南宋初期の学者 張栻(ちょうしょく、1133―1180) の七言絶句です。
律回歳晩氷霜少
春到人間草木知
便覚眼前生意満
東風吹水緑参差
律回(めぐ)リ歳晩(く)レテ氷霜少ナシ
春 人間(じんかん)ニ到ラバ草木知ル
便(すなわ)チ覚ユ 眼前ニ生意満ツルヲ
東風水ヲ吹キ 緑 参差(しんし)タリ
「訳」
暦めぐって年が暮れ、氷や霜も少なくなった。春が地上にやってくると、まっさきに草や木が気配を察知し、たちまちあたりに生気がみなぎってくるのがわかる。東風が水面を吹きわたり、緑色をしたさまざまな波紋が浮かぶ。
「鑑賞」
立春のよろこびを平易に賦した佳品です。
張栻 は、誠実な学者として敬愛され、同時代の大学者朱子にも高く評価されました。
井波律子 「中国名詞集」 岩波書店
律回歳晩氷霜少
春到人間草木知
便覚眼前生意満
東風吹水緑参差
律回(めぐ)リ歳晩(く)レテ氷霜少ナシ
春 人間(じんかん)ニ到ラバ草木知ル
便(すなわ)チ覚ユ 眼前ニ生意満ツルヲ
東風水ヲ吹キ 緑 参差(しんし)タリ
「訳」
暦めぐって年が暮れ、氷や霜も少なくなった。春が地上にやってくると、まっさきに草や木が気配を察知し、たちまちあたりに生気がみなぎってくるのがわかる。東風が水面を吹きわたり、緑色をしたさまざまな波紋が浮かぶ。
「鑑賞」
立春のよろこびを平易に賦した佳品です。
張栻 は、誠実な学者として敬愛され、同時代の大学者朱子にも高く評価されました。
井波律子 「中国名詞集」 岩波書店
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