先月の話になりますが、昭和の日の日曜日、箱根へ出掛けました。目的のひとつは鎌倉古道と言われる湯坂路を歩くこと。それからもうひとつの目的は、ウェイトとしてはこちらの方が断然大きいですが、小鯵の押し寿司を食べながらビールを飲むことでした。G.W中でしたが早朝ということもあり、東京駅から乗ったこだま号はそれほど混んでいませんでした。持参した森まゆみ著「鴎外の坂」(新潮文庫)の頁が大して進まないうちに小田原駅に到着。駅弁コーナーで、値段はちょい高め(1,300)でしたが、炙り金目鯛と小鯵の両方の押し寿司が入ったお弁当を買って、箱根登山鉄道に乗り換えました。箱根湯本で電車を降り、今度はバスに乗って元箱根まで行きました。元箱根から歩き出し、時に山道、時に車道を歩きながら、お玉ヶ池、精進池を通り過ぎ、湯坂路に入りました。湯坂路は鎌倉時代に箱根越えに使われていた道で、後に東海道が開かれるまで関東と西を結ぶ要路であったそうです。湯坂路に入って最初に現れる広々と開けたポイントが鷹巣城趾でした。開放感のある気持ちのよいところだったので、駒ヶ岳を望みながらここでプシっ、プハっといくことにしました。炙り金目鯛の押し寿司を食べるのは初めてでしたが、小鯵の押し寿司に負けずビールに合いました。ゴクっ、プハっ、モグモグ、ゴクっ、プハっ、モグモグ、アンド、しばしの日向ぼっこですっかりいい気分になりました。でも、まだ先があるので、よっこらしょと腰をあげ、千条の滝を経由して浅間山まで歩きました。浅間山は山と言うよりは広場チックな原っぱで、思わず大休止をとりたくなりました。「あと一本ビールを買っとくんだったなぁ」と思いつつ、小休止で切り上げてビールの待つ湯本へ木立の中の石畳の道を一気に加速して下って行きました。浅間山から小一時間で箱根湯本に到着。蕎麦屋の「はつ花」で生ビール、生ビール、生ビール、日本酒、日本酒、日本酒、そして、もりを平らげて、お疲れさまと相成りました。
今日のコースで印象に残ったのは、楓の新緑がとても美しかったことです。「楓=紅葉」のイメージがありますが、楓の新緑も相当目を楽しませてくれました。楓の若い緑の葉っぱを見ながらふと思ったのですが、落葉樹が晩秋に葉を落とし厳しい冬をやり過ごし、春になって萌え立つ緑の鮮やかさを見せるように、人間にも落葉樹タイプの人がいるのかもしれません。離婚しても、しばらくすれば新しいガールフレンドが出来ちゃうとか・・・。 もちろん、「春いずこ 朽ち果てるまま 雑木かな」みたいな人もいますけど。
今日のコースで印象に残ったのは、楓の新緑がとても美しかったことです。「楓=紅葉」のイメージがありますが、楓の新緑も相当目を楽しませてくれました。楓の若い緑の葉っぱを見ながらふと思ったのですが、落葉樹が晩秋に葉を落とし厳しい冬をやり過ごし、春になって萌え立つ緑の鮮やかさを見せるように、人間にも落葉樹タイプの人がいるのかもしれません。離婚しても、しばらくすれば新しいガールフレンドが出来ちゃうとか・・・。 もちろん、「春いずこ 朽ち果てるまま 雑木かな」みたいな人もいますけど。