霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

農はいのち

2009-08-28 12:36:58 | 生活
夕食後の食卓を片付けたオバサンが椅子に座ってお茶を飲んでいる内に眠り込んでしまうことが二晩ほど続いた。
今月はずっと「走り続けている」ので疲れがピークに達しているのかもしれない。
野菜は生長を待ってくれないので産直への出荷を毎日続けるのは止むを得ないが「出荷量を少なくする日を一週に一日設けるだけでも大分楽になる」とのことなので即実行に移すことにした。

仕事はややもすると惰性で進み勝ちとなるが、時々立ち止まって見直してみると色々な問題点が見えてくる。
そんな問題点の一つひとつを「対症療法」ではなく「原因療法」で改善して行けばまだまだ効率化、省力化が可能になるはず。
そんな事を考えながら農作業をしていると、零細農家にもまだまだ「発展の余地」が沢山残されているように思え、疲れもどこかに飛んでしまうような気がして来る。


遅れていたれインゲンの支柱(右側)にようやくネットを張ることができた。周囲の雑草等に絡み付いていたツルもこれで上に這い上がることができるようになった。

□ 山田養蜂場で時々新聞に全面広告を出すことがある。
一月前(7.27毎日新聞)に掲載された竹熊宜孝氏(公立菊池養生園診療所、名誉園長)のコメントに共感を覚えた。

「私は農を経済的な視点だけで見て欲しくないんです。食べ物をつくる農は、いのちの物差しで測ってほしいですね。農業はビジネスですが、農はいのち、人間の生き方、哲学そのものなんです。医者はいなくても人間は生きて行けますが、いのちを生み出す農業がなくなったら生きて行けません。いかし、今の生産者はいのちの畏敬の気持ちが希薄のように思えます。消費者も農業に無理解、無関心の人が多いと言わざるを得ませんね。消費者がいのちの農業に目覚め、生産者がいのちを守る誇りと自信を持つことが日本の農業を再生する第一歩になるのではないでしょうか。」
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (スベルベ)
2009-08-29 06:36:53
 そうかー、スベルベのやっている事は農で、農業じゃないのかー。
それで納得。どうも中々ビジネスに発展しません。
少しずつ私の野菜のファンも増えていますが、
本当に増えて、門前市をなす、の状態になったらその時はスベルベの体力も限界かも。
昨日はスベルベママも将来を見据えて、保健所に漬物の設備を聞きに行った様子。
二人で仲良く、そしてのんびりと農天市場をやっていきたいものです。
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Unknown (チャーリー・Who)
2009-08-29 19:43:34
九州からWhoです。
お疲れの毎日の中にも、何とか工夫をすることにより現状の農業を改善しようという意欲を感じました。
 熊本の竹熊さんの話がでてましたが、久し振りに食の安全・健康・農業のあるべき姿などについて、考えさせられました。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2009-08-30 05:51:35
スベルベさん
コメントありがとうございます。
スベルヘさんと全く同感です。

今の「資本主義社会の常識」で捉えてしまうと農業離れは必然のような気がします。
しかし、私はその前提となる「常識」が間違っているように思えてなりません。
どこかが狂っていてその皺寄せが農業に来ていると感じています。
いずれ大きな「破綻」が訪れた時に、皆が農業の良さや大切さに気付くのではないでしょうか。

それまでは、既にその素晴らしさに気付いている我々だけで大いに楽しみましょう。(笑)

チャーリーwhoさん
コメントありがとうございます。
色々な改善案を考える時間は結構楽しい時間です。
それを上司等を説得してからスタートさせるというまわりくどい手続きを踏む必要がないのもいいですね。
最高の改善策と思ったことが結果的に改悪だったりすることもありますが、それで責任を問われることもありませんので気楽なものです。(笑)
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