新浦安駅前に次年度オープン予定の音楽ホールについて、9月議会で質問をしました。
相変わらずの行政運営が明白になりました。
音楽ホールは30年間の賃貸借だが、「30年間」は貸主の要望であった!
(30年もの長きに亘る賃貸借契約、一体どんな議論が庁内で展開されて決まったのでしょうか。一市民としても大いに関心があるのではないでしょうか。訊いてびっくり・・・、議事録は作成していないそうです。信じられない答弁でした。)
ひろせ:件名1、新浦安駅前の土地を東西線駅前土地と交換契約により手放し、現在新浦安駅前には音楽ホールとして使用できる建物の工事の建設中です。そもそもこの音楽ホールですが、賃貸借期間30年と決めているようですが、これいつどのような会議で、何方の提案で30年と決めたのでしょうか。期間をきめた経緯についての説明をお願い致します。
生涯学習部参事:音楽ホールの契約期間につきましては、交渉過程の中で貸主より30年にしたいとの要望が出されています。市と致しましても市民に広く安定した事業が可能となるため期間を30年としたものです。
ひろせ:交渉過程で貸主さんの方から30年と提案されたとの説明ですが、30年というのは非常に長いと、この点については、以前一般質問で問題視したやり取りがありますが、何で30年を市は飲んだのでしょうか。例えば10年、20年として、音楽ホールの使用が本当に市民ニーズに沿っているかどうかを検証しつつ、更新という方法もあったのではないかと思うのですが、30年貸しというものを提案されて、庁内でそれを議論されましたか。
生涯学習部参事:貸主とは坪単価、契約期間の改定など総合的に交渉しています。その中で30年という話が出てきました。音楽ホールという特殊な施設、空間とか吹き抜け、こういう施設を市が10年で出ていってしまったら、あと何も残らなくなってしまう。借り手がいなくなれば、そのビルが廃墟になってしまうのでできるだけ長い期間貸していただくということで、市が了承し市としても、市民に広く安定した使用が出来るため30年とした。
(交渉経過の記録はナシ!)
ひろせ:交渉というのは何時から開始したのですか。それに関連する当然議事録、これは大事な交渉ですから、残っていますか、二点お願い致します。
生涯学習部参事:27年1月に債務負担行為を設定しなければならなりません。それ以前に交渉しています。先程言いましたように、総合的に交渉していますので、一項目が変わっていれば他の項目も変わってしまう。そのようなことでとても流動的になりまして、何度も何度も会議を重ねてきました。その結果、最終的には債務負担行為の設定の決済とかそういうものを取っておりまして、その中間の議事録はとってありません。
ひろせ:議事録は取っていないと、あの浦安では驚くべき事実ではないのですが、普通に考えると重要な、かなりの市税を使って行う事業でも議事録がないということはよくあることなのですが、何で議事録残さなかったのですか。理由はどういうことですか。大事なことだと思うのですが。
生涯学習部参事:そもそも交渉しておりまして、節目節目では市長への報告とか副市長への報告とか、関係機関との調整、その辺を報告して、方針を確認しまして、交渉を進めています。最終的には、27年9月の予約契約に向けて交渉しておりまして、その予約契約書この決済をもってそれらの報告としています。
※議事録を残さなかった理由を訊いたのですが、スルーでした。
ひろせ:その都度、市長副市長に報告するのはあったりまえです。とても担当者の一存で動かせるようなお金の話ではない。報告するのは当たり前。その報告は口頭でしているのですから。浦安の場合。
生涯学習部参事:口頭でしております。
ひろせ:そもそも交渉は何時から開始したのですか。27年1月の債務負担行為なんとか、あるいは9月の仮契約書の何とか、それは分かるのですが。スタートは何時から始めて、交渉は何方が交渉したのですか。
生涯学習部参事:交渉につきましては市の担当職員が行っています。交渉した時期につきましては、地権者との生涯学習部との顔合わせが26年8月7日に行っています。
※議事録はないのに、二年も前の日時を覚えているのですね。凄い記憶力。
ひろせ:担当職員とは何方ですか、担当とは、役職名を教えてください。それから26年8月7日がスタートだったと言うことですが、それは記録があったわけですね。
生涯学習部参事:市の担当職員は私参事と生涯学習部長と生涯学習課長が行っています。8月7日のものは市長副市長との交歓ということでやっています。
※「記録があったのかどうか」の答弁は又もやスルーでした。
ひろせ:8月7日以降、何回ぐらいこの貸主さんとお会いになって、それはどこでお会いになって交渉しましたか。
生涯学習部参事:これは相当な回数で、相手方に行っても伺っていますし、電話でも交渉しております。また、市役所に来て頂いて交渉もしています。何回かは分かりません。
※交渉した日時ぐらいは記録にとっておくべきですよ!市職員は仕事で交渉しているのですから!
ひろせ:市の担当職員さん以外は一切交渉はしていない、これはまちがいないでしょうか。確認だけさせてください。
生涯学習部参事:交渉の席には市の担当職員以外は入っていません。
ひろせ:確認だけです。それから、坪単価11835円、これは近隣に合わせたとか、何処かで説明があったのですが、これはどういう形で調査して坪単価11835円出したのでしょうか。
生涯学習部参事:㍻27年度第1回美勢議員にお答えしています。坪単価の決定につきましては、近隣の例えば、ブライトンホテルの空き施設、募集している施設ですね。そういうところの坪単価、それとテナントビルの、今度市が入ります音楽ホールの1階から3階の坪単価、それらを勘案しながら交渉で11835円の決定しました。
ひろせ:今調査された近隣の事情ですが、それ皆さん大体30年ぐらいの長期にわたる貸借契約のものなのですか。
生涯学習部参事:契約期間3年の物件です。
ひろせ:今回30年ていうのは貸主にとって、ものすごい安定、長期でお金が入るわけですよ。そういう意味で、3年と30年10倍の違いがあります。3年の借りる相場と30年では全然違う条件、そういう意味ではもう少しこれは交渉できたのではないかと思うのですが、そういう交渉はされたのでしょうか。
生涯学習部参事:当然しております。30年の結果が11835円です。
ひろせ:3年ですと大体幾らぐらい、相場,あそこらへんでは、
生涯学習部参事:モナは3年で坪単価は2万円、ブライトン1万8千円、オリエンタル1万5千円になっています。
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つまり坪単価11、835円で市は借りるわけです。
11,835円/坪 ✖ 1173坪 ✖ 1.08 =14,993,051円/月 ⇒ 約1500万円
1500万円✖12月=1億8000万円 /年間
1億8000万円✖30年間=54億円
音楽ホールに向こう30年間で約54億円の賃料を払う計算になります。でも、その賃料を決めるに至った議事録は作成されていないわけです。
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※26年10月末に市長選挙が行われた。本来であれば、その市長選挙でこの計画を明確に打ち出し、市民にその是非を問うべきであった。確かに公約集には書いてあったが、誰がこんなに経費がかかることを想像出来たでしょうか。
市民との約束 (15頁)
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