嘗て、卒業式の定番として歌われた「仰げば尊し」に関する話です。従来、この歌は明治初年に、文部省音楽取締掛、伊沢修二の作詞・作曲いわれていると、このブログに書きました。原曲についてはわかっておらず、長い間、小学校唱歌集における「最大の謎」とされて来ました。ところが最近になって、一橋大学名誉教授の桜井雅人氏が、この歌の曲の出典を突き止め、アメリカで19世紀後半に初めて世に出た Song for the Close of School「卒業の歌」の旋律が、「仰げば尊し」の原曲であることが判明しました。原歌には「師の恩」「身を立て、名をあげ」という歌詞は無いそうですが、私は日本の「仰げば尊し」の歌詞、曲、共に愛着を感じています。
1.仰げば尊し 我が師の恩
教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
思えばいと疾(と)し この年月(としつき)
今こそ別れめ いざさらば
2.互(たがい)に睦みし 日ごろの恩
別るる後(のち)にも やよ忘るな
身を立て名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば
3、朝夕馴(なれ)にし 学びの窓
蛍の灯火 積む白雪
忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月
今こそ別れめ いざさらば
1.仰げば尊し 我が師の恩
教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
思えばいと疾(と)し この年月(としつき)
今こそ別れめ いざさらば
2.互(たがい)に睦みし 日ごろの恩
別るる後(のち)にも やよ忘るな
身を立て名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば
3、朝夕馴(なれ)にし 学びの窓
蛍の灯火 積む白雪
忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月
今こそ別れめ いざさらば
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