霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

ネオニコチノイド系農薬

2019-10-05 18:40:30 | 環境

昨日の色彩選別機の記事に対し、ブログ仲間、バド仲間、百姓仲間でもある
米どころ魚沼在住のスベルベさんからコメントが入った。
以前からカメムシ防除の危険性に警鐘を鳴らし続けて来た方でもある。



2019-10-05 05:26:19

先日、大手地元紙の社説に続くコラム欄にネオニコチノイド系農薬の使用について書かれていて驚きました。
何回も投稿してきたスベルべの意見のパクリかとさえ思いましたよ(笑)。

それによると米どころと言われる新潟県でも、佐渡を除く全県下でネオニコチノイド系農薬が使われているとの事。
米どころの名が泣きますよね。すぐにスベルべも投稿したけれども没に。
ネオニコチノイド系農薬を使っても「特別栽培米」の呼称が許されるなんて「詐欺行為」と書いたことが過激すぎたようです。

しかし、一昨日ある購読者からネオニコチノイド系農薬を使っている事への驚きが投稿されていました。
スベルべの地道な啓蒙活動もいくらかは世間のために役立ち始めているようです。
農薬を使わなかったり、色彩選別機を購入されたりの貴兄のご努力に敬意を表します。

 
スベルベさんのコメントを受け、カメムシ防除の危険性について情報を得るべくネットで探して見つけたのが次の報告書。
長いので、「はじめに」の冒頭のみ参考に資したい。

平成 25 年度 消費者問題調査研究報告書

浸透性農薬「ネオニコチノイド系殺虫剤」が 生態系と人体に与える影響について

 はじめに

従来の農薬は、植物の表面に付着させるものだったが、「 浸透性農薬・ネオニコチノ イド」はその名のとおり、種子・根・葉・実の表面から植物全体に浸透し、植物全 体が毒性を持つ。植物だけではなく、植物内部から葉先に出る水分や蜜なども有害 なものとなる。また雨が降っても流れ落ちることがない。

そして、この農薬は標的とする害虫だけではなく、花粉を媒介するミツバチなどの 益虫や、その他の昆虫にとっても非常に有害であり、洗っても絶対落とせないので 人にも健康被害が及ぶという研究が世界で多数発表されている。 ネオニコチノイド系農薬は、90 年代半ばから有機リン系農薬に変わり使用され始め たが、弱毒性で害虫は殺すが人間には安全とする農薬メーカーの宣伝を農水省も農 協も、そして安全・安心を売りにしている生協さえも鵜呑みにして急速に広まった。

しかも、この農薬は少量で効き目が持続するので農水省も“減農薬”推進のために は欠かせない農薬として位置づけている。最近10年間で、国内出荷量が3倍に増え、 何よりも困った問題は大多数の国民が、まだこの農薬の名前すら知らないことだ。
2007 年の春までに北半球でミツバチの 1/4 が消え去った。その経済損失は 32 兆円 と言われている。日本でも毎年1億~2億匹とも言えるミツバチが死んでいる。それどころか、各地でネオニコチノイド農薬の空中散布による被害者も出てきた。この
まま安全な農薬と信じて大量使用し続けて、日本人は本当に大丈夫なのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする