除草機

雨が降ると畑に入れなくなるので畑の土寄せを優先したため、田んぼの除草機押しが遅れてしまった。
それでもようやく残り三割程度までこぎつけた。

除草機は動力式に代えてから三年目を迎えており、人力時代に較べたら格段に効率化され肉体的にも楽になったはずだったが、今年は人力時代に逆戻りしたようなキツサになっている。
「こんなに体力が低下してしまったのか」と驚いたが、実はプラソイラで掘ったため田んぼが深くなったことが原因だった。
足を取られながら歩くことがこんなにスタミナを消耗するとは予想だにしなかった。

大汗をかいて田んぼを往復していると虻や蚊が襲って来て、終わってみると顔や首に出血痕が残ったりしていて文字通り「血と汗と泥」にまみれたハードな農作業となっている。



総重量20kg余りの除草機を方向転換の都度持ち上げるが、草や泥が絡んで次第に重さを増して来るし疲れも重なり最後は持ち上げるだけでもフラフラ状態となって来る。
「今年は遅くなったから省略したら」とオバサンが囁くが、その誘惑に簡単に乗ったら全ての「こだわり」にプッツンしそうで恐い。