yoshのブログ

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読書階級

2018-07-01 06:19:56 | 文学
フランスでは、かつて読書は特権階級の専有物だった。本を読む習慣が中産階級にも広がったのは、教育のおかげだけではない。馬車に代わり、鉄道で移動するようになったことも影響した。そんな見方を仏文学者の鹿島茂さんが紹介しているそうです。
読書と階級をつなげた読書階級という言葉は、わかりにくいと思われるかも知れません。 この言葉は、やや不自然でもあり、実際、「広辞苑」には「読書階級」という語はありませんでした。
読書階級は読書ができる階級ですから、時間と財力に余裕があって、書籍が購入できて読書により知識を増やし、それを活用して政治や文化に寄与する階級ではないかと思われます。読書層という言い方もできますし、知識階級とも似ています。
明治以前の日本の読書階級は、武家と公家であったでしょう。一方、中国の読書階級は、士大夫と官僚であり、長い間、中国社会を支配してきました。詩人も読書階級の一員であり、中国の詩人は天下、国家に責任を持たねばならないとされてきました。例えば杜甫、蘇軾、白楽天などがいます。
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