市民の間で批判が多い音楽ホール、新市長は一年間にわたる検証委員会と有識者の意見を踏まえ、以下の結論を出しました。
「音楽ホールを廃止するのではなく、音楽ホールの持つ高いポテンシャルを生かしながら様々な形で活用していく」
市長の見解の「音楽ホールを継続することについて」のなかで、
①30 年という長期の賃貸借契約を結んだ前市長の判断には大きな問題があったのではないかと考えていました。
②音楽ホールの整備が、十分な市民ニーズの調査や財政的な検証が行われないまま、前市長のトップダウンで進められたこともよくわかりました。
③今でも、市民ニーズの調査や費用面での十分な検証を行わず、高質な音楽ホールを整備した前市長の判断を是とは考えていません
つまり、前市長にだけ問題があったかのごとくに書かれていますが、本当にそうでしょうが?
議会は不在だったのでしょうか?
議会は何をしていたのかとの批判を市民の方からいただくことがあります。
議会が承認しなければ、音楽ホールは出来なかったのです。私は音楽ホール案件はことごとく反対しました!しかし、議会は多数決で決まりますので、結局、音楽ホールは出来ました。
この事実を新市長はどのように判断したのでしょうか?前市長一人に責任があるように言っていますが、(私は決して前市長を擁護はしませんが!)新市長の判断は議会を無視したものです。議会不要論になってしまう危険性があります。時には、議会は市長提案事案を「蹴る」ということもあるのだということを新市長は知っているのでしょうか。
(実際、浦安市議会でも市長提案事案を蹴ったことがあります。斎場の運営を指定管理者にする事案でした。)
大変問題ある市長見解だと私は思っています。
議会が承認したからこそ音楽ホールができたことには一切触れなかったのは何故でしょうか?議会に忖度したのでしょうか?
議会は市長提案案件を蹴ることや修正をかけることができる権限があります。音楽ホール建設は議会もその責任を問われても致し方ない事例だったのです。
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以下は市HPからのものです。
検証委員会では、継続と廃止を比較すると、廃止した場合、質の高い音楽サービスが提供できなくなり、かつ、廃止に伴う違約金と代替施設の整備費等の合計が継続した場合より、約20億円も多くなることから、音楽ホールを継続して運営していくことが合理的であるとしました。 有識者の主な意見としては、「市長が施設のあり方について疑問があるならば廃止とすることも意義がある」、「文化的な面でも浦安に良いイメージを持ってもらうためには、積極的に音楽ホールを継続・活用する方がいい」、「開館して間もない廃止は合理的でない」などが挙げられました。
これら検証結果を踏まえた市長の判断は、下記の添付ファイル「浦安音楽ホールを継続することについて」のとおりです。
音楽ホール検証結果
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浦安音楽ホールを継続することについて
(カラー部分は私が行いました。)
浦安音楽ホールを継続することについて
私のまちづくりの理想は、誰もが自分自身の望むライフスタイルを実現することがで
きるまちの創造であり、そのための環境を整えていくことが行政の責務であると考えて
おります。
しかし、その一方ですべての市民要望に応えることは不可能であり、まちの将来を展
望しながら、限られた財源のなか効果的・効率的に行財政運営を行っていかなければな
りません。
私は、世界から人・モノ・金そして情報が集積する大都市東京に隣接している浦安市
において、音楽ホールや美術館といった専門的で高質なサービスを提供する施設は、東
京に依存するといった役割分担のもと施設整備を図っていくべきと考えています。
もちろん、市民の文化・芸術活動が花開く場の必要性は十分理解していますが、高質
なサービスを提供する音楽ホールの維持・管理経費は、将来の市民の皆さんの大きな負
担になるのではないかと懸念を抱きました。
そして、それらについて十分な検証を行わず、民間施設の中に高質な音楽ホールを整
備し、30 年という長期の賃貸借契約を結んだ前市長の判断には大きな問題があったの
ではないかと考えていました。
そのため、市長就任後、音楽ホールの廃止も含めそのあり方について考えていくため、
副市長を委員長とする「浦安音楽ホール検証委員会」を設置するとともに、有識者や市
民の皆さん方から意見を伺うなど、様々な観点から検証させていただきました。
その結果、改めて市民の皆さんにも様々な考えがあり、音楽ホールへ寄せる期待もあ
ることが理解できました。検証委員会からの報告を受け、音楽ホールの整備が、十分な
市民ニーズの調査や財政的な検証が行われないまま、前市長のトップダウンで進められ
たこともよくわかりました。また、継続・廃止した場合のそれぞれの必要経費などを把
握することもできました。
さらに、これまでの議会での質疑や外部の有識者の方々から頂いたご助言・ご意見も
それぞれ納得できるものでありました。特に、音楽ホールの廃止か継続かについては、
「市長が施設のあり方について疑問があるのであれば廃止することも意義がある」とい
う意見をいただいた一方、「文化的な面で浦安に良いイメージを持ってもらうためには、
積極的に音楽ホールを活用するほうが良い」といった意見もいただき、真摯に受け止め
ているところであります。
そして、今、私がやらなければならないことは音楽ホールを廃止するのではなく、音
楽ホールの持つ高いポテンシャルを生かしながら様々な形で活用していくことだという結論に達しました。
今でも、市民ニーズの調査や費用面での十分な検証を行わず、高質な音楽ホールを整
備した前市長の判断を是とは考えていません。
しかし、整備したばかりの音楽ホールを廃止するということは、せっかく始まった質
の高い音楽サービスの提供が無くなるなど、市民サービスの低下を招いてしまいます。
また、これまでの整備費用、二十数億円が無駄になるだけでなく、契約に伴う違約金な
ど廃止のための新たなコストが発生してしまい、決して合理的・現実的な判断とは言え
ません。
継続するからには、今後の維持・管理経費が市民の大きな負担とならないよう、地権
者や指定管理者等の協力を仰ぎながらできる限り削減していくことが必要と考えてい
ます。また、音楽ホールの多様な活用を図りながら、この音楽ホールを名実ともに市民
の文化・芸術活動の拠点として、また市民の皆さんに長く親しまれ、市民に誇れる施設
としていくことが不可欠と考えています。
私は、それらの実現のためあらゆる手段を講じていく考えであり、音楽ホールの継続
について、市民の皆様のご理解・ご協力を頂ければと存じます。
浦安市長 内田 悦嗣
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浦安検証委員会報告書 URLが変更 ⇒ 浦安検証委員会報告書
(追記:5月2日、報告書内容での某個所のミスを指摘しましたら、速やかに変更してくれました。)
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有識者からの意見