<3022> 大和の花 (1033) ゴウソ (郷麻) カヤツリグサ科 スゲ属
田の畦や水辺、湿地などに生える多年草で、短い匐枝を出して株をつくる。茎は3稜形で、叢生し、草丈は30センチから70センチほどになる。葉は幅が4ミリほどの線形で、下部は長い鞘になる。雌雄同株で、花期は5月から6月ごろ。茎頂に1個の茶褐色の雄花穂がつき、その下に3、4個の鱗片状の雌花穂がつく。雌雄とも長い柄を有し、垂れ下がる。
日本全土に分布し、国外では朝鮮半島、中国に見られるという。大和(奈良県)では水辺や湿地で普通に見られる。昔、製紙の補助材にされたことから、ゴウソの名はこの製紙に因む紙麻(かみそ)の転訛と言われる。郷麻は田の間の麻の意という。 写真はゴウソ(左の写真の上に雄花穂が見える、下の4個は雌花穂)。 花満ちてそして往けるもまたの春
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