花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

夏の区切り

2010-09-07 21:42:04 | Weblog
 近所のプールには、20メートルプールと25メートルプールの2つがあります。20メートルプールはもっぱら小さい子たち用です。ようやく息継ぎが2回か3回か出来るようになったうちの子どもと、「来年はこのプールの端から端まで泳げるようになろうね」と話していました 。息継ぎが2、3回出来て、10メートルくらい泳げるようになったので、今年はそれで良しと思ったからです。
 前の日曜日、プールへ行った時、この日も暑い日で、プールはひどく混んでいて、芋洗い状態でした。子どもは人を避けながら、泳ぎの練習をしたり、潜って遊んだりしていました。そんな中で、プールの端から泳ぎ始めた子どもが、人にぶつかったりよけたりしながら、今まではその付近で立ち上がっていた10メートルラインを超えて、そのまま泳ぎ続け、もうひとつのプールの端まで泳ぎきりました。あっさりと記録更新、来年の目標をクリアしてしまいました。子どもはプールの端から端まで泳げるとは思っていなかったので、実感が沸いていないようでした 。家への帰り道になって、ようやく、「ママに教えてあげなきゃ」と言ったり、おじいちゃんとか学校の先生とか、20メートル泳げたことを報告したい人の名前が出てくるようになり、だんだん嬉しさが膨らんできたようでした。私はと言えば、来年にとっておいた目標が達成されたことで、何となく「夏もこれで終わりだなぁ」という気持ちになりました。相変わらず残暑は続いていますが、今年の夏にいきなり句点が打たれたようでした。「この夏の積残し案件は無し」と思えたからでしょう。
 家へと歩きながら、子どもに「今日は水泳を頑張ったから、お菓子でも買って帰ろうか」と言うと、「肉まんが食べたいな」との返事でした 。あたりは夕焼けが少しずつ赤みを増し、半乾きの髪の湿った毛先が少しひんやり感じられました。