おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ペンタックスXW拡大撮影アダプターをプチ改良しました

2024-06-08 16:35:25 | ブログ


当店オリジナルのペンタックスXW拡大撮影アダプターですが、たまたまオーダーがありましたので、プチ改良してお届けしました。改良した部分は、内部のXWアイピースとの接続部品ですが、M42のTネジを切ってあります。外部の頭にもTネジを切っていますが、それとは別に接続部品とXWアイピースをダイレクトに接続してカメラを取り付けて撮影ができるようにしてあります。アダプター全体だとゴッつくなってしまうので、単にXWアイピースのイメージをダイレクトで撮りたいと思った際に役立ちます。

まだ惑星撮影をToUcamで行っていた時には、BORGのSD-1Xが多く利用されていて、私もそれで火星を撮っていましたが、今はカメラ自体が非常に高性能になってきて、アイピースを使うような撮影を必要とされなくなってきたので、SD-1Xなどは使われなくなりました。しかし、デジタル一眼で簡単に月や惑星の撮影をした時には、結構役に立つと考えて作ったのが、このXWアイピース専用の拡大撮影アダプターです。



今回ご注文いただいた方は、どちらかと言えばハイアマチュアの方のようですが、なぜこのアダプターを必要とされたのかは正直良く分かりません。私自身、アストロカーの20cmクーデ式望遠鏡で土星などを撮る際にはたま〜に使いますので、人によってはその用途は多様なのだと思います。今回は久しぶりにいくつか製作しましたので、今なら在庫品となっていますので、XWアイピースを愛用されている方はぜひご検討ください。



こちらは、特注製作で少し前にご注文を受けて製作したタカハシのフラットナーをFC50で使いたいとのことでお作りしたタカハシCAマルチリング関連部品です。以前はスターベースでも販売していたそうですが、今は作っていないとの事で問い合わせがあってお作りしました。仕上がりまで1ヶ月ほどお待ち頂きましたが、今日無事に納品して完了しました。こういう小さなリングアダプターは、既製品なら数千円で販売されていますが、それは数千点単位などで作られているのでそんな単価で販売が可能ですが、一点ものでは手間がかかるので、どうしても高くついてしまいます。しかし、欲しい人にとっては高くても作らなければ自分の用途を満足させられないので、当店へ依頼となります。私自身も必要に応じて色々な部品を作って使いますが、基本的に必要なものはいくらかかっても作るというスタンスで考えています。

アストロカーは、今年に入って大きな改造をしていますが、窓付けだけで70万円以上かかっています。たった3枚の窓を付けるだけの費用ですが、自宅のリフォームでは考えられない費用です。いくら高いと言ってもその改造は他でも簡単にやってくれないので、ほぼ言い値でやってもらうしかありません。他にも内部の大工作業で大きな費用がかかっているので、トータルでは結構な費用です。とにかくオンリーワンの製作には費用がかかります。というお話です。



これもある意味オンリーワンの製作ですが、20cmクーデ式の電視観望用のビクセンFL55SSの接眼部にBORGのヘリコイドを取り付けました。このアダプターも一点物です。このガイド望遠鏡のためにいくつも部品を作りましたが、トータルでは8点もの特注部品を作りました。それだけでも世界で唯一のFL55SS望遠鏡です。ただ、そこまでやって何が得られるのか?と聞かれると答えに困ってしまうかもしれません。



アストロカーの中間を仕切っているドアを外しました。スターウォッチングの際にお客さんに着座して話を聞いてもらう際にドアのスペースで一人分を取ってしまうので、それに悩んでいましたが、結局のところドアはキャンピングカーとしてはあった方がいいですが、スターウォッチングでは不要と考えたので撤去しました。



実は、ドアは改造の際に大工さんにお願いしてアルミ板からプラスチック透明板に変えてもらったばかりで費用もかかっていましたが、結果的にその必要は無かったというのが分かりました。いずれ望遠鏡を取り出して他の用途に使うようになったらその時にはドアを元に戻そうかと思います。

今日は、本来なら夜からガトーキングダム小海でスターウォッチングなのですが、天気が悪いのでお客さんの入りが悪くて結局中止になりました。まぁ、毎年6月は梅雨入りもあり天気が良くなければ中止にすることもありましたので、それは天候次第のイベントですので仕方ありません。6月はあと3回ありますが、それも今後の天気次第ですのでどうなるか分かりません。