レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

マンガ遍歴

2006-04-26 13:26:57 | マンガ
 小学生のころ(というと1970年代)は、まず学年誌のマンガに夢中になった。当時はまだ「てんとうむしコミックス」なんてものがなく、「小学○年生」から単行本化なんてまずされない時代。だから、お気に入りは切り取っていた。雑誌をバラバラにすることを思いつかなかったので、カッターでノドから切り、ホチキスで反対側を閉じていた。
 友だちの家で「りぼん」を読む時期があり、その後「別冊マーガレット」を自分で買うようになった。70年代前半。当時は、美内すずえ、和田慎二が2大看板。この二人はじきに「花とゆめ」(創刊74年)とともにあちらへ移ることになる。私の一番贔屓は、河あきら、市川ジュン。このころには、雑誌を根元から分解することを覚え、好きな作家ごとにまとめてボンドでくっつけ、色画用紙で表紙をつけて単行本の真似事をした。貸本屋もどきに遊んでいた。
 小学校高学年のころには『ベルばら』(72-73連載、74年から宝塚で上演)にノメる。クラスの女子ほとんどがファン、そういう時代だった。
 なんとはなしに「別マ」から離れて、中2の頃からは『あさぎ色の伝説』目当てに「ララ」(76年創刊)を買うようになる。私にとって70年代は小中学校時代と重なるが、あのころの少女マンガは元気いっぱいだった。そして80年代は高校以降で、少女マンガが全盛であったような気がする。
 「ララ」はかなり長いこと買っていた。山岸涼子、大島弓子、坂田靖子、森川久美、木原敏江、青池保子、成田美名子、ひかわきょうこ(私の一番贔屓だった)、篠有紀子、かわみなみ、樹なつみ、・・・思えばたいへんなメンバーだった。
 高校時代の半ばに『エロイカより愛をこめて』にハマる。
 大学時代の終わりに、あずみ椋作品との出会いがあり、2年後に『緋色い剣(あかいつるぎ)』に本格的に傾倒する。
 88年、佐々木倫子『動物のお医者さん』が始まったことから、それまで時々買っていた「花とゆめ」を毎号買うようになる。6年の連載のあと、中々佐々木さんが再登場しないこと、久々に期待した『天上の愛 地上の恋』がすぐ終わってしまったことからやめた。その『天上~』が再開したので「メロディ」を買っていた時期もしばらくあった。「別冊花とゆめ」は月刊化したときから購読し始めて、2004年始めにやめた。
 
 『うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ』という本が去年出た。「鈴木めぐみの情熱的マンガ生活」というサイトの主催者の著書。「なつかし」の対象は私が現役「少女」であったころのマンガだ。この本に、雑誌別の分析がある。「別マ」読者は優等生タイプ。「花とゆめ」読者はオタクの気あり。あのころの「ララ」読者は、いまでもマンガを読んでいる。「フレンド」「なかよし」の人は、マンガから離れている。--私は優等生タイプではなかったのだか、そのほかの点ではあたっている。「フレンド」「なかよし」とはなんとなく縁がなかった。めぐみさん凄いぞ!
コメント (2)
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