大道詰将棋(だいどうつめしょうぎ、大道棋とも言います)は街の道端や縁日などで出題されていた詰将棋です。一見、簡単に詰むように見えますが、意外な受け手があってなかなか詰まないという特徴があります。下に例題を示します。
8九香打、9一玉、8二香成で簡単に詰むように見えます。ところが、8九香打に8三銀
と合駒する意外な受けがあり、簡単には詰みません。同香、9二玉、8二と、8三玉と逃げ
られると失敗です。ここで「あっ」と驚いた時は既には手遅れで、たちまち5手分500円の指導料を巻き上げられてしまう仕掛けです。しかし、勝ってもたばこ一・二箱しかもらえないので、考えてみれば不公平なのですが、見ている間に多くの腕自慢が引っかかります。こうした人は実はサクラなのかも知れませんが。
大道棋は賭博の一種で、一手100円程度の金額を賭けます。一手はわずかに100円ですが、合計10手続けると1000円を支払うことになります。道端での将棋の商売は大正時代に始まったと言われており、私が学生の頃(昭和40年代)には上野公園などでよく見ることができました。しかし、現代は全国的にもほとんど見られないのではないかと思います。
上記の大道棋の例題の正解は、8九香、8三銀、8二歩、9一玉、9二歩、同銀、8一歩成、同銀、9二歩、同玉、8三香成、9一玉、9二歩、同銀、8二成香まで15手詰。思いの外に長い手順となっています。
また、大道棋には玉が二つある型(攻め方にも玉がある)双玉型という種類があります。これは、うっかりすると相手の玉の蔭に香車や角があって、相手の玉が移動した時に蔭にいた香車や角によってこちらの玉が取られてしまう、危ないしかけのある詰将棋作品があります。たかが詰将棋ですが、意外な合駒や双玉の仕掛けの罠などを秘めた奥深いものがあります。
形幅清 「大道棋奇策縦横」全日本詰将棋連盟
鶴田諸兄 「大道棋双玉集」 詰将棋パラダイス
8九香打、9一玉、8二香成で簡単に詰むように見えます。ところが、8九香打に8三銀
と合駒する意外な受けがあり、簡単には詰みません。同香、9二玉、8二と、8三玉と逃げ
られると失敗です。ここで「あっ」と驚いた時は既には手遅れで、たちまち5手分500円の指導料を巻き上げられてしまう仕掛けです。しかし、勝ってもたばこ一・二箱しかもらえないので、考えてみれば不公平なのですが、見ている間に多くの腕自慢が引っかかります。こうした人は実はサクラなのかも知れませんが。
大道棋は賭博の一種で、一手100円程度の金額を賭けます。一手はわずかに100円ですが、合計10手続けると1000円を支払うことになります。道端での将棋の商売は大正時代に始まったと言われており、私が学生の頃(昭和40年代)には上野公園などでよく見ることができました。しかし、現代は全国的にもほとんど見られないのではないかと思います。
上記の大道棋の例題の正解は、8九香、8三銀、8二歩、9一玉、9二歩、同銀、8一歩成、同銀、9二歩、同玉、8三香成、9一玉、9二歩、同銀、8二成香まで15手詰。思いの外に長い手順となっています。
また、大道棋には玉が二つある型(攻め方にも玉がある)双玉型という種類があります。これは、うっかりすると相手の玉の蔭に香車や角があって、相手の玉が移動した時に蔭にいた香車や角によってこちらの玉が取られてしまう、危ないしかけのある詰将棋作品があります。たかが詰将棋ですが、意外な合駒や双玉の仕掛けの罠などを秘めた奥深いものがあります。
形幅清 「大道棋奇策縦横」全日本詰将棋連盟
鶴田諸兄 「大道棋双玉集」 詰将棋パラダイス
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