山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅の思い出から:角館の子ども手踊り

2008-03-27 00:25:52 | くるま旅くらしの話

 昨日と同じ秋田県は仙北市角館の旅の思い出です。角館には春の東北や夏の北海道の旅の途中に必ず立ち寄ることにしています。もともとは桜を訪ねての旅から始まっているのですが、何年か前の春の旅の時に、市街地にある西宮家(武家屋敷からは少し離れた所にある旧家で、歴史的建造物の一つである)を訪ねた時、中庭で子ども手踊りという小イベントが開催されるらしく、絣の着物を着た可愛い三人の女の子が、出番を待っているのか、演台のような所で遊んでいました。開始時刻までかなり時間があり、それを待てないため、声を掛けて写真を撮らせて貰ったのでした。三人姉妹のお姉ちゃんに住所を書いて貰い、旅からの帰宅後にそのときの写真を送らせて貰ったのですが、その後ご縁があって、姉妹のご両親とも知り合うことになり、以来親交を重ねるようになったのです。

 私の旅のガイド書「くるま旅くらし心得帖」のコラムの一項に「角館人の発見」というのがありますが、この角館人というのが、三人姉妹のお父さんで、創作の布巻草履作りをしておられます。西宮家の中の一室で実演販売もされているのですが、この方は草履職人を自認されておられますが、只者ではない角館人だと私は見ています。角館という郷土を心から愛し、誇りを持ち、大切にされていることが、話の中で強く伝わってくるのです。会話も草履作りの腕の方も実に巧みな方で、遠からず名人の域に達せられるのではないかと思います。否、もう既に名人の域に達しておられるに違いありません。この方の作られた草履を、我が家でも愛用させて頂いていますが、美しいデザイン、頑丈なつくりで、履き心地もよく、万人にお勧めの作品です。お値段は少し高いかも知れませんが、履いて見ればその価値は判ります。草履は、足の裏のつぼを刺激し、健康上とても有用な履きものなのです。

     

角館の創作布巻草履作りの名人千葉さん。千葉さんは、ホームページやブログを開設され、角館の様子を毎日伝えておられます。[「角館の布巻草履・沙佳屋(さけいや)」参照]

 ということで、この方と知り合って、益々角館のファンとなりました。我が家では味噌などの調味類も角館で調達していますから、私どもの体のかなりの部分に、自動的に角館の味が沁みこんでいるのではないかと思っています。

 さて、何度も訪れているのに、実は子ども手踊りを一度も見ていませんでした。子ども手踊りというのは、角館のお祭り、やま行事の際におやま囃子にあわせておばこたちが踊るもののようで、このお祭りは国の重要無形民族文化財に指定されているとのことです。角館祭りを是非見に来てくださいと、何時も言って頂いているのですが、9月の7日から9日まで3日間のその時期は、なかなかタイミングが合わず未だに実現していません。

 ところが、偶々昨年の春に角館の西宮家を訪ねたところ、丁度子ども手踊りとおやま囃子のイベントが開かれるのにぶつかったのでした。それで、何枚かの写真を撮りながら、可愛いおばこたちの手踊りを堪能したのでした。そのときの思い出を、ほんの少しですが写真で紹介したいと思います。

  

 踊りの開始前の、一同揃ってのご挨拶です。小学生と幼稚園の女の子たちが、これから日ごろの練習の結果を発揮します。

 

 何という歌なのかは忘れてしまいましたが、如何にも子どもたちの手踊りという所作が感ぜられます。

 

 扇を持った舞も組み入れられています。花笠音頭は手作りの笠を持っての踊りでした。

 

 前の方で、幼稚園のちびっ子もお姉ちゃんたちに負けずに懸命にがんばって踊っています。

 

男の子たちは、お囃子を勤めますが、主に小太鼓を敲くレベルのようです。大太鼓と鉦は大人が担当しているようでした。

くるま旅は、時間の使い方が自在です。前回訪問の時は、その自由なはずの時間をうまく使えませんでしたが、最近は大分上手に使えるようになりました。要するに、スケジュールを細かく作らないということが、旅を楽しむ一番のコツのようです。

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コメント (1)
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