霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

理念 その二

2010-06-20 21:42:52 | 経営
「理念」は「コンセプト」や「思い」という言い方もされるようだ。
我が家の農業経営に於ける「企業理念」は書いて掲示している訳でもないので「思い」と言った方が妥当かも知れない。

その「思い」を敢えて言葉にするとすれば「環境に優しく、安心、安全な米、野菜を作ること」に尽きると思っている。

これは「言うは易く、行うは難し」の典型例で、実行する上では様々な困難が伴う。
特に、野菜作りでは農薬を全く使わないことにしているので、余分な稼働やコストがかかることが多い。

先般の鳩対策でも「大豆の種に忌避剤をまぶす」か「防風ネット」にするかで少し迷った。
単純に経費比較をしても10a当たりで30倍以上の開きがあった。
それでも敢えて高額なネットの方を選択したのは「思い」へのこだわりがあったため。

「儲かるのであれば何でもござれ」的農業をするのであれば早々に撤退することさえ考えている。
「思い」とはそれぐらい重要な役割を果たすものだと思っている。



バアチャンが作っているソシの葉も今年は害虫の被害で苦戦しており、植え直しをしたりしている。
害虫防除の農薬を使えば簡単に駆除できたかも知れないが、バアチャンが作付けする野菜と雖も「例外」という訳には行かない。
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2 コメント

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Unknown (ハルク伊藤)
2010-06-21 21:07:04
私は理念即ち誇りであると思っています。
誇りを捨て去る時は、もう終わりの時であるとも思っています。
利益偏重主義でない理念に敬服します。
消費者のニーズ(流通過程に問題が)に応えようとすれば、どうしても農薬の使用を検討せざるを得ないのが現状です。
そんな中、徹底した無農薬栽培はなかなか出来るものではありません。
是非とも、理念を持ち続けながら、今後も頑張って下さることをご祈念申し上げます。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2010-06-22 04:00:19
ハルク伊藤さん
激励ありがとうございます。
余分な稼働をかけて無農薬野菜を作っても、田舎の産直では特別な価格で販売できる訳ではありません。
ある意味では趣味みたいになってしまいますが、そんな農業でも「自立できる」ことを証明したいと思って取り組んでいます。

先日のブログで紹介されていた「斜面の草刈りの方法」は大変参考になりました。
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