花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

一番せこいのは誰?

2016-06-05 13:43:22 | Weblog
 舛添東京都知事が政治資金を私的に流用したとの疑惑でワイドショーは連日賑わっています。報じられていることが本当だとすれば、情けないくらいせこい話です。街の声では辞任止む無しが多いようですが、自民・公明の意向は続投との見方もされています。舛添都知事の話は庶民感情に反し、ワイドショー・ネタとしてはもってこいで、いましばらく各局とも取り上げていくことでしょう。
さて、この話題を私は違う方向から見てみたいと思います。舛添疑惑の一方で消費増税先送りの動きがあります。問題の大きさとしては、日本全体に及ぶ問題であること、日本の将来に関わること、空間的にも時間的にも舛添疑惑の比ではありません。それから、これが一番大きいと思うのですが、約束したことを反故にして説得力のある何の説明もないまま政策変更してしまうことが許されるということは、何でもアリが許されるということです。看過出来ない問題ですが、テレビでは舛添疑惑の陰に隠れている感があり、事の重大さに見合った報じ方ではないようです。勝手な憶測を言わせてもらえば、自公が舛添続投を容認しているのが本当なら、それは舛添疑惑が長引けば長引くほど、消費増税先送り問題に注目が集まりにくくなるのを狙ってのことではないでしょうか。信義をかなぐり捨てて何でもアリの世界に入っていこうとし、それを覆い隠すためにせこい話に世間の目を集める、これは舛添疑惑以上にせこい話であります。土曜の夜、日本酒を飲んでいたらふとそんなことが頭に浮かびました。