yoshのブログ

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東照神君 遺訓

2024-04-22 05:54:01 | 文学
東照神君 徳川家康公には次のような遺訓があります。


人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人を攻むるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

この意味は、おおよそ次のようなものです。

人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが、無事に長く安らかでいられる基礎で、怒りは敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
及ばざるは過ぎたるに勝れり。
   
       戦国時代を終わらせ、日本に260年もの長期の平和をもたらした人物の言葉
     には、深い洞察があり、さすがに達人の名言です。

       不肖は最後の「おのれを責めて人を攻むるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり」に特に共感を覚えます。
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