ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

一問一答方式 その3

2008年09月28日 | 議会
昨年秋に視察した議会改革で名高い北海道栗山町は「議会基本条例」を持っています。(18年5月制定)
その条例では町長と議会との関係の改革が行なわれました。
その改革の一つに「一問一答方式」を採用し、そして質問者である議員に対する「反問権」を答弁者の町長や議会出席職員に認めました。

一問一答方式や反問権が認められると、これはシナリオなき討議の進行を意味し、議員にはかなりの知見や知識、洞察力が求められ、結果的には議員の質が向上します。
また、栗山町では議員の質の向上を一議員に任せるのではなく議会としての取り組みにするために、常任委員会所管事務に関する調査を行い、その結果を議会で共有する仕組みを設けることが慣行になっています。

近隣市でも一問一答方式を採用している市は増えつつありますが、反問権や常任委員会所管事務の調査までも認めた例は聞いたことがありません。
しかし、一問一答方式を実のあるものとするには、栗山町のレベルまで持って行くことが必要でしょう。

しかし、どうしたらそんなことが可能なのでしょうか?

ちなみに、栗山町議会には会派は存在しません。

この会派ですが・・・、
会派による政治」と言っても良いほど、会派が議会では幅を利かせています。
例えば浦安市の場合、議会運営委員会の構成員も会派を構成する議員の数で決めれれていて、私のように無会派・一人者は構成員になることすら不可能です。
毎議会ごとに「会派総括質疑」というものがありますが、当然私はこれには加わることができません。
一期目のときは無会派の議員が多数いたので、無会派を一つの会派のように扱ってくれ、その質疑をすることが出来、また議会運営委員会や病院議会に参加できましたが、現在のように完全に一人になると、これまでとは全く扱いが異なってきてしまいました。

一人の利点といえば、一人で控え室を使えることぐらいでしょう・・・。

しかし、栗山町議会が日本で最高レベルと思える議会基本条例を作ることができたのは、会派が存在せず、一人一人の町議が同等の扱いでいたからではないかと思いますが、このように思うのはひがみでしょうか・・・?

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