yoshのブログ

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ういろう(外郎)

2019-06-06 05:41:42 | 文化
外郎(ういろう)は甘さが控えめで柔らかく、量感もある上品な和菓子です。名古屋名産と思っていましたが、元祖は神奈川県小田原と最近知りました。
 外郎は本来、薬の名です。中国・元の国の「礼部員外郎」の職にあった陳氏(陳宗敬)が、室町時代の応安年間(1368~1374)に日本に渡来し、以後代々医を業として「外郎家」(在・小田原)と呼ばれ、「透頂香」などの薬を製しましたが、この「透頂香」が外郎と通称され普及しました。苦い薬と共に「ういろう」という甘い菓子が販売されました。薬商では、薬の材料として南方からサトウキビも輸入していました。株式会社ういろうの現社長は何と二十五代目で、「外郎藤右衛門」氏です。
 なお、江戸時代に市川團十郎が「外郎売」を歌舞伎十八番の一つとして演じた事から大いに有名になり、和菓子の外郎は爆発的に売れたということです。

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