熊本市史・地図篇には数種類の細川藩政期の城下町図が掲載されている。
その内、「安政比」とされるものについては過去にご紹介してきた。
意外に反響が有り、父祖の地に旅をして先祖が済んでいた街並みを確認したいというお話をいただき、苦勞が吹き飛んだことを思い出す。
ところが最近、ある人がほかにもある地図も紹介しないと片手落ちだろうと言われる。
「安政比」にはないが、他の地図には掲載されているお宅があるというのだ。その方の場合も同様である。
これには困ってしまった。
地図を使うにあたっての著作権の問題や、スキャンの精度が悪くて文字がつぶれて確認しずらいという現状の解決をしなければならない。
些か腰が引けていることを見透かされてしまったが、一つの提案を受けた。
大概の人が、自分の家の名前を打ち込んで、誘導されて城下町図へたどり着いて、そして我が先祖の家を見つけている。
「地図が無くてもいいから、地図の❍❍頁には誰々の家がある」と名前だけでも紹介してくれるとありがたいと言われる。
地図が手元に無ければ仕様がないでしょうと申しあげたら、そのくらいは個人に任せればいいですよとのご返事・・・
「自分の先祖が済んだ家の場所が判れば、後は皆さんお一人お一人がご自分で近所の図書館でなりしらべますよ」と。
なるほどそういう手もある・・・・・・・やってみるか?
「熊本市史・地図篇」が置かれている図書館は、県外では九州圏や東京周辺の大きな図書館にしか置いてなかろうから、閲覧はなかなか難しい。
さてどうしよう・・・・・・リクエストがあれば地図のコピーをお送りするか?
いずれにしろ、「熊本城下町図‐お宅の名前・索引編」を作ってみようかと思い出した。
「熊本市史・地図篇」を眺めながら、大嘆息の私である。