花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

アナザー・パワー

2022-12-01 19:12:00 | Weblog
 本日の朝日新聞朝刊に「敵基地攻撃 自公が実質合意」という見出しの記事が出ていました。記事では、従来の専守防衛から方針を変更する理由を次のように書いていました。「中国や北朝鮮ではミサイル開発が着々と進む。政府・与党内では『日本の今のミサイル防衛システムでは迎撃が難しくなる』との危機感が高まった。敵の領域内にミサイルを撃ち込み、直接打撃を与える敵基地攻撃能力を持てば、相手に攻撃を思いとどまらせる『抑止力』強められる。こうした考えが『政策判断』の変更につながった。」

 仮に自国の人命を極めて軽く扱う国が相手だった場合、日本の攻撃能力強化が本当に抑止力となるかどうかは疑問です。それはさて置き、防衛力増強の話が出るたび思うことがあります。国際紛争を解決するために国連が作られたのに、どうして国連の調停機能が上手く働かないのか、そして働かせるために知恵を出し合おうと言い出す人がいないのでしょうか。

 本当に平和を望んでいるのなら、いろんな力を結集すべきです。これまでの歴史を見れば、抑止力があればそれだけで戦争は起こらないというのは幻想に過ぎません。抑止力以外の力、差し当たり調停力にも目を向けて欲しいと思います。