午後、仙台まで新幹線でトンボ帰りした。
仙台には知人友人が多いのでコロナ騒ぎがなければ、駅前で牛タンを酒の肴に一献傾けたい
ところだったが、「二人でのマスク会食」でも迷惑を掛ける可能性があることから遠慮せざる
を得なかった。
高等検察庁の建物には若い頃に何度か入ったことがあったが、高等裁判所は初めてだった。
飛行機の搭乗並みに玄関先で荷物の厳重チェックを受けたのには驚いた。
結果的に、いつも携帯しているカメラを持参しなかったのは正解だった。
(建物や廊下そして法廷もHPの写真通りの立派なものだった)
私は戦い方を誤ったらしく、控訴審での証人申請や文書提出申立てについては、「そんなことは
一審で済ませること」と裁判長に却下されてしまった。
また、「農業の忙しい時だから訴訟など起こさず仕事に熱中した方がいいのではないか」などと
小馬鹿にされる始末だった。
これは弁護士を付けずに訴訟提起するハンディと諦めるしかない。
しかし、本訴訟は基本権にかかわる事案なので、敗訴した場合は「上告も辞さず」と主張する
ことで、ようやく真面目になった裁判長と暫し論争することが可能となった。
それでも、法律を論拠としない一般常識的な「軽い見解」を示されたのには驚かされた。
陪席の二人の裁判官は一言も発言しなかったが、その二人に「裁判官としての良心」を期待する
しかないのかもしれない。