山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

つくば市を歩く

2008-02-15 03:58:32 | 宵宵妄話

少し大げさなタイトルだけど、今日は久しぶりにつくば市の中心街周辺を歩いたので、つくば市を紹介するようなつもりで、歩きの様子を書いてみたい。

つくば市を訪れたのは、今年になって初めてだから、2ヶ月以上が経っていることになる。相棒がフォークダンスのクラブに入っていて、週に2回ほど練習に通っており、それにあやかって運転手兼歩きの楽しみを味わうために、一緒に来訪しているのである。フォークダンスのことは全くわからないし、興味も関心もない。市の中心街から少し外れた並木という住宅街の一端にある公民館が相棒たちの練習場となっている。駐車場に車を入れると、後はさっさと2時間ほどの歩きを楽しむことにしている。

   

    相棒の練習拠点並木公民館(おまけ?)

今日は強風が吹いて、寒さが厳しかったが、その分真っ青に澄み渡った空が広がり、筑波山も近くに望むことができた。このあたりで筑波山の写真を撮ろうとすると、至る所電柱だらけで、それを除外して撮れる場所を探すのに苦労する。つくば市は茨城県では3番目に人口の多い町だが、研究学園都市部を除けば全くの田園都市といっていい。要するに大いなる田舎である。

   

         つくば市郊外から見た筑波山

田んぼの縁の道をしばらく歩くと、40分ほどで、新都市の中心部に至る。ここはもう幕張新都心などとあまり変わらない。幕張と違うといえば、建物の高さが低いというのと、それから夏になると油蝉やミンミンゼミなどが喧しく鳴き渡るということか。海を埋め立てた幕張新都心には、かなりの樹木が植えられているけど、そこに無く蝉はたったの一匹もいない。異常都市である。

つくば市の中心部は、TXと呼ばれる新しい鉄道の終点駅のあるあたりなのだが、駅舎は探しても見当たらない。地下なのだ。地上にはバスやタクシーなどのターミナルとして、交通センターが作られている。このあたりは一般の歩行者は架けめぐらされた歩道橋の上を縦横に歩くことになる。樹木は至る所に植えられているけど、平面よりも立体感の目立つ、人工の空間が広がっている。その橋の上からは、つくば万博の時に建てられたシンボルのエキスポタワーが目立って見える。

  

   エキスポタワー       つくば交通センターの景観

ここらあたりは、あまり好きな場所ではないのだけど、私が好んで散歩に来るのは、この都心部から郊外に向かって5kmほど続いている、つくば公園通りという、散歩道があるからである。エキスポ記念公園から、洞峰公園、赤塚公園と3つの公園をつなぐ木立の散歩道が続いており、ここは四季を通じて花も緑も多い素晴らしい散歩道なのである。三つの公園は、夫々日比谷公園などよりは規模が大きいのではないか。このつくば公園通りは、いばらきヘルスロードとか言う県指定の道となっているらしいが、そのことは良くわからない。道の傍らには、独立行政法人となった各種の研究所などが森の中に点在しており、いかにも研究学園という雰囲気に満ちた場所なのである。

   

         つくば公園通りの散歩道

冬の今頃は落葉樹の箇所は少し寂しい感じがするが、常緑樹もたくさんあって、飽きの来ない空間がずっと続いている。久しぶりに心行くまでその空気を味わいながら歩いたのだった。

赤塚公園で終りとなるが、そこから左折して2kmほど歩くと並木の駐車場へと戻ることになるのである。赤塚公園の中には数本のヒマラヤ杉が植えられており、毎年今頃からその実を拾うのを楽しみにしている。杉の実といっても花粉症の悪さをする杉とは違って、ヒマラヤ杉は杉というよりも松の仲間に近い実をつけるようだ。その実が地上に落ちると、その先端が丁度バラの花のような形をしたものとなり、これをシーダーローズと呼んで、工芸品などに用いるのである。今日はまだその時期ではなさそうで、たった3個しか拾うことが出来なかった。これは相棒用であり、私はいつも拾い屋を相勤めている。

     

        今年初拾いのシーダーローズ

万歩計も2万近くになり、少し疲れがでかかる頃に梅園公園というのを通るのだが、そこには名称の通り、かなりの数の梅の木が植えられており、その中の何本かは紅白の花を既に開花させていた。その高貴な香りには、心を濯(そそ)がれるものがある。歩きの終り近くになって、本物の春の到来の証(あかし)に出会って、今日の歩きに大いに満足したのだった。 

   

   白梅も咲く          あでやかな紅梅

 

コメント
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