『世界の美しい図書館』より
世界で最も美しいバロック様式の図書館
オーストリア国立図書館(宮廷図書館)
オーストリア/ウィーン/1737(プルンクザール完成)フィッシャー・フォン・エルラッハ
オーストリアの世界遺産のーつ、ウィーン歴史地区に建つホーフブルク王宮内にある。
もともとは王室の宮廷図書館で、1920年に国立図書館として一般に開放された。宮廷画家ダニエル・グラン作のフレスコ画のある豪華絢爛たる大広間〈ブルンクザづレ〉は、奥行き80m、高さ20m。「世界で最も美しいバロック様式の図書館」として知られている。
新古典主義の様式を体現するフィンランド最古にて最大の図書館
フィンランド国立図書館
フィンランド/ヘルシンキ/1810-1845(本館)/1902-1907(ロタンダ)
2006年にヘルシンキ大学図書館からフィンランド国立図書館に改称された、同国最古にして最大の図書館。本館はフィンランドにおける帝政様式を代表する建造物で、新古典主義建築の特徴である左右対称が厳密に守られている。閲覧室はコリント式の円柱が上層の回廊を支える形になっている。
後に増築されたロタンダは61琳建てで、20万冊の書籍を収蔵する。木製の書架が放射状に並び、天J↑のガラスドームから柔らかな光が差し込む。
3層の書架が円形のホールを囲む北欧新古典主義の傑作
ストックホルム市立図書館
スウェーデン/ストックホルム/1928 エーリック・グンナール・アスブルンド
北欧諸国にモダニズムの時代をもたらした建築家エーリック・グンナール・アスブルンドの設計。円柱形が低い直方体を貫くような赤茶色の建物の中に入り、正面の階段をのぱると、中央閲覧室の明るい空間が広がる。高い天井、3層になった書架が円形のホールを360度取り囲む光景は圧巻だ。閲覧室の椅子や卓上ランプもアスプルンドのデザインによるもので、細部へのこだわりが感じられる。
ヨーロッパ最大の規模を誇る、未来型のメディアセンター
アムステルダム公共図書館中央館
オランダ/アムステルダム/2007 ヨー・クーネン
同館はヨーロッパ最大規模の図書館であるとともに、モダンなデザインと多機能性を誇る未来型の図書館として名を馳せている。PC、Wi-Fi設備の充実に加え、マルチメディアルーム、ミーティングルーム、特設シアターなど、図書館という概念にとどまらない設備の充実が特筆される。明るく、開放感のある館内には、円筒形の書架が配置され、絵画が展示されるなど、従来の図書館のイメージを覆す工夫が凝らされている。外観もユニークで、大きな庇を備えたファサードが印象的。総蔵書数は約50万冊、デジタル資料も充実。
古代の大図書館に捧げた、新しい知の交流拠点
新アレクサンドリア図書館
エジプト/アレクサンドリア/2001 スノヘッタ
古代都市アレクサンドリアに数十万巻に及ぶ膨大な蔵書を誇る知の殿堂、アレクサンドリア図書館が誕生したのは紀元前4世紀末。この古代最大にして最高の図書館があったとされる場所のすぐ近くに建てられたの低新アレクサンドリア図書館である。 11階建ての巨大な建物には、世界最大の閲覧室のほか、800万冊の蔵書が可能な図書室、プラネタリウムや博物館などの施設も併設。外壁には世界各国の文字が刻まれ、新しい知の交流地点にふさわしい偉容を示している。
20世紀のアメリカが生んだ「公立図書館」の新しいかたち
ニューヨーク公共図書館 スティープン・A・シュワルツマン館
アメリカ/ニューヨーク/1911〔建物完成〕
市ではなく法人が運営する世界屈指の「公共」の図書館。ニューヨーク市に在住、または勤務している者であれば誰でも会員になることができる。スティープン・A・シュルツマン館は80以上の地域分館を持つニューヨーク公共図書館の中央館。写真の「ローズ・リーディング・ルーム」は幅23.8m、長さ90.5mもの広さを誇り、アメリカ最大の閲覧室のひとつにも数えられる。書棚は総延長、約142kmにも汲ぶ。
増え続ける蔵書を、巧みに操る「ブック・スパイラル」
シアトル公共図書館・中央館
アメリカ/シアトル/2004 レム・コールハース
シアトルのマディソン通りに建つ「ガラスの箱」はOMAによる設計。ガラスとメッシュ状の鉄で構成された11階建ての建物の内部は、明るく、開放感にあふれている。6階から9階は「ブック・スパイラル」と呼ばれる構造になっており、書架が螺旋状に並ぶ。利用者は各階をつなぐスロープを進み、目的の書架へとたどり着く仕組みだ。スパイラル状に書架を並べる事で、増え続ける書籍を巧み収納する、次代のレイアウトの形を示した。
世界で最も美しいバロック様式の図書館
オーストリア国立図書館(宮廷図書館)
オーストリア/ウィーン/1737(プルンクザール完成)フィッシャー・フォン・エルラッハ
オーストリアの世界遺産のーつ、ウィーン歴史地区に建つホーフブルク王宮内にある。
もともとは王室の宮廷図書館で、1920年に国立図書館として一般に開放された。宮廷画家ダニエル・グラン作のフレスコ画のある豪華絢爛たる大広間〈ブルンクザづレ〉は、奥行き80m、高さ20m。「世界で最も美しいバロック様式の図書館」として知られている。
新古典主義の様式を体現するフィンランド最古にて最大の図書館
フィンランド国立図書館
フィンランド/ヘルシンキ/1810-1845(本館)/1902-1907(ロタンダ)
2006年にヘルシンキ大学図書館からフィンランド国立図書館に改称された、同国最古にして最大の図書館。本館はフィンランドにおける帝政様式を代表する建造物で、新古典主義建築の特徴である左右対称が厳密に守られている。閲覧室はコリント式の円柱が上層の回廊を支える形になっている。
後に増築されたロタンダは61琳建てで、20万冊の書籍を収蔵する。木製の書架が放射状に並び、天J↑のガラスドームから柔らかな光が差し込む。
3層の書架が円形のホールを囲む北欧新古典主義の傑作
ストックホルム市立図書館
スウェーデン/ストックホルム/1928 エーリック・グンナール・アスブルンド
北欧諸国にモダニズムの時代をもたらした建築家エーリック・グンナール・アスブルンドの設計。円柱形が低い直方体を貫くような赤茶色の建物の中に入り、正面の階段をのぱると、中央閲覧室の明るい空間が広がる。高い天井、3層になった書架が円形のホールを360度取り囲む光景は圧巻だ。閲覧室の椅子や卓上ランプもアスプルンドのデザインによるもので、細部へのこだわりが感じられる。
ヨーロッパ最大の規模を誇る、未来型のメディアセンター
アムステルダム公共図書館中央館
オランダ/アムステルダム/2007 ヨー・クーネン
同館はヨーロッパ最大規模の図書館であるとともに、モダンなデザインと多機能性を誇る未来型の図書館として名を馳せている。PC、Wi-Fi設備の充実に加え、マルチメディアルーム、ミーティングルーム、特設シアターなど、図書館という概念にとどまらない設備の充実が特筆される。明るく、開放感のある館内には、円筒形の書架が配置され、絵画が展示されるなど、従来の図書館のイメージを覆す工夫が凝らされている。外観もユニークで、大きな庇を備えたファサードが印象的。総蔵書数は約50万冊、デジタル資料も充実。
古代の大図書館に捧げた、新しい知の交流拠点
新アレクサンドリア図書館
エジプト/アレクサンドリア/2001 スノヘッタ
古代都市アレクサンドリアに数十万巻に及ぶ膨大な蔵書を誇る知の殿堂、アレクサンドリア図書館が誕生したのは紀元前4世紀末。この古代最大にして最高の図書館があったとされる場所のすぐ近くに建てられたの低新アレクサンドリア図書館である。 11階建ての巨大な建物には、世界最大の閲覧室のほか、800万冊の蔵書が可能な図書室、プラネタリウムや博物館などの施設も併設。外壁には世界各国の文字が刻まれ、新しい知の交流地点にふさわしい偉容を示している。
20世紀のアメリカが生んだ「公立図書館」の新しいかたち
ニューヨーク公共図書館 スティープン・A・シュワルツマン館
アメリカ/ニューヨーク/1911〔建物完成〕
市ではなく法人が運営する世界屈指の「公共」の図書館。ニューヨーク市に在住、または勤務している者であれば誰でも会員になることができる。スティープン・A・シュルツマン館は80以上の地域分館を持つニューヨーク公共図書館の中央館。写真の「ローズ・リーディング・ルーム」は幅23.8m、長さ90.5mもの広さを誇り、アメリカ最大の閲覧室のひとつにも数えられる。書棚は総延長、約142kmにも汲ぶ。
増え続ける蔵書を、巧みに操る「ブック・スパイラル」
シアトル公共図書館・中央館
アメリカ/シアトル/2004 レム・コールハース
シアトルのマディソン通りに建つ「ガラスの箱」はOMAによる設計。ガラスとメッシュ状の鉄で構成された11階建ての建物の内部は、明るく、開放感にあふれている。6階から9階は「ブック・スパイラル」と呼ばれる構造になっており、書架が螺旋状に並ぶ。利用者は各階をつなぐスロープを進み、目的の書架へとたどり着く仕組みだ。スパイラル状に書架を並べる事で、増え続ける書籍を巧み収納する、次代のレイアウトの形を示した。