霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「売ったらナンボ?」

2008-08-05 21:43:56 | 野菜
先月中旬に帰省中の娘に手伝って貰い親子三人でジャガイモの収穫をした際、「今日の収穫分を売ったらどれぐらいになるの?」と娘から訊かれた。
娘としては暑い中で腰を痛くしながら「死ぬ思い」で掘ったジャガイモだから余程高い金額で売れるだろうことを期待しての質問だった。
しかし、それに対しては「あまりにも少ない金額にガッカリするから知らない方がいい」とだけ答えて金額の明言は避けた。

オジサンも脱サラ当初は稼働時間見合いの「働き度」に注目する習性が残っていて、その都度士気を減退させていたが、今はそのような見方を封印している。

以前「農業はお金だけでは測れない」という本を紹介したことがあったが、お金で測るとしてもサラリーマンとは全く別の測り方をしないと農業の本質を見誤るような気がしてならない。
残念ながらその違いを上手く説明できるほど解明できていないが、個々の作業だけではなく全体の成果或いは生活全般をも含めた捉え方をする必要があるように思っている。



夏日三日目を迎え、気がついたら景色を変えるほど穂を出している田んぼもあった。
穂が出揃うのを見るたび何故かこの俳句を思い出す。

「新緑の中 吾子の歯 生えそむる」
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (青空)
2008-08-06 08:27:00
労働の対価がきになるのは致し方ないでしょうね。アッシーの私は野菜売り場の野菜の値段を見ながら、欲目で「○○○円」の節約、と微笑んでいます。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-08-06 22:35:33
青空さん
いつもコメントありがとうございます。
今夜は蝮退治のお祝いで天国に行っています。

何度もお金で測るというのはサラリーマン時代の悪しき習性ですね。
お金よりも大事なものが沢山あることを早く気付くべきです。
(理想論ですが・・・)
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Unknown (スベルベ)
2008-08-08 14:04:56
昨日は合計百七十キロのジャガイモを売りました。
さて、種芋と堆肥のお金は出たな。
これからが儲けとなりますよ。
ってもう残りは僅かになっちまいました(大笑)。
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Unknown (空兵)
2008-08-08 20:51:24
それでなくても単価が安い野菜、5パーセント引きを超えると赤字になると言うのですから、利益もたかがしれていますね。
生産者も消費者も潤うような適正な価格があるとよいのですが。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-08-09 05:08:13
スベルベさん
コメントありがとうございます。
一日で170kgも売るのですか。
凄いですね。
こちらは長期戦でチマチマと売って行こうと思っています。

産直でジャガイモやタマネギが一杯入って100円で売っているのを見ると「買った方が安い」とついつい思ってしまいます。

空兵さん
コメントありがとうございます。
この道一筋の「つー助さん」によると五年位前は2~3倍の価格で取引されたそうです。
そんな価格が適正価格のような気がします。
今の価格では再生産のための活力になりません。
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