山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

オーニングのこと

2007-12-03 06:35:36 | くるま旅くらしの話

先日の関西・北陸の旅でとんでもない失敗をやらかした。そのことについて触れて見たい。

私は運転が下手だと思っている。特にバックは苦手で、我が家の車庫入れも決まったパターンでしかできない。何しろ運転席よりもダイネット部分の方が車幅があるので、バックをする際、ハンドルを左に切りながらの車庫入れは不可能だと思っている。ドアを開け、後ろを見ながらのバックならば、辛うじて何とかなるといった程度のレベルなのだ。見知らぬ土地では、不要にバックして土手にマフラーを突っ込んだり、後ろのカバーをぶつけて破損したりするようなことを繰り返している。自慢になる話ではない。

前進の運転は、今のところ大丈夫だ。尤も前進の運転に問題があれば、車を運転してはならないということになってしまうだろう。ところが今回は、前進の走行中に横の部分をぶつけて破損してしまったのである。ハッキリ言えば、サイドオーニングを電柱のようなものにぶつけてしまったのだ。

狭い道で、それなりに注意していたのだったが、やや左にカーブしている道で、道路の舗装状態が悪いため、左によりながら走っていた時、少し道路側に傾いていたらしい電柱なのか、引込み線の柱だったのか良く知らない障害物にオーニングの頭をガン!とぶつけてしまったのだった。40kmくらいのスピードだったと思うが、かなりのショックで、一体何が起きたのだろうと、びっくりした。車を停める場所が無かったので、そのまま少し走って路肩で停め確認して判ったことであった。

車の通行は、サイドミラーが当たらずに通過できれば、大丈夫だと信じていたので、まさかオーニングがぶつかるとは思わなかった。恐らく車の上体が左側に傾いていて、フェンダーはぶつかる筈も無いのに、右に傾いていた障害物が運悪くオーニングの角にぶつかったのであろう。カバーは衝撃で吹き飛ばされ、テントを引き出す時にハンドルを引っ掛ける、鋳物のようなものでできている部分が剥き出しとなってしまっていた。カバー全体が脱落するような恐れは無いようなのが幸いだった。

自分としては道路管理者や電柱の管理者に一言文句を言いたい気持ちはあるけど、他の人たちはぶつけたりしていないのだから、まずはドジと認めるしかない。その後、相棒から散々油を絞られそうな気がしたので、それが来ないように先制攻撃をして防ぐことにした。失敗に追い討ちをかけて失敗者を責めるのが、我が相棒のいつもの癖なのである。それをやられると、反省の気持ちが吹き飛んで戦いの気持ちとなってしまう。案の定その気配は濃厚だったが、どうやら思いとどまってくれたようで、自分なりにゆっくり反省することができてよかった。

さて、そのような苦しい、いい加減な弁明的なことなどはどうでも良いのだが、この際言いたいのは、くるま旅くらしをする者の旅車にオーニングは必要なのか?という疑問である。キャンピングカーだというので、オーニングは必需品だと思い込み取り付けて貰ったのだが、車を使い始めてもう5年近くになるけど、オーニングを使うのは年に1、2回くらいしかない。それも使わなくても済むのに、あまりに長い間使っていないので、ちゃんと動くのかを確認するというような気持ちが働くために、無理して使っている嫌いがある。使う場合でも晴れている時はいいのだが、雨などの場合は、濡れたまま収納することになり、晴れた時に乾かすために再度無用の引っ張り出しをしなければならない。そのまま放置しておくとカビが生えたりしていい感じでなくなるからだ。

というわけで、オーニングなど取り付ける必要は無かったのでは?と最近思っている時のこの事件だった。

キャブコンの場合は、キャンプの目的で使うことが多いのであれば、オーニングは不可欠であろう。しかしくるま旅のように移動の多い使い方では、キャンプ場に泊まって長期滞在をする場合以外は、殆ど使うニーズは無い様に思う。道の駅などでオーニングを出し、テーブルや椅子などを出しているような人が居るけど、これは世間からは白い目で見られるマナー違反行為である。私の場合は、長期滞在の場合は、キャンプ場に持参したテントを設置するので、オーニングを出すことは無い。車に付随したオーニングの下で日を避けるよりも、樹木の陰に椅子を運んで、そこで過ごした方が遙かに気持ちがよい。

車の中での調理が難しいような場合は、オーニングは場所を確保できれば有用な装備だと思う。通常キャブコンの場合は車内での調理が可能だと思われるが、バンコンの場合はそれが満足に叶わない場合もあるので、そのような場合はオーニングは必要かも知れない。いずれにしても要不要の判断はご本人が決めればよいことではある。

自分の場合は、オーニングは取り外すことにした。修理は難しいというし、新しく付け替えるつもりは無い。これで同じ道を通ってもぶつかることは無くなると思う。もしそれでもぶつかるとしたら、今度はオーニングの角ではなく、車のシェル本体ということになる。そのようなことが起きたら、運転は禁止となるだろうし、くるま旅も終わりにしなければならないことになる。いやはや、とんでもない事件でありました。

コメント
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