山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第24回>

2018-06-18 05:00:52 | くるま旅くらしの話

【今日(6/18)の予定】 

 終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在

 

【昨日(6/17)のレポート】 天気:曇り 寒さ変わらず

<行程>

道の駅:厚岸グルメパーク →(D)→ アイカップ自然史博物館 →(D)→ あやめヶ原散策 →(D)→ 散布原生花園(ハクサンチドリ探索) →(D・R243)→ 別海町ふれあいキャンプ場(泊)

<レポート>

 早朝に厚岸の町の散策に出かける。厚岸湖に架かる大橋の向こう側まで行くのは止めにして、厚岸駅がある側の町並みを1時間と少しかけて散策する。厚岸駅にはこの地近くの浜中町出身のルパン三世の作者モンキーパンチの出身地ということで、車両の壁面にルパン三世登場人物の描かれた一両のディーゼルカーが泊っていた。そこだけが光っているようで、町は暗い雲の下でまだ眠っているのか、静まり返っていた。JR厚岸駅の中を覗いたが、もちろん誰もおらず、若い駅員の方が一人静かに座っていた。駅から少し行くと町役場があった。立派な建物だ。その少し先に海事記念館があり、ここは昨日訪問済みである。その後跨線橋の坂道を上って戻ったのだが、そこからは町立なのか立派な病院らしき建物が見えた。これらを見ながら我が守谷市の施設の貧しさを思った。市役所だけはここと比べてもまあまあのレベルかと思うけど、その他の公共施設となると、北海道の小さな村にも及ばないのはどういうわけなのか。6万7千人もの人が暮らしているというのに。と又同じ愚痴の疑問が浮かび上がる。税金というのは、適切に使われているとは到底思えない。人生の何割かは税金を納めるために働いてきたというのに。不毛の愚痴は意味がない。

 さて、今日はハクサンチドリを探して散布(ちりっぷ)というエリアを訪ねるのがメインの予定である。そこへ行く前に厚岸の町から近い愛冠(あいかっぷ)という岬の近くにある自然史博物館を訪ねることにして、8時半過ぎに出発する。今日も寒い。海から吹いてくる風が寒さを強調しているようだ。一体いつになったら夏の季節がやって来るのやら。またまた愚痴となる。

 直ぐに到着して、博物館の方へ。駐車場が少し離れた場所にあり、700mほど歩かなければならない。道の両脇には倒木が散乱した場所があり、原生林を思わせる雰囲気があった。道脇にはコンロンソウと思われる白い花を咲かせた野草がかなり多く咲いていた。その中にササエビねの小さな花を見つけて、少し興奮した。博物館を後回しにして、愛冠岬の海を見下ろす展望台の方へ行くと、10頭を超える鹿たちが草を食んでいるのが見えた。何枚かの写真を撮る。鹿たちは近づいても少しも恐れていないようだった。

ササエビネの花。エビネよりも小形でほっそりとしているので、うっかりすると見過ごしてしまう存在だ。

戻って自然史博物館へ。ここは北海道大学の研究施設の一部となっているようで、館内には北海道の動物たちの何種類もの標本がかなりの数並んでいた。海や川の魚までホルマリン漬けで展示されており、極めて学術的価値のある標本の数々なのだなと思った。生物のみならず岩石についても並べられていたので、本気で何かを知りたい、見たいと思った時にはここへ来ればいいのだなと思った。一人の研究者と思しき女性がエゾ赤ガエルのオタマジャクシを育てられているのか、水槽に群れるオタマジャクシたちに餌を与えていた。こんな人気のない原始林のような場所で仕事をしているのは、よほど興味関心が強い人なのだなと思った。博物館を出た時に、直ぐ近くにサクラソウが咲いているのに気づいた。園芸種ではなく本物の野草である。白花のものも1本あったので、早速カメラに収めた。今日から様々な野草たちの花や姿をカメラに収めて楽しむ考えでいる。

博物館を出た後は、少し離れた所にある厚岸の名所の一つであるあやめヶ原へ。今月下旬からあやめ祭りが予定されているのだが、この寒さでは少し開花が遅れるのではないか。まだ咲いていないのではないかと思いながらの到着だった。早速中に入る。ここは馬の放牧がおこなわれており、来訪者は馬たちの邪魔をしないように入口や通路には柵が設けられているので、それを開閉しながら歩かなければならない。入って見ると、あやめは予想通り開花時期が到来していないようで、咲いているのはほんのまばらな数だった。あやめヶ原は、断崖の上にあり、厚岸湾や太平洋を俯瞰できる展望台が幾つか作られているのだが、途中の展望台の下部辺りにハクサンチドリが一株花を咲かせているのを発見した。草叢の中に僅かな赤紫の色を見つけて、もしや!と思ったのだが、みごとに見つけて興奮した。早速写真を撮る。邦子どのもやって来てカメラに収める。この分だと、散布の草原にも見出せるかもしれないと期待が膨らむ。

あやめヶ原の散策を終えて、次はいよいよハクサンチドリが群れ咲く草原の探訪である。上手く見つかればいいのだが、正直自信はない。殆ど通行のない道を散布目指して15分ほど行くと、7年前に通りかかった感じのする草原に出た。車を止めて目視した限りではハクサンチドリらしき花は見られなかった。と、その時邦子どのがそれらしき花を発見する。行って見ると正解だった。ハクサンチドリなのである。しかし群生となってはおらず、目立つ1本の他に2株ほどが花を咲かせていた。それから少し場所を移動して探してみると、あった!数株が花を咲かせているのが見つかった。しかし、それが全てであり、その後注意深く探してみても見つからなかったのである。まだ時期が尚早なのか、それとも気候の変化で消え去ったのか、理由は分からないけど、とにかく数株のハクサンチドリに会えたのは、ラッキーだったと思うことにした。

草原に咲くハクサンチドリ。残念ながら群生している姿は見られなかったが、それでも数株の花を見つけて十分満足した。

その後は、只管別海町のふれあいキャンプ場を目指す。広大な牧場が幾つも広がる真ん中の道を走って、13時少し前に到着する。4年ぶりの来訪だ。先ずは取り敢えず5日間はここで過ごすことにして管理人さんに申込をする。4年の間に管理人さんも替わっていて、お若い方となっていた。料金が少し上がって自分たち二人の場合1泊1200円となっていた。文句はない。明日からはここを基地にしての活動をしようと考えている。

久しぶりにご飯を炊いてカレーライスを食べて遅い昼食をとる。そのあとは、車の点検その他、今までしっかり手当の出来なかった箇所などをチエックしてこの半月間のSUN号の面倒を見る。その後ブログの記事などをかいている内にあっという間に夜となった。ここは地デジの受信状態が良くない。手づくりのヘンテナではどの局も無理なようである。BSの方は大丈夫だった。西郷どんを見た後は早々に寝床の中に。

コメント
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