yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

澁澤榮一の書

2021-06-14 05:46:02 | 文学
澁澤榮一の揮毫に登場する言葉です。(下 写真)
成名毎在窮苦日 敗事多因得意時
『名を成すはつねに窮苦の日に在り、事に敗るは多く得意の時に因る』

 これは「物事に成功したり、立派な行いや人間としてよりよく成長するのは、困ったり苦しんだり窮したりしている時にこそ達成される。 また反対に失敗したり、敗れたりすることの多くは、得意になって慢心・油断している時に起こる」という意味です。

 厳しい時こそめげずに努力すれば、道が開け成功につながる。厳しい時こそチャンスと、勇気づけられます。また、調子のいい時は油断せずに気を引き締めよ、という戒めのことばでもあります。

 なお、この書の原典は、書物『酔古堂剣掃』にあります。陸紹珩という人が古今の金言、警句を収集編纂したもので、原文は「敗事多因得志時」とあったものを、渋沢翁が書き換えられたようです。




  
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 曲江、杜甫(再掲) | トップ | 白虹 日を貫く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事