9月16日、都市経済常任委員会に付託された以下の請願も、賛成少数で否決されました。
反対者:折本ひとみ、秋葉要、岡本善徳、宮坂奈緒、鈴木家康(敬称略)
賛成者:元木
この請願、紹介議員として私も名を連ね、請願内容の説明を行う予定でしたが、委員の多数が「説明不要」と判断し、請願の説明をすることはできませんでした。
以下請願書全文です。
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猫実川における歩道橋の建設に関する請願
請願の趣旨
浦安市と市川市の境界となる猫実川において、猫実排水機場~塩美橋間の約中間地点(塩浜1号公園(野球場)付近:図1のA地点)に、生活道路として、バリアフリー基準に適合した傾斜の少ない歩道橋の建設をお願い申し上げます。
請願の理由
請願の理由として、I.に「本請願までの経緯」、H.に「歩道橋の必要性」、Ⅲ.に「美浜大橋遊歩道について」、Ⅳ.に「まとめ」、を記載します。
特に本件請順については、平成16年9月に3議会(千葉県、浦安市、市川市)へ提出した陳情の内容から、河川の名前を仮称丸浜川としていましたが、正式な名称が猫実川と判明したことにより、猫奥川と訂正しました。
また、平成16年9月に不採択となった浦安市議会建設経済常任委員会で議論の対象となっていた「美浜大橋遊歩道について」の内容を追加しております。
I.本請願までの経緯
・平成16年9月:千葉県議会、浦安市議会、市川市議会の3議会へ陳情を提出。
・平成16年9月:浦安市議会定例会で、「不採択」となりました。
・平成16年9月:市川市議会定例会では、「継続審査」となりました。
・平成16年12月:市川市議会定例会では、「採択」となりました。
・平成21年8月:浦安市議会へ陳情を提出。
・平成21年9月:同議会の議会運営委員会にて「議員配布」となりました。
Ⅱ.歩道橋の必要性
図1に示すように浦安市と市川市の境界となる猫実川において、猫実排水機場~塩美橋間(約1.2キロメートル)には、生活道路として歩道橋が一本もないため通勤、通学、買物等で浦安市と市川市の相互移動が大変不便となっております。
また、現在の塩美橋や美浜大橋遊歩道は、健常者でも自転車で利用するのは困難で、特に高齢者、障害者、妊婦、幼児等には利用できない状態のため、災害時に浦安市と市川市の相互避難ができず大変危険な状態です。
その結果、猫実川を挟んで両市の市民が「近くて遠い関係」になってしまっております。
猫実川近隣の両市住民の立場として、不便を感じている例を示すと、浦安市民の場合は、特に浦安市内の学生(小中高)が市川市民体育館や塩浜1号公園(野球場)で大会がある場合には、自転車で塩黄橋や美浜大橋遊歩道を利用して、不便で怖い思いをしております。
市川市民の場合は、特にハイタウン塩浜住民が、通勤、通学、買物等のため、自転車でJR新浦安駅まで行く場合、塩美橋や美浜大橋遊歩道を利用して、不便で怖い思いをしております。特に、ハイタウン塩浜からJR新浦安駅まで通勤、通学、買物等をする人は、かなり増加しております。さらに、浦安図書館、浦安市文化会館等の施設利用にも、大変不便をきたしているのが現状です。
さらに、浦安市内から県立行徳高校をはじめとする市川市内の高校へ、市川市内から浦安市内の県立浦安高校をはじめとする浦安市内の高校へ、自転車で通学している学生が多くいます。
浦安市と市川市の境界となる猫実川付近で、問題点となる内容を以下に列挙します。
(1)塩美橋は歩道階段の非常に傾斜がきついため、健常者でも自転車を押して渡ることが困難です。さらに、高齢者、障害者、妊婦、幼児等は、自転車や車椅子での利用は不可能で、徒歩でも困難な状態です。
この塩黄禍の傾斜は、旧基準には満足しておりますが、現行のバリアフリー
基準(5%)には程遠いものでございます。
(2)図1のB通路の塩浜工業団地裏の歩道は、夜間は街灯が少ないため、大変暗く、人通りが殆どないため、夜間の通行は大変危険です。
(3)塩黄禍や美浜大橋遊歩道は利用しづらいため、両橋を避けて浦安市と市川市の相互移動する場合、生活道路としてのバリアフリーに対応した歩道橋は、猫実川歩道橋しかありません。
(4)図1のC地点は、湾岸道路(国道357)の交差点で人身事故が多く、大型トラック等の猛スピードの右左折により、自転車、車椅子、徒歩による横断は危険です。
(5)猫実川付近は、地震時に地盤が液状化となることが予想されますが、このような災害時には高齢者、障害者、妊婦、幼児等は、浦安市と市川市の相互に自力で避難することが困難な状態です。
(6)浦安中学校前の猫実排水機場は、人の通行はできません。
(7)国道357の美浜大橋は、商業道路で生活道路ではありません。
Ⅲ.美浜大橋遊歩道について
平成16年9月に不採択となった浦安市議会建設経済常任委員会で美浜大橋遊歩道(傾斜3%)の話しがでました。しかし、この美浜大橋遊歩道はあまり利用されていません。この美浜大橋遊歩道があまり利用されない最大の理由は、国道57(湾岸道路)の交通量が多く、排気ガスや騒音がひどいためです。
特に通勤通学等でよく利用する場合、排気ガスがひどいため、気管支炎や喘息等の人体への影響が心配となります。
また、美浜大橋遊歩道を渡るため、遠回りすることや、美浜大橋遊歩道の距離が長いため、高齢者、障害者、妊婦、幼児等は通行しにくい状態です。その理由として、高低差が75センチ以内に平場を設けるという、バリアフリーの規定に外れることや、たとえ平場があったとしても通行距離が長いためとても不便を感じます。
さらに、美浜大橋遊歩道は、海楽2丁目の住宅街(E地点)を通らないと遊歩道の入口に行けず、通行しにくいのが現状です。
一方、浦安市内の中学生が国道357の交差点(図1のC地点)を自転車で横断するときは大変怖い、といった声を良く聞きます。
これらのことから、T宇状の猫実川を渡る場合には、殆どの人が美浜大橋遊歩道を避けて、国道357の交差点を渡り塩美橋を利用するか、浦安中学校近くの猫実川歩道橋を利用してT字状の猫実川をぐるっと廻って通行しているのが現状です。
Ⅳ。まとめ
平成21年7月1目午後10時5分頃、千葉県市川市塩浜の市道で、帰宅途中で自転車に乗っていた浦安市入船の高校1年生が後ろから来たトラックにはねられ、全身を強く打ち間もなく死亡した事故がありました。
市川市塩浜3丁目、4丁目は危険な道路が多くミ特に国道357号の交差点が危険です。そして、塩黄楊を渡るには、この危険な地域を通ることになります。直接の原因ではありませんが、もし猫実川に浦安市海楽と市川市塩浜を結ぶ歩道橋があれば、このような死亡事故が防げたかもしれません。
現在のT宇状の猫実川の周辺は、浦安市と市川市への行き来が大変不便な上、危険な場所(道路)が多い地域です。そして、本件歩道橋について、市川市市議会では、平成16年12月に採択されておりますが、浦安市議会では、浦安住民の利用者が少ないとのことから不採択となっております。
しかし、今後も浦安市民として、お隣の市川市民との友好関係を築くうえでも、市川市側の要望を無視することは得策ではないと考えられます。
浦安市と市川市の境界となる猫実川において、交通事故等の安全面、災害時の避難、バリアフリー等の問題から、入と自転車が猫実川を渡るために、猫実排水機場~塩美楊間の約中間地点(塩浜1号公園(野球場)付近:図1のA地点)に、生活道路として、バリアフリー基準に適合した傾斜の少ない歩道橋の建設を、心からお願い申し上げます。
※周辺の写真も添付いたします。ご参考となれば幸いです。
2009年9月4日
浦安市議会議長 岡 本 善 徳 様
参考資料
(以下の地図は、クリックすると拡大します。)