「遅桜 人に待たれて 咲にけり」
江戸時代の人、三宅嘯山の句です。この句が私に心地良さを与えてくれるのは、「人に待たれて」のところです。「咲にけり」に重きを置くなら、待ちに待ったけど咲いて良かったねとなります。一方で「人に待たれて」の場合は、咲いたことを喜ぶ人と人とのつながりが焦点になります。「咲く」の含意はさまざま取れますが、咲くことを待つ人がいて、待たれる人がいる、そんな思いの通い合いが伝わり、こころ和む気持ちになります。2017年は誰と喜びを分かち合えるだろうか、そんなことに期待する元日であります。
江戸時代の人、三宅嘯山の句です。この句が私に心地良さを与えてくれるのは、「人に待たれて」のところです。「咲にけり」に重きを置くなら、待ちに待ったけど咲いて良かったねとなります。一方で「人に待たれて」の場合は、咲いたことを喜ぶ人と人とのつながりが焦点になります。「咲く」の含意はさまざま取れますが、咲くことを待つ人がいて、待たれる人がいる、そんな思いの通い合いが伝わり、こころ和む気持ちになります。2017年は誰と喜びを分かち合えるだろうか、そんなことに期待する元日であります。