先週もアナウンスしましたが、明日9日より大型の微動雲台「TK-ALZM5」をご予約販売します。午後7時から商品ページがアクティブになります。それ以降にご注文をお願い致します。今回の製作数量は10台です。仮に売れる事が分かってもこのくらいの台数なら時間をかけてしっかり作れるので、敢えてこの数字にしました。お値段は、先日販売したTK-ALZM jr2よりは若干上がりますが、製作コストは単純に倍はかかるので、これでもギリギリです。本来なら倍の価格で売らないと合わない商品です。
このTK-ALZM5は、TK-ALZM Jr2よりさらに経緯台としての強度や使い勝手も考えて、標準セットで経緯台としても使えるよように部品をデザイン修正しました。また雲台プレートも汎用性を考えて130mm x 76mmの大きなサイズにしました。これにはスカイメモR/RSやMark-X極軸ユニットも無加工で搭載できるようにしました。ポラリエUやポラリエはこれまで通り搭載できます。ベースにはタカハシM8P35規格のネジ穴を設けてあるので、アリガタベースや鏡筒もダイレクトに搭載できます。このプレートが大きくなった事で余計にコストがかかりますが、このプレートに対しては当初の販売価格には乗せておりません。当初は76mm x 76mmくらいで作るつもりでした。
画像はTK-ALZM Jr2との比較ですが、画像のTK-ALZM5はプロトタイプですので、形状はちょっと変わってきます。これからより使い易くなるように改良を加えて製作へ入っています。
雲台プレートの固定方法ですが、サイドからのネジ固定ではなく、中央から1-2箇所をキャップボルトなどで固定する方法に変えました。TK-ALZM Jrのような固定方法では軽量な機材だけならいいですが、スカイメモのような大型機材では不十分なので、ネジでしっかり固定してガタつきやたわみなどを一切発生させない仕組みにしました。ですから画像はあくまで参考です。
TK-ALZM Jr2をお使いの方からは、”経緯台としても十分な機能と強度を有している”と喜んでいただいております。TK-ALZM5は、重量も2kgと倍になっており、サイズ的にも最大軸径68mmあり、TK-ALZM Jr2の55mmよりふた回りほど大きくなっています。片軸に2個のボール状ベアリングを入れてあり、両軸で計4個入っています。重量的にもう少し部品を肉抜きをして軽量化できますが、それをしたところでただコストが大きくなるだけでユーザー側のメリットはそれほどありません。したがって敢えてゴッツイままにして強度を優先して少しだけコストも抑えて作ります。
明日ご注文をお受けしても製作自体が来週くらいからになりますので、仕上がりは年明け早々くらいになると思います。急いで仕上げるのは苦手なので、時間をかけてしっかりした商品をお届けしたいと思います。
スカイメモRS用のウェイトシャフトを作りました。15mm径で合わせて作りましたが、ただのシャフトではなくペットボトルアダプターをセットにしました。海外や国内遠征で車で行けないような場所でウェイトを使わずに済むようにと考えて作りました。
ただでさえ重たいスカイメモを気軽に使いやすくする小さな工夫アイテムです。いくつか作りましたので在庫品となっています。必要と思われる方はぜひご注文ください。ただし既に当店の雲台ベースをお持ちの方には不要なアイテムですが、純正のままで安価にアップグレードできるのでオススメです。