弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

ピロリ菌退治

2010-03-30 22:28:52 | Weblog
2年前の定期健康診断で胃カメラ検診を受けたとき、胃炎が観察される場所の生体検査の結果で「ピロリ菌がいます」との診断を受けました。

胃の内部は強酸性なので、従来は最近が棲息できない環境だと考えられていました。ところが1983年、胃の内部で棲息するピロリ菌が発見され、この常識が覆されました。ピロリ菌=ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)している、とのことです。
日本人の感染率は、20歳台は25%程度と低率ですが、40歳以上では7割を超えており発展途上国並に高いという特異性を持っています(1992年時点)。当時の40歳以上は現時点では58歳以上に対応し、ちょうど私の年代を含めてその上の年代です。戦後の衛生環境が悪かった時期に幼少期を過ごしたためでしょう。
ですから、私がピロリ菌に感染していてもおかしくありません。

2年前にはドクターから「除菌は必須ではないがした方が良いでしょう」と言われていたのですが、それっきりにしていました。
最近になって、NHKのためしてガッテンでピロリ菌が取り上げられ、その放送を見ました。「ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの原因となるので、特に胃の中に潰瘍痕が見つかった人でピロリ菌を持っている人は、ぜひ除菌するように」との結論でした。私は潰瘍痕を持っているので、ぜひ除菌すべき対象者です。

さらに今年になってからの健康診断で胃カメラ検診を受けたとき、「潰瘍痕から採取した生体の検査を行ったが、種類が判別できなかった。ピロリ菌を持っているのならその除菌を行った上で、6ヶ月後に再度胃カメラ検診を受けるように」との診断がなされました。
もう猶予はできません。
ということで、かかりつけのお医者さまを訪問し、ピロリ菌除菌を行いました。
私のように潰瘍痕を持っている場合、ピロリ菌除菌は健康保険で行うことができます。まずは2種類の抗生物質を1週間飲み続けます。これで70%程度の確率でピロリ菌除菌がされるようです。3ヶ月後にピロリ菌残存の有無を確認します。残念ながら除菌できなかった場合、別の抗生物質に変えて同じように除菌を行います。これで90%以上が除菌されるようです。

処方箋をもらって薬局で手に入れた薬は以下のようなものでした。
 
毎日、朝夕2回、3種類5錠を飲まなければなりません。薬の包装は、間違いなく飲めるように、1日2回分が一つのパッケージに収まっています。私はさらに、「今朝はもう飲んだっけ?」と迷わないように日付も記入しておきました。
薬摂取中の注意事項としては、「お酒を飲まないように」ということです。人によっては下痢を起こしたりするようですが、私の場合には特に異常は発生しませんでした。

無事に1週間の薬摂取が終わりました。3ヶ月後の検査でピロリ菌がいなくなっているとうれしいのですが。
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