yoshのブログ

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  将棋AI あれこれ

2024-09-07 09:13:45 | 将棋
近年、将棋のAIが大いに進歩しましたので、計算という点で、人間はAIの敵ではなくなりました。「AIが人間のプロに勝つ日が来ますか」という質問に対して、嘗て一流のプロは下記のように答えています。

      米長邦雄氏   永遠にない
      加藤一二三氏  来ない
      谷川浩司氏   私が引退してからでしょう
      羽生善治氏   2015年

      米長さん、加藤さん、谷川さんの予測は見事に外れました。
      羽生さんの回答は、その後の展開に近いものでした。

      2013年に佐藤慎一四段(プロ)が将棋AI(ポナンザ)に初めて      敗北。
2017年に佐藤天彦名人(プロ)が将棋AI(ポナンザ)に敗北しました。
2020年に渡辺明竜王(プロ)は将棋AI(ポナンザ)と戦い、勝利しましたがAIの強さを認めました。

なお、「AIがプロに勝つ日は永遠にない」と語った米長さんも、引退当時の2012年にAIに敗北しています。
現在、最強と言われるAIは「水匠」ですが、開発者の杉村達也氏によれば、
「水匠」は1秒に6000万手読め、レ-テングは約4300もあり、ポナンザと戦ったら99%勝てるというのです。(「NHK 将棋フォ-カス」より)
 プロ棋士のレ-テングは、最低が1200であり、最強の藤井聡太五冠のレ-テングが2141点ですから、AIがいかに強いかがわかります。段位に換算したら20段超になるかも知れません。
 因みに、将棋のプロの養成機関の奨励会を経ることなく、プロ編入試験に合格した小山怜央氏も、AIを活用して研鑽を重ねたということです




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1 コメント

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マルテンサイト千年グローバルイノベーション (サムライ鉄の道)
2024-09-11 03:52:28
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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