ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

中村哲医師

2006年05月21日 | Weblog
         講演中の中村哲医師

市川市で活躍している「憲法とあゆむ市民の集い連絡会」主催の「アフガンの地から平和憲法を考える」の講演会に行ってきました。
1984年からパキスタンの北西辺境の首都ペシャワールに赴任し、医療活動と共に食糧援助や、飲料水と農業用水確保の為に井戸を掘ってきた中村哲さんのお話でした。

特別な気負いも無く、淡々とアフガニスタンでの医療活動や農業用水路工事に関わっているお話は、聞く私達の心を打つものがありました。

アフガニスタンの人々は、「お金が無くても食べていけるが、雪がないと食べていけない」と言うぐらい、山々の雪どけ水が豊かな農地を作ってきました。
しかし、地球温暖化が進むにつれ、雪の絶対量が減り、その結果干ばつになり、国民の半分以上が被災しています。

中村医師は、飢えや渇きは薬では治せないということで、医者でありながら井戸掘りを始めました。
2005年11月時点で、その掘った井戸の数は1400箇所に達するそうです。
また、アフガニスタンでは「食糧は自分達で生産する」という農村生活の鉄則が干ばつで破壊されているので、かんがい事業も行い、地下用水を利用した「カレーズ」を40箇所に作っています。

最後に中村医師は、アフガニスタンでの事業を通して、世界中を席巻している迷信から自由になれることを語りました。
①世界中を席巻している《迷信》(お金さえあれば、経済さえ豊かであれば幸せになれるという迷信)から自由になれる
②武力があれば、軍事力があれば自分を守れるという《迷信》から自由になれる

現地の人々の望むことを一緒にして行くことが、自分たちを守る一番の強力な武器、安全保障になっているそうです。
武装し、セキュリティーに守られてアメリカ資金で道路工事をしていたトルコの会社が、三回も誘拐事件に会い、誘拐された人は遺体で発見されたそうですが、武器を持たず現地の人の望むことをしてきた中村医師たちは襲われたことなど一度もないとのことでした。
実体験からの言葉は、とても説得力がありました。

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市民らが免職求める署名活動に取り組む

2006年05月18日 | Weblog
今年2月15日に「無罪」判決を受けた市内小学校教諭(現在、研修中)に対する免職を求める署名活動(514名分)が行われ、市・県に対して提出されたことが報じられました。

このブログでも取り上げましたが、判決は「無罪」でも、判決文の中で指摘されたことからすると、単純に「無罪」だからということで済まされない問題を含んでいました。
だからこそ、被害者親子は民事裁判にまで持ち込んだのです。

一方、市民の間では、民事裁判の結果など待てず、市・県の対応の鈍さに対する批判として、免職を求める署名活動になったのでしょう。
たとえ、研修中とはいえ、現職の教諭の免職を求める署名活動などが起きることは由々しきことです。
教育に対する市民の不信がそこまで行ってしまったことを、市・県の教育委員会は真摯に受け止めるべきです。

読売新聞千葉版

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民事裁判提訴

2006年05月11日 | Weblog
          裁判所に向かう弁護団

昨日午後1:50分、市内で起きた児童猥褻行為に関する事件で、千葉地方裁判所に民事裁判が提訴されました。
続いて記者会見が行われましたが、会場には各テレビ局、新聞社が押しかけ、提訴理由の後、原告の母親に質問がなされ、そして最後に「支える会」による懇談会が開かれました。

提訴についてはテレビ、新聞等で大々的に報道されました。
特に、今朝の8ちゃんねるの番組では適切なコメントもあり、事件の概要もあぶりだされ説得力があったと思います。
また、朝日新聞千葉版は「障害の子守る社会願い」の見出しでたくさんの紙面を割いて、この事件を取り上げ、市教委の対応のまずさを追及しています。

朝日新聞千葉版



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化学物質過敏症・テレビ放映

2006年05月10日 | Weblog
化学物質過敏症についてのテレビ番組が放送されるとの情報が入りました
のでご案内いたします。

5月13日(土)午後8時~ 30分番組
NHK教育テレビ「きらっといきる」
「いつか治してみせる~化学物質過敏症~」
テレビ番組



「化学物質過敏症を発症した方が困難な状況の中でも、理解のある医師との出会いもあって、回復へ前向きに取り組んでいる」という内容だそうです。

今後、増えることはあっても減ることはないと思われる「化学物質過敏症」がテーマです。
明日はあなたが罹っているかも知れない・・・・(脅しではありません)・・・この番組を通して、どうすれば予防になるのかのヒントも生まれるかもしれません。

私が知る限りでは、回復するのはとても困難な病気です。どんな内容の放送なのか
楽しみです。

※昨晩遅くに神奈川県にお住まいの患者さんから相談の電話が入りました。
ご近所にあるゴルフ場の農薬散布で症状が悪化し、使える水が無くて困っている、
ペットボトルではなく、カラスビンに入った水の取り扱いをしているところはないでしょうか、という内容の相談です。

この方は、勿論、蛇口には浄水器をつけていますが、春になりゴルフ場の農薬散布が始まり(冬の間は、申し入れをして散布回数を極端に減らしてもらっていました)、症状が悪化し、浄水器の水にも反応が出始めたのです。

ペットボトルの水は、容器の材質に反応し使用が不可能の状態です。
常識では考えられないことかもしれませんが、同じような訴えをしている方を他にも私は知っています。
重症になると、容器や包材にも過敏に反応を示してしまうのです。

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今度は民事裁判・・・・

2006年05月07日 | Weblog
昨日の朝日新聞の夕刊で、市内小学校で起きた強制わいせつ事件(一審、二審とも無罪)の被害者とその保護者の方が民事裁判を起こす予定である事が報じられました。

私はこの事件を議会で毎回のように取り上げ、教育委員会の対応のまずさを指摘してきました。
教育委員会は、被害にあったといわれている児童からの聞き取り調査もなく、勿論、被害者の保護者からの聞き取りもしていません。

加害者といわれている教諭と学校関係者からしか調査せず、「刑事裁判係争中」を理由に議会でもまともな答弁はありませんでした。

これで舞台は民事法廷に持ち込まれるわけですが、教育委員会は今後は「民事裁判係争中」を理由に答弁拒否をするのでしょうね。

民事裁判は刑事裁判ほど早くは進みません。
そのうち、現西谷教育長でなくなるかもしれません。そんな事態になったら、問題の本質が覆い隠されてしまいます。

私は西谷教育長個人の責任を追及するつもりは毛頭ありませんが、問題の教師は平成14年に印西市から浦安市に異動で来ました。
そのとき、西谷氏も印西市から来ました。

この教諭、印西市でも問題を起こしていたことが私の調査で発覚しています。
また、このことは県教育委員会も認めています。
しかし、何故か浦安市教育委員会は調査をすることすら拒否しています。

(つい先日も私は教育委員会に「印西市でも問題を起こしていた事実を調査すべきだ」と申し入れをしましたが、『拒絶』されました。)

印西市でも問題を起こし、平成14年浦安市内M小に異動になり、そこでも保護者とトラブルを起こし、「本人の希望」と「適切な人事異動」という名目で、たった1年で15年4月に新設校のT小に異動になりました。

そして、この学校でも異動早々に保護者との間でトラブルを起こし、その後に本事件が発覚して行きました。

私は、裁判傍聴を出来る限り行い、また独自のルートで調査を実施してきました。結果、行く先々で問題を起こしていることが分かりました。(裁判になったような内容の問題を起こしていたのではなく、指導性に対して保護者達が疑問を抱き、担任として不向きであると再三指摘を受けていました。)
そして、最後には刑事事件、民事事件にまで発展しているのです。
私は、こんな教師が未だに教師でいられる日本の教育に唖然としています。

また、議会でこの問題を取り上げると異常なリアクション・私批判が起きる我が浦安市議会と市民たちにも私は唖然としています。
「係争中」であろうがなかろうが、こども達・親御さんたちが苦しんでいるわけですから、問題点を議会で取り上げ原因追及をすることは議員の仕事だと私は思っています。

朝日新聞記事




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