浦安市は若い街と言われています。実際、高齢化率は16.5%(29年4/1 県データ)と県内でもトップの数字です。だからこそ、当然に高齢化は一気にやってくるのです。その時のための備えはどうなっているのでしょうか。6月議会一般質問で問いました。
6月25日
次に件名2、高齢者対策についてにいきます。
この本会議場でも何人かの議員さんがこれまで質問されていますけれども、要するに高齢化社会がもう確実にやってきて、それに対してどうしたらいいかということを私たちは真剣に、議会挙げて市と一緒になって考えていかなくてはいけないと思うんですけれども、件名2、高齢者対策について、要旨1、今後の推移予測、細目1、長期的な人数把握ですね。
人口減少、高齢化、人生100年時代に突入したと言われる昨今、若いまち浦安市は一気に高齢化社会がやってくると言われています。その高齢化社会に対してどのような施策を浦安市は長期的に考えているのか。これは私も高齢者の仲間に入っているので、周辺の方から非常に不安だ、不安だ、浦安市の対策が見えない、本当にこのまちで死ぬことができるんだろうかと。最後、誰かにお世話にならなくてはいけないけれども、ここに住み続けられるんだろうかというね。それは大変裕福な方はいろいろな民間施設に行くことができるけれども、平均的な日本人だとなかなかそういう施設は選べない。やはり公的な対応を期待するしかないんですけれども、そういう市民の方の声を今回は総論的に、高齢者対策についてまず総論的に、今回は質問をつくらせていただきました。
9月以降、各論的にいろいろな角度で質問を考えていきますけれども、今回は、まず今後の長期的な人数把握ですね。高齢者人口の推移、予測で結構ですので、10年後から20年後、30年後、40年後、50年後の人口の推移をお示しください。数ですね。
◎福祉部長(植草工君) 平成29年度に市が行いました人口推計によりますと、65歳以上の高齢者数につきましては2027年に約3万4,100人、2037年に約4万6,200人、2047年に約5万3,300人、2057年に約5万3,600人、2067年に約5万4,100人と推計されております。このうち75歳以上の高齢者は2027年に約1万9,400人、2037年に約2万2,400人、2047年に約3万1,400人、2057年に約3万5,700人、2067年に約3万2,800人と推計されております。
◆(広瀬明子君) ということは、単純に今の数字を高齢化率で計算しますと、非常に増えていく。10年後は約19%、20%ぐらい、20年後、25、26%、30年後、31%、40年後、32%、50年後、35%を超えるというね。単純に計算するとそういう高齢化率、高齢化が増えていく。
ところが生産年齢人口は、これは市が公表している資料からすると、生産年齢人口は2027年、令和9年から減少基調となりますと。老齢人口は一貫して増加を続けて、2052年ごろから横ばいになりますという、そういう分析をしているわけですね。そうすると、とにかく増える。それで生産年齢人口は減っていく、歳入は減る、でも高齢者は増える。これに対してどのような施策というんですかね、今の人数増えていくのに対して必要と思われる、今現在のサービスを提供すると幾らぐらい必要だという数字を出していただきたいということをヒアリングでお願いしたんですけれども、非常にそこは、国の制度変えがあったりして先は読みづらいということを言われたんですけれども、それは考慮した上で結構ですから、現在のサービスを高齢者が増えていくのに応じて計算し直すと幾らぐらいになるのか。もし数字を出していただいておれば今、公表してください。
◎福祉部長(植草工君) 数値については把握できておりません。介護に係る経費の予測につきましては、今後のサービス事業の充実、地域包括ケアシステムの構築などにより要介護者を取り巻く環境や制度も変化することが考えられるため、予測することは大変難しいものと考えております。
◆(広瀬明子君) 数字は、ヒアリングでお願いしたけれども、非常に難しいというようなヒアリングでのやりとりがありましたから、やはり数字は今回無理だったわけですね。
ただ、高齢化率がどんどん増えていくところからすると、非常に高齢者に対する経費が増えていくだろう。50年後は、単純計算すると今の倍ぐらいの経費が必要になるだろう。単純に計算するとですよ。国の制度変えがあるとどうなるか、これは読めないんですけれども、そういうものが見えているときに、中長期計画の中でここら辺はどのように考えていくんでしょうか。
というのは、10年後、20年後を見据えて浦安市総合計画案というものを今、つくりつつありますよね。その中で、ここの部分というのは当然触れなければいけないと思うんですよね。避けては通れないと思うんですけれども、そこら辺はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
◎市長(内田悦嗣君) きちんと考えてまいります。
(※昨年から計画作りに取り組んでいるのに、避けては通れない高齢化問題への視点が本当に薄いのには驚きです。)
◆(広瀬明子君) きちんと考えてまいりますということですね。きちんと考えていただかなければ困るんですけれども、でも、今現在、もう今、新総合計画をつくりつつあって、たしか今年度中に市民、私たちにも提案するのではないかと思うんですけれども、何か今現時点で私が見た限りだと、ここの部分が非常に薄いというか、手薄というか、これで大丈夫なのかなという印象を持っておりますので、ぜひお願いいたします。
(※新総合計画を作りつつあるのに、高齢化に対する認識が甘すぎると思います。)
それから、これも通告してありますけれども、現時点での特別養護老人ホームの待機者数というのはどれくらいいらっしゃるんでしょうか。
◎福祉部長(植草工君) 現状での特別養護老人ホームへの申込者数は、平成31年1月現在257名となっております
◆(広瀬明子君) 当然これは、高齢化率が増えるということは、当然待機者数も増えると考えてよろしいわけですよね。特別養護老人ホームの、少しスペースを改造して収容人数を増やすとかいうお考えはあるようですけれども、それは何百人と一気に増える計画ではなかったと、この間の委員会で私は聞いていましたので、これは待機者は増える、高齢化率が増えると比例して同じぐらいの割合で増えていくと見てよろしいわけですか。
◎福祉部長(植草工君) やはり高齢者の方が多くなりますと、増加するものという認識はございます。
◆(広瀬明子君) そうすると、市の負担も当然それに比例して増えると考えざるを得ないんですけれども、具体的な増える数字は今日は公表していただけませんでしたので。
それでは次に、細目2にいきます。公的な施設の対応策ですね。
公的な施設を希望してもいろいろな理由で入れない方は、民間の施設というんですか、そういうものを利用せざるを得ないわけですけれども、これ、さっとホームページ等で調べると、やはり浦安市の民間の施設というのは高いですよね。それは施設をつくる土地根が高いということが大きな要因かなと思うんですけれども、ちょっと県内でも中に入るともうちょっと安く利用できるけれども、市内のものは高い。でも、市民はずっと浦安に住み続けたい、やはりここで最期を迎えたいというね。それが在宅なのか施設なのか病院なのかは別として、とにかく地域でというね。また、市長も浦安大好きということを言ってくださっている、浦安大好きというのはそれこそ生まれてから、ゆりかごから墓場までではないけれども、生まれてからお墓までここでということだと思うんですよ。そういう意味では、浦安は最後の着地点がちょっと厳しい地域である。経済的にですよ。そこら辺を何らかの施策というか、市が施策を考えているのかどうか。何かあればお示しください。
◎福祉部長(植草工君) 有料老人ホームにつきましては個々の施設においてサービス内容も異なり、利用料金にも差があることは認識しております。しかしながら、民間施設であるため、入所に当たり補助をすることは難しいものと考えております。
◆(広瀬明子君) そうしますと、今のご答弁からすると、申しわけないけれども経済的に余裕のない方はご家族になるべく近い近隣のところを利用してください、そういう意味と受け取らざるを得ないわけですよね。
それで今、国でも問題になっている2,000万円預金しないととか、年金だけでは足りないということが大分クローズアップされているんですけれども、やはりああいうものを見ると、ますます浦安で最期を迎えるのは難しいのかなという思いになってしまいますけれども、ちょっと残念な、もうちょっとここら辺は私も、次の9月議会で違う角度でこの問題は取り上げさせていただきたいと思っております。