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マニュアルに思いをこめて

ポータルを主張するということは、マニュアルもポータルでなければいけない。ポータルで発信する人と受信する人でも内容は異なるし、積極的に展開する販売店とやらされ仕事でやる販売店でも違うし、元々、そういうアプローチをしてきた組織と全然やってきてない組織でもマニュアルは異なるものです。そういったものをキッチリと提供していくという覚悟を示すためにもマニュアルはポータルを目指します。

実は、ここまで思い込んだのには理由があります。基幹系とパソコン系のシステムのマニュアルというのは、担当者が異なっても維持できるように、機械的に作られているから、ポータルもそういう風に作ったほうがいいというアドバイス?を小耳に挟んだから。

過去のやり方、エクセルでのインプットとアウトプットと処理が並んで、手順だけが書いてあるマニュアルは80年代のやり方を踏襲しているだけです。それをあたかもメリットと言うのは、自己弁護です。だから、口だけでなく、実際の自分の手が離せるところまで、やり遂げます。

ポータルが使う人の立場に立ったものである以上は、その思いをマニュアルにこめるしかない。ということで本来はメーカーに頼んであるマニュアル作りにかなりの工数をかけています。これがなかなか楽しいものです。ユーザーの顔が浮かんでくる作業は本当に面白いですね。今は、Vistaのマニュアルを参考にしているけど、色々な工夫がされています。単元ごとに基調の色が決められています。これはカラーコピーが「禁止」されている、この会社ではムリな発想です。

本当は、Vistaのマニュアルを作っているマーケティング系の会社とか、メーカーでも美術系のセンスを持った女性と一緒にできると様々なアイデアがでるし、さらに楽しいでしょう。プログラムを作るのだけが「仕事」ではない。多様な好奇心が必要であり、様々なプロが絡み合う世界になってきています。

だけど、今は「開発の端の端」にいます。その中から、本当に発信できるのだろうか。このつまらない「端の端」からの戯言のように扱われるのには、つくづく嫌になります。素敵なマニュアルを作りながら、この組織のつまらなさ、将来のなさを感じています。
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