山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

今年の歩き

2007-12-28 01:00:04 | 宵宵妄話

50歳の時糖尿病の宣告を受けたのだが、それまでは歩くというのは嫌いではなかったけど、毎日記録をとってというほどの大げさなものではなく、休日などの気が向いた時に歩きに出かけるといった程度だった。ところが糖尿病となってしまい、食事療法と運動療法だけで何とか対処してゆこうと考えた結果、特に歩きに力を入れることにしたのだった。

それ以来、毎日万歩計を着け、その歩数記録を書き続けている。還暦を迎えるまでは、年間目標は500万歩を上廻っていたが、還暦からは450万歩を目指すことにして来ている。これを月別に分けて指標を設定し、そのクリアを目指している。現在は30日の月は35万歩、31日の月は40万歩が月間の目標となっている。

今まで年間目標をクリアできなかったことは一度も無い。年間の最高歩数が700万歩を超えた年もあった。明らかに歩き過ぎだが、駅伝やマラソン選手の練習から比べれば大したことはないと思っている。本当は普通のサラリーマンの人たちと比べるべきなのだろうが、自分としては何故かそのようなセミプロ以上の人たちのことを考えてしまうのである。損な性格なのだと思っている。

今年は、12月26日時点で、496万2661歩となっている。目標は450万歩だから既にクリアしているし、久しぶりに500万歩の大台に届くと思っている。因みにこの歩数はどれくらいの歩きになるのかを説明してみると、365日で割ると、毎日平均の歩数が1万3596歩となる。これを距離(km)に換算してみると、1歩の平均を70cmとして単純計算で9.517kmとなる。この数値の60%程度が実際の距離だと思うので、0.6を掛けると5.710kmとなる。実感として少なくともその程度は歩いていると思う。つまり、毎日の歩きの平均距離は、約5.7kmとなる。これに365日を掛けると2,084kmとなり、これが年間の歩きの合計距離となる。要するに次のような数値となる。

1日の歩きの平均距離は5.7km

1年間の歩きの合計距離は2,084km

ウサギと亀の話があるが、くるま旅の移動をウサギとすれば、年間の走行距離は2万kmほどだが、歩きを亀とすればその歩行距離は約2千kmとなり、決してバカに出来ない数だと思う。1日6kmの歩きは実感できるけど、1年で2千kmの歩きはなかなか実感できない。私にとっては、ウサギの走りも亀の歩きも今では人生の生きがいの一つとなってしまっているように思う。

歩きもまた旅だと思っている。旅の重要な要素だと思っている。歩きそのものの中にも旅の要素はたくさん詰まっているが、旅の中に歩きがたくさんあればあるほど旅の中身が豊かになるような気がする。一般的に人間の視覚や思考というのは、スピードに反比例して確実性が増すように思う。走っている人よりも歩いている人の方が道端に咲く花の美しさをより多く味わえるし、歩いている人よりも止まって虫眼鏡をかざして花を見る人の方が、花の美しさを超えた神秘さを窺い知ることが出来るようになるのだと思う。

パック旅行を批判するつもりなど全く無いが、有名地への観光旅行などの殆どは、走りながら虫眼鏡を当てて名所、名物を見ようとしているような感じがして、気の毒だなあと思うのである。走りながら虫眼鏡をかざしても、殆ど何も見えないのではないか。お仕着せの歩きが多いのだと思うし、歩きを楽しむ余裕などは殆ど組み込まれていないことが多いように思う。もっとも、だからこそ面白いのだというのであれば、実(まこと)に以ってお節介な見解となってしまうけど。

この頃は、時々いつまで歩けるのかなあ、と歩きの限界を考えることがある。とりあえずは80歳までは、少なくとも年間400万歩は確保したいと思っている。若いときに膝などをかなり虐(いじ)めているので、古傷がいつ痛み出すのかが心配だ。最近、1万5千歩を超えると踵(かかと)が痛くなり出して困ったことがあったが、今はそのトラブルは収まっている。多くの場合、体重を減らせばそのような問題は起き難(にく)くなるようだ。古希を迎えたら食生活を大幅に変えようと考えている。今でもベジタビリアン(菜食主義)指向なのだが、これをより徹底させて体重を60kg前後のレベルに持ってゆく考えでいる。あと5kgほどの減量である。そうすれば、80歳まで、毎日1万1千歩の歩きの維持が可能となるのではないかと考えている。

しかし、命あってのことであるから、80歳に届く前にPPK(ピン、ピン、コロリ)であの世へ行くことになれば、このような話は戯(たわ)けた夢話で終わってしまう。何はともあれ、PPKのためにも、歩きを楽しみ、続けたいと考えている。

コメント
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