花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

明と暗

2007-11-19 22:32:59 | Sports
 かねてからの予定通り11/18(日)は国立競技場へ東京国際女子マラソンの応援に出掛けました。東京のコースの象徴ともなっている市ヶ谷から四谷にかけての坂道を含む5㎞を16分台の驚異的なペースで駈けのぼった勢いそのまま、野口みずき選手はスタジアムに入っても飛ぶような走りでゴールテープを切りました。我が子が普段あまり出さないような大声で「ガンバレ、ガンバレー」と声援を送っていましたが、そんな応援の助けなど全く必要のない力強い走りでした。今朝の朝日新聞に、「自分にしかできないトレーニングをやってきたから大丈夫と暗示をかけて走った」とありましたが、野口選手の優勝タイムである2時間21分の裏にはいったいどれだけの練習時間があったのだろうかと、凄みすら感じられました。一方、野口選手の最大のライバルと目された渋井陽子選手は対照的でした。野口選手からちぎれた後どんどんペースは落ち、結局7位。国立競技場での一周はジョギング並で、やっとのゴールでした。国立競技場がゴールとなるマラソンは非情です。なぜならば、遅れて競技場に戻って来た選手は、優勝インタビューを受けている勝利者の華やかな姿を見ながら、その前を通り過ぎさらにもう一周走らなければなりません。勝者とそうではない者の差を嫌でも見せつけられる訳です。ただ、この日の渋井選手が競技場を一周する時、野口選手のインタビューはもう既に終わっていました。