大きな木を輪切りにしたもので、
片面にはアクリル絵の具でチェス盤が描いてある。
当然のように椅子も丸太のぶつ切りで、
ありあわせの座布団がぽんぽんとのせてあるだけ。
もうひとつあるテーブルは母屋の食卓で、
トースターや炊飯器も置くし、ときどき猫も横切る。
テーブルセンターを敷く場所がどこにもない。

「パソコンにでもかけといたら?」とMは言うけれど、
レース編みでは、埃よけの効果は期待できないし。

何か良い使いみちはないものかと、あたりを見回したら、
かごの中で真鈴が熟睡していた。
黒猫に、純白のレース。
ふんわり…かけてみたいという衝動にかられる。
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猫ミュニケーション

2008-12-08 15:04:43 | 日々
朝、寝ていると茶々姫に頭を叩かれる。
前足でポンと軽く叩くだけだが、爪がしっかり出ているので、
ぐさっと突き刺さる感じ。
「寒いのでお布団に入れてくださぁい」
とお茶々は言ってるつもりらしいが、
痛いの、それは。

うちは寝るときストーブがつけっぱなしなので、
(いや、薪ストーブって、消すことできないんですよ)
その余熱の消える明け方が一番寒く、それにおなかもすくので、
猫どもはだんだん2階の寝室にあつまってくる。
寝ているヒトは、猫から見れば「ぐうたらなおかあさん猫」にあたる。
このおかあさん猫は、なかなか餌をとってきてくれないが、
くっついていれば少しはあったかいし、食いっぱぐれもない。

しかし、ヒトは猫ではなく、あくまでもヒトにすぎない。
ヒトに対するコミュニケーション手段というのは、
猫の生まれつきの本能には組み込まれていない。
「頭叩き」は、お茶々がまったく独自に開発したもので、
効果があるのは確かだが、その理論的裏付けは明らかでない。

猫4匹のうち、布団に入るのは、お茶々とすももの2匹で、
すももの場合は、寒いというより甘えてだから、夏を除き一年中入る。
入りたいときは、静かに近づき、耳元で「ふんふんふん」と言って、
冷たい鼻先を押しつけ、顔をちろちろとなめる。
これは、猫が親しい猫に対してとる行動のひとつで、
「ご一緒してもよろしいですか?」という意味になる。

お茶々とくらべると、とても礼儀正しい猫のようだが、
じつは猫用のマナーをそのままヒトに適用しているだけのこと。
布団を持ち上げてやると、するすると入ってきて
ちんまり腕枕で丸くなる。
あったまりすぎると出て行き、しばらくするとまた入ってくる。
ひと晩に何度もこれを繰り返す。
こちらも慣れているので、だいたい眠ったままで対応できる。
猫扱いされたヒトが、いつのまにか猫に順応した例である。

布団に入らない黒猫ズは、当然の権利のように、掛け布団の上に乗る。
2匹乗ると相当に重く、漬物石のようで、ヒトは身動きがとれなくなる。
この場合は、マナーも何もない。
ヒトは敷物の起伏の一部にすぎない。
こういう傍若無人な態度がどうして許されるのか、
どう考えてもわからない。
重くて邪魔なのに、なんとなく幸せな感じさえするのが不思議。
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木の葉魚

2008-12-06 11:34:35 | 日々
栗の葉、コナラの葉が黄金色に染まって美しい。
紅葉、黄葉の具合は年によってそれぞれで、
美しい眺めがずっと長く楽しめる年もあるが、
雨風であっというまに散ってしまうこともある。
せっかくだから写真を撮ろうと思っても、光の向き、風の加減、
素人向きの良い条件はなかなかそろわない。

空が異様に暗くなったと思ったら、雷鳴とともに、
いきなりものすごい勢いで雨が降ってきた。
同時に、いっせいに舞い上がった無数の木の葉が、
まるで鯨に追われて逃げまどうニシンの大群のごとく、
大きく旋回しながら空を埋めつくす。
呆然として見ている5秒ほどのうちに、
魚群ははるか遠くへ飛び去り、
あとは軒先に叩きつける雨ばかり。


階下の猫穴を移転して3週間あまりたったころ、
すももが穴からこそっと出ていく後ろ姿を初めて目撃した。
自分の家で飼っている猫でさえこれなのだから、
希少な野生動物の行動を観察するのはどれほど難しいか。
木の葉魚の群れも、めったに見られないものだったかもしれない。
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「ひらけ!なんきんまめ」

2008-12-03 20:15:45 | お知らせ(新刊)

(小峰書店のサイトに作者と画家のメッセージが掲載されてます。
Amazonの画像も出ましたので、あらためて、上げます)

幼年童話の新刊です。
「ひらけ!なんきんまめ」(小峰書店)。 
わたしらしからぬタイトルですが、内容も負けず劣らず…
「ごごごごご」とか「ぐにゅぐにゅにゅ」とか(笑)。

 あすかちゃんとけんかした日、
 ふしぎなおばあさんから買った、なんきんまめ。
 「とびっきり運のいいなんきんまめ」といわれて、
 ためしに呪文をとなえてみたら…。

絵は田中六大さん、児童書デビュー。
本職?は漫画家さんなのですが、わたしが強引にこっちへ
ひっぱってきて、お願いして、描いていただいてしまいました。
わたしらしからぬ積極的かつ素早い行動でした。
名づけて南京豆大作戦。
いやあ、出来上がるまでの約8ヶ月間の楽しかったこと。
(すみません、石だたみの道やら、たくさんの階段やら、
描くの、すごく大変だったと思います!)

絵の中に、コロッケ屋さんとかパン屋さんとかラーメン屋さんとか
いっぱい出てきて、ストーリーとは直接関係ないんですが、
なんだかやたらと美味しそうです。

小峰書店の紹介ページは→こちら

ひらけ!なんきんまめ (おはなしだいすき)
竹下 文子 作
田中 六大 絵
小峰書店
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キャラメル

2008-12-02 09:40:08 | 日々
先月と今月は「おしごと強化月間」と称して、
閑猫にしては珍しいハイペースで働いております。

わたしの場合、ふだんはあまり締切というものがないのですが、
今回は「年内」という期限が設定してあります。
11月の初め頃には、それがはるか先のことに思えました。
楽勝じゃん!と浮かれていました。
が、ふと気がつけば、もう12月。

年内といったって、大晦日に「できました」じゃ駄目なので、
遅くともクリスマス前には仕上がってないと。
ということは、あと3週間ちょっとしかない!
ほんとにできるんだろうか?

そもそも、これをやりたいと思い、やろうと決め、
締切日も決め、「できます」とにっこり宣言したのは、
ぜーんぶわたくし。
すべて自分でまいた種。できると思った自分が悪い。
うえ~ん、やっぱりできないよお…と泣いてみようかと思ったり。

この感じは、記憶にあります。
学園祭のバザーでした。
わたしは手作りキャラメルを出すと決め、そう宣言しました。
前夜、作り始めたら、何を間違えたか、煮ても煮ても固まりません。
深夜の台所で、ひとり半ベソ状態になっていました。

あのときのキャラメルは、柔らかすぎて包むのに苦労したけど、
お味のほうは、ものすごォく美味しかったのです。
先日、かずこさんの「生キャラメル」の話を読んだとたん、
そうだ、あれをもう一度作ってみよう!と思いついたのですが…

お仕事終わったら、作ろう。
それから「アラトリステ」を観に行こう。
それから、お掃除をして。
それから…

(しばし逃避中)
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